女性の敵を皆殺しにするだけの簡単なお仕事です。
発端編
トゥールーズ ギルド内
突然だが俺こと 漆黒の死神は紳士である(本当) ・・・まぁ比較的良心と道徳を持っているし平和ボケした国で過ごしたからなのもあるが、女性を食物にする下衆の存在を許すものではない。
女性の味方!全てのナオンは俺のものじゃ~なんて言ったら、ナミかカグヤに殺されるんで口にしないが、前半部分は本気、女性の敵! まぁ俺もそうならんように心がけている・・・
話を戻そう、人さらい、盗賊、ゴブリン、オークとか俺は大嫌いじゃ!
女を食いもんにする下衆共め! この世から根絶してやる!
「根絶してやる!」
「急にどうかしましたか? アキラ?」
心の声が漏れてしまい、心配そうにギルマスのリンが声をかけてきた。
「あ 声に出てました? いや~隣国の旧ゲルマニアで【G殺し】や【魔物よけの香水】が出てゴブリンがめっきり数を減らしましたから。 それで俺も張り切って女性の敵たる盗賊や魔物狩りに乗り出そうと意気込んでまして・・・///」
うが~この年になって思ったことを口走るなんて恥ずかぴー!
「ああ 【駆除屋】が発明したあの毒薬や香の御陰で最近ゴブリンがめっきり数を減らしましたね。あと下衆な男どもも。 」
「そうなんですよ それでここらで【自由の槍】が魔物に引導を! 続けて下衆共にも止めをさそうと思ってね~。」
「張り切るのも構いませんがあまりギルドの仕事を取らないで下さいよ? 営業妨害にならない程度にしてください。」
「アレレ? リンは乙女の貞操を狙う悪党に手心を?」
「違います。 獲物を独り占めしないで下さいと言ってるんです。 あの股にぶら下がる汚物を全て切り落してやります。」
その答えに周囲の男どもが無意識に股間を庇う。 ヤベェこの姉さん目がマジだ。
「狩りだな」
「・・・・・・狩り」
「フフフ うちのギルマスとアキラはトキドキ、カゲキにゃ!」
上からノエル(エルフ、女戦士)、アニ(人間 黒魔道士)、ミケラン(猫人 シーフ)のガリア国内で有数の女傑たちがいつの間にか輪に加わった。 ミケランさん? 俺をあの猛女と同列ですか?
「うひ~同じ男として自業自得とはいえ魔物や盗賊どもに同情するね?」
アニの相方のガーコルトがまだ見ぬ哀れな子羊達を思って同情の念を送る。
「で?どうすんだアキ。 意気込みは買うし、お前の実力は今じゃ世界中が知るとこだが、全滅させるのは少々骨だぜ? 魔物も盗賊も滅ぼせるならとっくの昔に姉御がやってるだろ?」
そう 盗賊はいつの時代も存在するし、魔物に至っては繁殖能力が高い上、人間よりも強力な個体のオークもいる。
「フッフッフ もちろん策はあるんでしょうねアキラさん。下衆共をジワジワとなぶり殺す方法を。」
「締め付け、指先から溶かすように切り刻む。」
「・・・・・・下腹部を黒焦げにする。」
「イチモツを切り落とし、其れを本人に食わせてやる。」
「あんたら怖えーよ!」
ガーコルトが叫び声がギルド内に響く。
他の男たちも心は同じなのか震えながら心の中で賛同する。
「ククク まぁ慌てなさんやお嬢さんがた。先ずは魔物、ゴブリンとオークだな。 ゴブリンはホっといても絶滅するから置いとく。豚どもとゴミどもを狩る方法もちゃ~ん考えてある。 処刑法も貴女たちの希望を可能な限り聞きましょう。」
「え? アキ? アキ!? お前そっち側なの?」
「フフフ アキラさん早くそのテクを教えてください。」
「早く私のモノ(愛剣)に(下衆共の血を)注ぐ機会を作ってください。」
「・・・・・・焦らさないで(皆殺しにする方法を教えるのを)。」
「早くこの(下衆共を狩りたいという)疼きを抑えたいにゃ~」
・・・括弧内のセリフを読み飛ばすとエロいセリフだがその話の内容は決して色っぽいものではなくこの場にいる男どもは皆震え上がる内容だった。
「作戦は次回に続く!」
「結局焦らすのかよ!!」
ガーコルトのツッコミがギルド内で虚しく響いた。




