番外編　ヒロインは誰だ？その１　調査隊を集めよう！

　マリアSIDE

　くふふふ　古今東西、英雄色を好むといいます。

　女性関係で命を落としたり、殺されたりとしているっす！

　あんまり女の戦いとかそういうドロドロな戦いに関わりたくないっスけど！

　他人の恋愛事情を知りたいのは女子高校生の性か特権見たいなもんです！（公私混同）

　今回みたいに使い魔や魔族の方を使うのもありっすけど、色恋の事なら女子の情報網はバカに出来ません！　先ずは情報提供者や協力者を探さないと。

　

■■■■

部室棟　新聞部

「え！　ワタナベ先生の恋愛事情！？」

ダニエラ・ロビンソンさん、放送部、新聞部に所属している方で、校内新聞を発行している

「いえ　ダニエラさんワタナベ先生の女性関係を探ってほしんです。」

「な～んだ　ナミ様じゃないの？　ウチの女神様だし、契約者でしょ。」

「いや、他にも特定の女性の影があるんスよ。トゥールーズのギルドだけでもギルマスや、ダークエルフのノエルさんとか・・・・・・アニって魔女さんも怪しいのでは？」

「それなら助手のルーさんも怪しいじゃん？　まぁいいネタになりそうだから調べるけど・・・・・・あんまりそう言う異性関係のことは記事にしたくないし、何か大スキャンダルになりそうでそれは調べないって暗黙の了解ができてるんだよね～。そんなの知りたがるなんてスパイくらいじゃないの？」

け　結構鋭い方っすね。

「私も、記事にして欲しいわけじゃないっスから　それで是れは報酬替わりなんすけど。」

そう言って対女性用、リーサルウエポンを出すっス

「ブリタニアじゃ相手がいないから男色に走るのでは？ってこんな薄い本が発行されてるんスけど。」

「な！？　それって発禁どころか輸入禁止物のじゃない！何処で其れを！！」

原作者です。

「くふふふ　手伝ってくれたら実家から用意するッス」

「！？」

先ずは一人ッスね～あと王室、ギルド関係ですとあの人の協力が必要っス。

■■■■■■■■

生徒会室

「断る」

バッサリ両断されたっス

「個人の思慕の情を探るのは私の職務にも騎士道精神にも反する。協力など出来ん。」

　う～わ～この生徒会副会長　アリシア・ド・マイヤールさん。内乱の際の武功で学生にして既に騎士の称号を得ている女傑。

　なんか某運命の夜の騎士王さんに近い容姿のお人ッス。上司の方とコミュニケーションを取れているかが心配っス。

　王室関係者とトゥールーズのギルドマスターさんの妹なんスけど。騎士道に忠実な方で恩師であるアキラさんや忠誠を誓う姫様や尊敬するお姉さんのプライベートを調べるなんて断るに決まってるっス。

ＢＬにも全く効果が無かったっス。

　そのまま正座されてお説教を食らったッス。

「うう　足がバビバビするッス。」

「ま～アリシアさんが仲間に入らなかったのは痛いね～どうする？」

ううまた　テル君とアケミさんに探ってもらおうかな～でも同じ人が何度も調べたら怪しまれるし・・・

・・・・・・ん？

「どうしたのマリアちゃん。」

「一人、こういう事に大変力になってくれる人材に心当たりがあるッス」

■■■■■■■■■■

放課後

中庭、正門前

「お嬢さ～ん。学校の帰りに一緒にお茶でもどう？後モデルになってくれると嬉しいんやけど♪」

「・・・・・・あ　あれかい？」

「田中氏は諜報活動においては、あの人海戦術や人形で様々な姿、容姿で潜入、調査が可能ですしかなりの情報通。味方にすれば頼もしい方っス。」

「まぁ女性関係においては力強いかも知れないけど・・・」

「では早速、接触をはかッツ！！　こ　この魔力は！？　上！？」

田中SIDE

「あ　アレは、なべヤンの黄泉の入口の人型決戦兵器の配置モンスター　AKIシリーズ！？　完成しとったんか！？」

あの鬼畜要塞に魔改造された無理ゲーダンジョン【黄泉の入口】に配置されとるなべヤンの影分身や！！しかも精霊化した時の長髪綺麗系のお姉さんタイプ！

　でもここは王都！　トゥールーズからかなり離れとる！　まさか！　学園ダンジョンが完成しとったんか！！

　次々と降り立つ白いシルエットの量産型AKIその数９体！手には例のダブルセイバーを持っとる！　本体が転移でここに来るまで、恐らく三分半意外とノリのええなべヤンは後、三分半で出てくる筈や！

「三分半で９体、一体につき23秒しかないやんか。」

やったる！やったるで！！

「うおりゃああああああああ！！！」

一番近いやつに突進し、飛び掛かってまずはその後尊顔をチェーック！！

そのまま倒れたところを心が痛むがバックブリーカーに持って行って背骨を粉砕する。

「ひとーつ！」

あと８体！　心が痛い！！

田中SIDE END

マリアSIDE

「流石、田中氏、人形のみで、分身とはいえ渡辺氏と互角に戦っているっス。」

何が彼をここまで駆り立てるんっスかね？　いや女性でしょうけど。

「人形師の方が結構優勢みたいね。　やっぱり自動操縦(オート)と手動操縦(マニュアル)の違いかな？　是れはいい記事になりそうだよ！」

パシャパシャと魔導撮影機（高価）で撮影するダニエラさん。

「おい！ヨシツグとアキラ先生の使い魔同士のバトルだってよ！」

「からくり人形対影分身！」

「ええ　何それ！　ヤマトの二大決戦！？　SAMURAIは？」

何かギャラリーが増えてきたっスね。

「勝ったな」

「ああ」

学園長と教頭まで見物に来てるっス　というか知っててそのセリフ使ってるんすか！？

「これでラストーーーーーーーー！！」

おお例の二体を貫通しての正拳突き、そのままコアを粉砕しようと田中氏が吠えています。

まぁ結果は分かりきってるっすけど・・・・・・

　背後から飛んでくるダブルセイバー其れにいち早く気づいて振り向きながら片手をかざして魔法障壁で受け止める弐号機もとい、田中氏。

　すると案の定、武器はねじれ曲がり二股の槍に変形して襲いかかります。

「ロンギヌスの槍！？」

そしてあえなく障壁を突き破り顔面に突き刺さる槍！

「アッーーーーー！」

そして倒されたはずのAKIシリーズが身動きが取れなくなった人形師の魔素を喰らおうと群がっていく。

そういえばアンデッド系のダンジョンの攻略者でしたね渡辺氏は。

「ウゲェ」

「ウプ」

お茶の間では見せられない惨劇が繰り広げられています。

空間にモザイクを入れないと放送できません。

そうして白い翼を広げて飛び立っていくAKIシリーズ、止めの槍の投擲はしないみたいっスね。

さてそろそろ交渉に行くっスか。

マリアSIDE END

田中SIDE

揉んでやる　揉んでやる　揉んでやる　揉んでやる

虚空に片手を伸ばす

く、ノリに乗せられて普通に戦ってもうた！　ついているとは言えあんな美人を胸を揉めないとは！

でも食指が！　ワイの第二の脳が、暴れん坊将軍がピクリともけーへんかったんや！！

今回の結界突破型弐号機の人形とシンクロしとるから痛みまでフィードバックしてる。

そうすると右手に暖かい感触が。

もみゅ

え・・・？

　片目を空け、聖女のようなおにゃのこの慎ましくも美しい美乳が我が手の中に、まさかこの手にマリアを抱く時が来ようとは・・・・・・

「我が人生に一片の悔いなし！」

「死ねい！！！」

ドギャ！！！

「ぎゃあああああああああ」

止めだった！　致死級の衝撃がフィードバックされる前にシンクロを解除する。

目を覚まして本体の右手に残る感触を確かめる。

ふふふ　やった！　やったたぞ！！

「随分　いいことがあったみたいだな　ヨッシー？」

「そら　なべヤン！　この手にマリアを抱く時が来たんや！　嬉しないわけ・・・　が・・・」

あ　（・３・）アルェー　なんでか本体のなべヤンがワイの研究室にいるよ？

「父様、アキラ様がご面会にいらしたのでお通ししました。」

ワイの養子、黒髪のナイスバデーに育った黒魔道士のビビちゃんが横に並んでる。　うんお客様を通す躾のいい我が子だけど今はタイミングが悪かったかな♪

「な　なんでイシス(ここ)に？というかよく場所がわかったな～。」

「ああ　転移魔法を連続で使用すれば、マッハで移動できるからな。　後は魔力探知でカンスト、もしくは人形のあとを付けたりして当たりをつけた。　それより・・・・・・覚悟は出来てるな？」

「ゆ…ゆるしてくれ!　　ゆるして　ねっねっねっ」

「ゆるすか　ゆるさねえか俺の顔を読んでみりゃあいいじゃあねーか」

　　　

NO！　NO！　NO！　NO！　NO！

「ひィえ～～～っ」

「質問だ…右の拳で殴るか？　左の拳で殴るか？　あててみな」

「ひ…　ひと思いに右で…やってくれへん？」

　NO！　NO！　NO！　NO！　NO！

「ひ…左？」

　　

　NO！　NO！　NO！　NO！　NO！

「り…りょうほーですかあああ～」

YES！　YES！　YES！　YES！　Y E S ！

「もしかしてオラオラですかーッ！？」

「YES！　YES！　YES！　"OH MY GOD"」

「オラララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

　　　　

「ぎゃあああああああああああああああああああああ！！！」

ド――z＿＿＿ン　

「やれやれ」