旗持ちの聖女
更新時間の変更
金、土、日に変更する事もあるかも。
時間は少々巻き戻る。
龍神の宰相が女帝の霊圧を感知した頃、第三位は立ち上がっていた。
眼前には初代魔王の転生体。
それも七英雄の肉体を持った最強の魔王だ。
暗黒大陸で勇者と共に討伐した魔王セイフィートとは格が違う。
其れを最下位の狐火の聖女の力を宿した新人が互角に切り結んでいる。
まるでかの魔王と引き分けたとされる戦女神を彷彿させる程だ。
だが、それは錯覚だった。
あの男は、授業といった。
つまり、倒す気は無く、敵に業を授けている。
ジワジワと甚振りながら、玩具が壊れないように狐仮面を鍛えていたのだろう。
仮面を狙い始め、形成が逆転した事で確信する。
彼女の動きに精彩が欠け、余裕然とした態度が消えた。
監禁される、内政がと意味不明でありながら悲痛な叫びまで上げ始める。
核にした聖人の記憶の流入による記憶の混乱。
短時間で異常強化された弊害か、顔を狙われた事がトラウマが引き金となった。
あるいはその両方が原因で前世の記憶が戻り始めた。
魔王が飽きた玩具を壊すかのように徐々に追い詰める様に耐えきられず、叫ぶ
「引きなさい新入り! 人に戻れなくなりますよ!!」
震える体に活を入れる。
このまま、新入りと共闘して戦うという選択肢を消す。
記憶障害で心神喪失が目に見えている。
何より魔王は真祖と大精霊という余力も残している。
魔王が教師ごっこに興じている内に撤退する。
そして、教師の真似事で私たちを強くした事を必ず後悔させる。
中でも最も長く戦った新入り……狐火の聖女はアキラ討伐ないし、封印の可能性が見えた。
周囲を見渡すと、同胞たちも魔力枯渇から立ち直りつつある。
狐火が魔力相転移で混沌の沼という飽和した不活性元素を消し飛ばしたからだ。
魔力総量と回復速度も、この短時間で魔王に鍛えられたことで力を取り戻しつつある。
だが、戦力にもならない。
戦闘と逃走に耐えれるのは、テレーズと狐火のみ。
他の聖者も記憶の混乱が起きる可能性を孕んでいる。
これ以上の戦闘は危険と判断。
そして撤退する為の手札をテレーズは持っていた。
『ここに旗を立てる』
旗持ちの聖女は己が真価を示した。
◆◆◆
テレーズの聖旗には状況に応じて旗の形態を変える機能がある。
どのような旗に転換しても、使える防御と拘束機能は元々の聖旗が持つ機能だが後付けで能力と旗を足すことが出来る。
そして後付けした旗に転換する事で、その旗が持つ専用スキルを使う事が出来る。
形態転換の一つ『記録保持旗』に転換し、突き立てる。
旗が輝き黒旗から黄旗に代わる。
そして『記録保持旗』の専用スキルの効果を発揮した事を確認すると、
即座に魔王と狐火の激突に割り込み手刀を旗で受け止める。
戦う前なら耐えきれない一撃を何とか堪えれる。
性質上、戦えば戦うほど自身と相手の技量を向上させ自己改造できるという特性を持った男だ。
その恩恵が手刀の一撃を受け流す程にまで技量を向上、いや改造させられた。
その事を憎たらしくも今は有難い。
今は為すべきことを為す。
「撤退しなさい、狐火!時間は私が稼ぎます!」
「へぇ?」
「あ、ありがとう! こ、この隙に!」
引き際を間違えず、即座に撤退を選択する狐火。
薄情と思う人間などこの場にはいない。
少しでも逡巡すれば、気絶させても逃がすつもりだからだ。
アキラは手刀で聖旗と鍔迫り合いを、演じるも追撃しない。
怪訝そうな顔でテレーズを見ているだけだ。
テレーズはその瞳を見て改めて至近で魔王と相対する。
猛禽類を彷彿とさせる鋭い眼光。
呼吸するたびに強固になっていくドラゴンが如き息吹。
教師然とした普段の行いが偽装、欺瞞だと思う程の気配。
肉体が同じ生物とはとても思えない。
この世界の生物は戦う為に常に進化してきたとこの男は説いていた。
講義で話していたスキル「源呼吸」も水と空気さえあれば魔力を無尽蔵に補給できる戦闘生物の生態と考えれば辻褄も会う。
(これが同じ人…いや私たちの未来とほざくか……いえ、考察は後、今は時間を稼ぐ……)
テレーズは自分にそう言い聞かせ思考を切り替える。
自分ではアキラを倒せない。
テレーズは対峙した瞬間に悟っていた。
そして、自然とそれを認めた。
かつては、テレーズは神に選ばれた勇者を除いた七英雄を突如力を手に入れそれに溺れた雑魚と見下してた。
だが、死神と戦女神と称される二人は違った。
魔王を討伐したテレーズは真の英雄だ。
その英雄という人の枠組みを超越した高みに二人は至っていた。
あまりにも高すぎて目が眩みそうな高みにいる。
天にすら届く塔の如き高さ、その塔事態に、無理やり高みまで登らせれ尚、測れない高みにいる。
「旗持ちのテレーズ……それほど使命が大事か?」
「……ええ、ここで彼女の命を繋げ、救済を後人に託します。」
「この旗はイカれた勇者から託され、君の殺気が込められた|黒旗(死亡フラグ)では無いようだが?」
「神に祈るだけでは貴方には届きません、直に突き立てます。」
自分の正体と呪詛の下手人だという事がアキラに知られていた事には動揺しない。
そうだ、彼の言う通り今の勇者は正気ではない。
彼は他の七英雄に会いに行くと決意し私たちを残して出立した。
そして戻ってきてから彼は変わった。
命を守る啓示以外に使うなといった黒旗まで渡して来た。
死の宣告を象徴する黒旗。
勇者の固有スキル【旗制作】は多種多様な旗に加護、呪詛を施した旗を作る事ができる。
そんな勇者の従者に選ばれたのは、自分の出自以上に自信の能力を最大限発揮できたからだ。
勇者が作りてなら私は使い手。
勇者以上に旗を振り、突き立てる力を持つその加護『旗手の加護』
「だろうな」
「……く、うううああああ!!」
万力の様に込められる力とその眼力に耐えきれず、手刀を切り上げ、魔王の胴を蹴り反動で飛びのく。
アキラは追撃しない。
蹴られた胴に何の痛痒も感じず、狐火が撤退する様を、じっくりと見ている。
一見、その立ち姿は隙だらけに見えた。
だが、テレーズにはそれが欺瞞だとわかる。
隙などなく、開けた距離もさして意味を持たない。
何の拍子も無く、即座に相手を葬る攻撃。
無策で向かえば【無拍子】が来る。
テレーズは防御態勢を解き攻勢に出た隙を待っているのだ。
「……」
背に氷柱を叩きこまれた様な悪寒を感じながらもテレーズの脳裏には正気だったころの勇者との会合が思い浮かんでいた。
◆◆◆
神剣の勇者 シュウ・ヤマモトは、自室にテレーズを招き入れると、七本の旗を並べてこう言った。
「どれにします?」
テレーズはその旗を一枚一枚手に取って見る。
自分の旗手の加護と勇者の旗制作というスキルによる合わせ技。
その検証の為に複数枚、効果の異なる旗を具現化してもらったのだ。
手持ちの聖旗だけでも十分だが、勇者が作る本物の旗だ。
使い所を間違わなければ強力な武器にもなるし、手札は多い事に越したことはない。
それに、恐らく手持ちで最も強力な聖旗は防御、拘束型だ。魔王に通用する攻撃的な旗が必要だ。
余った旗も勇者や仲間に持たせればそれなりの効果を持つ。
武器に頼るなど、剣士や英雄は誇りが許さないというだろう。
テレーズは英雄でも騎士でも無い。
故に、手段は選ばない。
「全部ください、勇者の旗は全て私の旗です。あとデザインも可愛いのがいいです。」
「予想外な答えな上にダメ出しですか!? えとジャイアニズム!?」
テレーズはどれかでは無く全てを選び、まだ足りないとまで言い放った。
物欲全開の言葉は明らかに聖女でも僧侶の言葉では無い。
だが、テレーズは知っている。
遠慮や節制なぞ糞食らえだ。
それに勇者には旗は保険程度に持たせて剣術を鍛えた方がいいという考えもあった。
魔法や投石、矢玉など私が防ぐという自負もあった。
祈りや妥協で勝てる魔王なぞ存在しない。
いや竜を斬り伏せた聖人がいるように、祈りで竜を説き伏せる聖女もいるが自分の特性は旗だ。
自分には旗とい形を持った祈りを万全に震える自身の加護と槍術、杖術がある。
鍛冶屋の戦場は工房だ。
作りてより使い手である戦士が使った方が良い。
そして戦士の手札が増える事で一心同体である勇者一行の生存率は格段に上がる。
巨人主義というのはわからないが、可愛いというのも趣味では無い。
教義にも可愛いは正義だと主も言っている。
「と、取り合えず旗の説明ですね、黒旗は死を明示しますので使い方には注意してくださいね。」
聖人の特性、運命の改変能力を旗として具現化し強固になった黒旗。
海賊旗は死を警告すると言うが、聖女であるこの身が使えば相手の運気を下げ、勝機を格段に上げるだろう。
死亡フラグという勇者の言葉に不穏を感じるので勇者の言葉通り十分に検証してから使う。
一通り、今ある旗の説明を聞く白と黒のチェックの勝利フラグ、ハートが書かれた分岐フラグ、救難活動を表すなんてものもあった事に呆れた。
「降参用の白旗って何ですか、勇者が降参してどうするんですか」
「え~でも、無駄な血を流す事も無くなるし、交渉の為に一度、戦闘を止める為に『必要あ、り、ま、せ、ん』あっはい。」
それでも別の使い道もあると思い、連続旗にして腰紐にくくりつけていくと勇者が口を開いた。
「さて、それじゃあ最後に黄旗です。まずこれは幸福を象徴した旗なんですが……」
勇者はまず、最初に、と言葉を置いた。
「絶対に、戦いでは使わないで下さい」
何故、とは問わない。
理由は旗手の加護と鑑定のスキルが自分の脳裏に詳細を教えてくれる。
「過ちをやり直す旗」
それは一つの反則。
相手を呪殺する黒旗に匹敵するもう一つの因果の旗。
「ええ、僕たちの世界ではセーブフラッグと言いますね。」
数呼吸前の時間、数十秒後の未来を啓示という形で知りやり直す効果があるという。
あくまで保険、全員が笑って過ごせる世界を目指す為にと制作した旗。
彼との約束を破りつつも、救済の為に切り札を使う決心をした。
◆◆◆
アキラの戦闘姿勢は詰将棋だ。
シンプルな戦法がアキラの使う必勝法であるとこれまでの観察、授業でテレーズは知った。
単純な膂力でのごり押しでは勝機も無く、攻撃の読み合いに至っては心でも読めない限り勝機はない。
けん制する様に旗をはためかせる。
「なんだ、攻めてこないのか?」
旗をはためかせるだけのテレーズを、アキラが怪訝そうに見た。
先陣を切って戦うのがテレーズだ。
その戦いぶりは暗黒大陸でも轟いていたし、アキラの耳にも入っていた。
「奇跡を待っているのですよ。時を味方につければまた奇跡が起きるでしょう。」
テレーズは静かに言った。
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
見透かされていた。
「俺からいこう」
不可思の遠当てでも、無拍子でもない初級黒魔術【闇撫】
精々数本程しか出現しない悪魔の腕。
数えるのも馬鹿馬鹿しい数の腕が伸縮し殺到した。
◆◆◆
テレーズは今度はセイラとの会話を思い出す。
『異教の戦士や術師、魔物程度なら光の御技が通じます。
その程度『闇の』の対処なら何度もやってきたでしょう。
しかし暗黒大陸 にいるのは「まつろわぬ者」は生半な御技は通じません。』
事実だ。
暗黒大陸にいた魔族は小手先の術を持たない。
魔力を干渉させあい魔術の発動を阻害する事が多く、殴り合いに長けた武闘派が大多数だった。
『後方にいて支援や癒しを施す時は生半では無く、決死の覚悟を持って下さい。
ですが、殉教してはなりません。
決死とは、決して死なない覚悟を持つ事です。
呪いを払い、傷病者を癒す。私たち癒して一人が死ねば、千の命が消えます、ですが生き残ればそれ以上の命を救えるのです。」
セイラは、確かにそう言っていた。
史実でも決して戦場には出ず、癒し手として野戦病院で治癒の力を振るい続け没するまで貫き通した。
その生き様は、死んでも変わらなかった。
その尊敬が、アキラと相対しても後衛に徹して味方を守り続けた。
だが、その枷は黄旗を立てた事で解き放たれていた。
襲いかかる闇の手が襲いかかる
1.聖旗で祓う。
2.躱す。
自身が最も信じる旗で祓う。
見るからに闇属性攻撃魔法なら旗から溢れる神気だけで霧散する。
ーーー筈だった
「捕獲完了」
黒手はその防御をする抜け自分の体を拘束していく。
闇属性魔法では無い。
(これは不活性元素で構成された混沌の泥!? 旗に触れる瞬間に転移で闇撫の腕の形に切り替えた?)
仲間を拘束していた沼が消え、代わりに闇撫で拘束された同胞。
代わりに魔力を飽和する不活性元素の泥に塗れ、倒れふす自分。
意識が沈む中、手の中の黄旗が光り輝く。
『ーーー記憶の旗が発動します。』
◆◆◆
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
「っは!!」
アキラの言葉に意識が戻る。
未来の出来事を掲示という形で追体験した。
これがセーブフラッグの力。
勝つまで、目的が達成するまで戦う効果が施された旗。
未来に起きた事象を記憶した旗が過去の自分と旗に啓示として警告する機能を持つ。
次に来るのは闇撫、しかし対魔術や聖旗で防御しようとすれば転移魔術で混沌の沼に置換され拘束される。
故に正解は回避!
次々に襲いかかる闇撫を強化魔術で底上げした身体能力で全て躱していき、
反撃として祝福儀礼が施された聖釘(手旗つき)を投擲する。
案の定、何本かの闇撫でが器用に聖釘を霧散せず掴み取り術者のアキラを守る。
ジグザクにステップを踏み遠当てを警戒し、次々と伸び続ける闇の手を躱す。
(このまま回避に徹すれば……)
その思考に至った瞬間、無数の闇撫で束になり、巨大化。
射程距離と速度、質量が段違いとなった巨人の腕はテレーズを即座に捉えた。
「捕獲完了」
◆◆◆
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
「……時間稼ぎが見え見えだけどな」
魔王からは逃げれない。
そんな言葉を身を以て知り、現状を打開しようと何度も繰り返した結果、残されたのはそんな教訓だった。
千手ともいえる闇撫で、初級魔術も数が違えば大魔法を上回る。
結界で不正でも即座に混沌の沼に置換される。
手を変え品を変え、自身が持つ旗を盛大に振るうも全て攻略された。
いや、ノータイムで対処された以上、全て対策済みの死手だったのだろう。
ならばできることは時間稼ぎのみ。
今の武装、人材では打倒できない。
狐火の聖女は贔屓目抜きで死神と戦女神、勇者と同じステージに上がれる潜在能力がある。
彼女が逃げ切れば、勝機はある。
数えきれないやり直しの果てに闇撫でを全て回避し切り、精神をすり減らしつつもそれだけを希望に耐えた。
だが、復帰した仲間と共に離脱を試み様とした時、啓示より先の未来に絶望が待っていた。
『おや、どうやら取り込み中の様でしたね。』
長い蛇の様な身体を持ったドラゴンが空から現れた。
明らかに召喚獣級、しかしガリアには存在しないはずの生きたドラゴンが現れた。
つまり野生ではない、アキラの仲間。
その証拠にボロボロになり項垂れた狐火の聖女がドラゴンの口に咥えられている。
「いや、もうあの書類の束と狭い部屋はいや……」
死刑を宣告され、懺悔する死刑囚の様に破棄の無い新入りがそこにいた。
伏兵。
最初から私たちに勝機は無かったというのか。
『遊びも気晴らしも、もうお終いでしょう、責務を果たしますよ』
その言葉は誰にいった言葉だったのかは、わからない。
だけど、その言葉で私は折れそうになる。
膝を突き、旗を突き立て立ち上がろうとするも力が湧いてこない。
項垂れ、気を失わないようするのがやっとだ。
「彼女が来たという事は授業は終わりだな……さて、と」
遊び、気晴らし、授業……彼らは戦ってすら無かった。
その事実に押しつぶされそうになりながらも、表には出さず、魔王を睨む。
涙で霞む景色の中、眼前の魔王は言った。
「く、殺しなさい!」
最後の矜持とばかりに出たのはセイラを裏切る言葉だった。
だが、どうしようもない。
出ないと、正気を保てそうにない。
そんな最後の矜持を示した中、男は答えた。
「断る。」
「な、何ですって」
「いくつか理由はあるけど、白旗を振るう戦意の無い人間を攻撃なんてしない。」
「あ……」
その言葉で自分の旗が幸福を表す無地の白旗に変わっている事に気づいた。
もう、負けを認めていたのだ。
「いいねぇ仲間を思い、決して死なない覚悟、玉砕覚悟よりよっぽど良いわ」
何も書かれてない無地の白旗。
降伏を意味する旗。
なのに、その白旗には勇者の笑顔が浮かんでいるように見え、私は人目も憚らず泣き出した。
◆◆◆
~授業が終わり、日も暮れ始めた頃~
泣きつかれ、盛大に恥を晒した私。
全員が補習という名目で拘束された。
何人かは、逃亡防止の為に使い魔?のドラゴンが引き取るらしい。
そんな中、闇撫で拘束され、転移魔術で作られた門を前に、私は魔王……いえ教師に振り返り最後まで意地を通す。
「わ、私を生かしておくと後悔しますよ。聖女は諦めが悪いんですからね!」
精一杯の強がりと敵意を込めた言葉に対し教師は何時もの鋭い眼光を光らせて応える。
「何時でもかかってこい。勉強熱心な生徒は大歓迎だ。」
性根が捻くれた私は、これを機に黒旗を使わず、正面から何度も魔王に挑むことになる。
後に、この経験が勇者を救い、国を救い、世界を救う魔王討伐以上の功績を上げることになるのだが……
それはまた、別の話。
尚、狐仮面の正体を知って脱力し、打倒戦女神を志し、
同じ目的のアリシアと良き好敵手となり成長するのも又、別の話。




