女性の敵を皆殺しにするだけの簡単な仕事です 2
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「第1回 チキチキ 女性の敵、皆殺し! だーいさーくせーん☆彡」
「「「「イエェェェェェ!!!!」」」」
現在、俺はギルドの訓練場に作られた特設舞台上で俺はメガホン(自作)を持って舞台したに集結した殺気に満ちた女戦士達に作戦概要のプレゼンを行なっている。
ウチのギルドは女性のヒエラルキーが大きく、カグヤのトコの【戦乙女戦隊ヴァルキュリア(笑)】に近いものがある・・・いつの時代もどこの世界も本質的には女性は強いのだろうか?
「司会進行、作戦立案はこの俺!自由の槍のアキラがお送りします。」
因みに俺が作戦立案するのに異論は無い、以前の死都開放戦でも実績あるし、数々のダンジョン攻略しかりだ、殲滅戦はお任せあれだ。
「女性の敵の代名詞の一角を担う鬼系の魔物、ゴブリン、トロル、オーガは現在、鬼の食物連鎖のカースト最下位のゴブリンがゲルマニアの【駆除屋】の働きでその数を大きく減らし、その生態系に大打撃を受けました。」
食物連鎖の基本だ、増えすぎたり減ったりしてもバランスを取ろうと自然と元のピラミッド状に数の比率が整うのだ。
「その結果、人間を求めて大規模の侵略が予想されていましたが、この前の俺とカグヤの戦闘で魔の森毎焼き尽くした上、飲みつくしたので、魔物大侵攻の危険はありません。」
この言葉に感嘆の声が上がり、ギルド内で拍手が巻き起こる。
「ありがとうございます、それで今回の標的はオークと盗賊、ならず者です。 手始めにオークを狩ります。 難易度は盗賊より高いと知られていますが、もちろん弱点が存在しますので、赤子の手をひねるより簡単な作業になるでしょう。」
オークは豚の獣人の魔物で非常に凶悪な魔物である。 人種が強力な魔素を一度に吸収しすぎて汚染されると魔物と化し、豚の獣人が汚染された姿がオークと言われている。
豚の獣人は某名作映画の空飛ぶ豚のようなカッコイイオッサンといったモノや愛嬌のある顔でハーフは姿や耳、尻尾が豚というのが特徴である。
魔物化すると、体毛が濃くなり、完全に獣顔になり醜い容貌になり、人種としての理性が薄れ、男を食い殺し、女を犯す魔物に変貌する。
当然ただでさえ突進力、パワー、嗅覚に優れた豚の獣人が魔物化したものだからかなり手ごわい。
まぁカンストの俺や暗部最強と噂されるリンが参加してる時点で彼らはもう詰んでる状態だ。
逃げ隠れに特化している盗賊に比べればオークなど恐るるに足らん。
「作戦内容ですがオークは軍隊で討伐をかけようにも数で劣ると知ると蜘蛛の子を散らすように分かれて逃げ出す習性があるので確実に攻め落とすために少数精鋭で攻め込みます。巣ごと駆除し、討ちもらしたオークを残りのメンバーで刈り取る 詳しい内容は突入班、追撃班、待ち伏せ班の三隊に分けて行います。」
「突入メンバーは斥候職の俺とミケラン、戦闘職のノエル、ガーコルトです。」
「アレ!? 俺も入るの!? てか さっきから女性陣が殺気立ちすぎちゃいませんか!?」
「・・・・・・ガコライ?この国はもう戦場よ。怖気づいたのなら国に帰って。」
ガーコルトの相棒のアニが不機嫌そうにボヤく、自分を差し置いて突入メンバーに入った相方を恨みがましく睨んでいる。 反面ノエルは満面の笑みを浮かべている。
アニは強力な攻撃手段を持っているがオークの巣のような洞窟内では崩壊の恐れがあるので屋外に逃げ延びたオークを仕留める待ち伏せ班に分けられる。
ノエルは細い体躯のエルフとは思えないほど大剣を狭い壁ごと切り裂く魔法剣を習得しているので大剣使いにもかかわらず突入班に配属できる。
「ア アニ? ここが俺の帰る国なんだが?」
「戦場が帰る所とはよく言った。 見直したぞガコライ。」
「い いや 戦場って・・・」
ギルド内無口美女コンビの称賛を受けるが全く喜べないガコライ。
「まぁまぁ そんなに怖いんならコレを巣の前に設置するだけでいいから、こんなこともあろうかと武器庫からこいつを持ってきたから。」
俺はそう言いて風呂敷から地雷みたいなものを大量に床に並べてみせる。
「ア アキラ? なんだそれは?」
「・・・・・・なんというか 地雷・・・みたいな?」
あまりにヤバイ禁止兵器の登場に常識人のガコライの口調が変わった。
「持ち出すのにケッコ~苦労したんだぜ~ ドヤァ」
この世界アースには国際条約で禁止されている兵器、魔法があり、生態系、自然に多大な影響を与える毒ガス兵器、黒死病クラスの病魔、撤去が難しく負傷兵を作り出す地雷、災害魔法があり、地雷も一昔前に禁止兵器に登録された代物で魔の森にも幾つか不発、未回収のものが眠っていた。
「蛇の道は蛇ですね アキラさん。」
リンが称賛を上げる。
伊達に宝物庫から無断で宝剣、魔剣を持ち出してない俺にとっちゃ禁止兵器の持ち出しなぞ造作もない上、にぜ~んぶ 複製の法則で作り出したバッタもんだ。其れに是れは存在しないはずの兵器だ故に是れは地雷ではなく。
「みたいなじゃなくてそのものズバリだろが! つか、いいのかよ!?リンさん! あんたは|王宮騎士兼義勇軍総司令官でしょ!」
「違う! 正式名称 【地雷・・・ ミタイナ?☆彡】だ! だからOK! も~まんたいです!」
「でもこれだけの量 察知されずに埋めるのも一苦労にゃ、農具の鍬とスコップがいるにゃ。」
「いや~ 学生時代のグランド整備思い出すな~!」
「農作業のノリか! それ世界で一番危険な土木作業だから!」
作戦内容
① 突入班で俺が単独で闇転移で転移しまくってかき乱し、ミケラン、ガーコルト、ノエルの三人は一列縦隊で進軍、ミケランは探知及び先制攻撃、ガコライは遊撃、ポーションでの補助、ノエルで仕留めるという陣形でいく。
② 地雷を入口付近に設置、エルフ、獣人種の 妖精の涙、猫の目のパーティは洞窟の外を囲むように存在する森に潜んでゲリラ戦を行い、奇襲をかける。
③ アニ、リンはそれぞれ森の南北の出口で待機し、討ちもらしたオークを魔法で仕留める。
④ 作戦開始は夜 オークが最も油断し、全員が洞窟に戻る時間帯。 引換え森の民のエルフ、獣人は夜目が効く上、夜は俺の力を最大限発揮できる。
⑤ 敵状視察の結果、洞窟内に人の気配はないことは確認済み。
⑥ 終わったら焼肉でも食べようかw
「食えるか! しばらく 肉料理食えなくなるわ!!!」
「はいはい 皆さん今晩 日が落ちるのと同時に状況開始ですよ~」
「「「「「応!」」」」」
「だからお前らこえ~よ!!」
「いくぞ!が~こちゃん!」
「勝手にしろ!!」




