マリア、反撃する
マリア「私のターン! ドロー!」
く くふふふ。克服したって言ったでしょう?
た 例え、担任の方が急病で、臨時としてトラウマの元凶が私の目の前にいても耐えて見せるっす。
不意打ちではなく事前に分かっていれば、魔物を御する精霊魔導士、【悪魔使い】の称号を持つ私の精神力の前に恐怖の大魔王など、私の嫌いな納豆にも劣ります。
「では、サクストンさん、自己紹介をお願いします。」
「はい! ブリタニアから留学にきました。マリア・S・サクストンです。精霊魔法を専攻で、【調教師】の職業スキルを取得しています。 皆さんよろしくお願いします。」
クラスメイトの皆さんが拍手で迎えてくれるっす! テンプレさえあれば私の部活っ子口調も出ないっす。
「じゃあ 質問タ~イム♪サクストン(妹)に質問ある奴、挙手~ただし失礼な質問したやつは校舎裏に呼び出すんでそのつもりで~。」
!!!くっ流石死神! まだ私を追い詰める気ッスね 上等っす!(普通の対応です)
「ブリタニアの七英雄見たことありますか~?」
それ私っす。 というかいきなり爆弾質問ッスネ?
「い いや~私は見たことないっす。」
「趣味はなんですか?」
「運動と動物との触れ合いです。」
「彼氏いますか!?」
「ノーコメント」
「ケント・イェーガー・・・後で校舎裏に来い。」
「モウシワケアリマセン サクストンサン オジヒヲ センセイ」
ん? 銀髪? イェーガー?
「あの もしかして 銀狼の牙のガーコルトさんの弟さんですか?」
「! 兄さんを知ってるのか!? ブリタニアでも有名!?」
「はい ブリタニアでは死神の唯一の男友達としてかなり有名な方です。」
「( ゜∀゜)・∵. グハッ!!」
おお、死神が喀血しました!
それと同時に教室から忍び笑いが聞こえてくる。
「アハハ 確かに先生、男友達すくねーもんな、いつも兄さんとアニさん、ノエルの姐さんとつるんでるし。」
「さ サクストンさん? 君、中々鋭い言葉のナイフ持ってるね?」
「でも ブリタニアではかなり広まったゴシップなんですけど本当だったんですね。春画も女性たちのあいだで売られてましたよ?」
女子の黄色い声が響き、渡辺氏とガコライ君の弟のケント君の顔が青ざめる。 うん当人たちからしたら悪夢以外の何物でもないだろう。
「その春画で先生は責めでした受けでした?」
「確か責めでしたね。 誘い受けにガコライさんのヘタレ攻めというジャンルの絵もありました。」
ますます盛り上がる腐女子、ケントを筆頭に盛り下がる男子、口から魂を出す渡辺氏。くふふふ まだまだ私のターンですよ?
「もう止めてあげてください!主様のライフはもう0よ━━━━!!」
影からクルトの女神様のナミが出てきて抜け殻と化した渡辺氏に抱きついて庇う。
「きゃああああ ナミ様ぁぁぁぁ!!!」
「生ナミ様 生ナミ様よ!!!」
「私、ナミ様に会うためにこの学校にきました!片田舎のブルゴーニュから!」
「女神様! 私たちに祝福を!!」
「もっと叱って、罵って!!」
「でも時には優しくして!」
「時にはつけあがらない様に躾て~♡」
『なんであんた等はそんなにモテるんだ!!』
うん最後は男子生徒の魂の叫びッス。そりゃ国中で絵画や銅像で描かれる美しい女神様を侍らしてるんだから恨みも相当っすね。 現代でいうアイドルと付き合うようなもんですし。
バァン
入口を見てみると蟀谷をヒクつかせたルーさんが仁王立ちしていた。
「ウルッさいぞ!!貴様ら!! アキラ!! また貴様のクラスか!!」
最終的に助手兼寮長のルーさんがその場を抑えました。
くふふふ 大分弱らしたっすね 後は止めに・・・・・・
その日の午後、復活したアキラが昼食の弁当の中身が何者かにすり替えられ、代わりに空豆のあんかけ、空豆のサラダづくしになっており、弁当を開けたまま固まっている英雄の姿が職員室で目撃された。
七英雄 悪魔使い
正に悪魔の軍勢を統べるに相応しい少女である(そうか?)
トラウマと思いました? 残念アキラにトラウマが出来ました。
ケントは旧作からの登場人物、【死神に嫌われた男】ですが、別にアキラに嫌われてるわけではありません。




