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異世界攻略のススメ  作者: 渡久地 耕助
新学期

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184/238

悪巧みはラスボスの間で

久々投稿!

ランキングが落ちてる!? 大丈夫だまだ慌てる時間じゃない(^_^;)

地属性のススメもよろしく。

 

 ~学園地下ダンジョン 地下50階層 ラスボス(俺の事)の間~


 カグヤの【蒼炎】もノエルの【斬鉄】も通さない障壁で作られた階層。

 盗聴も透視も防ぐ部屋で安心して勇者一行の修練者に関する事でヨッシーに相談していたのだが……


「爆ぜろ!!このリア充が━━━━!!」 


 修練者の話を聞き終わるやヨッシーが憤怒の形相で襲いかかってきやがった。

 勇者に同行している修練者がツンデレ猫耳&イケイケ魔女と知るやこの反応である。


 当然、黙ってくらってやる道理も無いので反撃するが……


「無駄ァ!!」

「ごふ!!」


 結果、現呼吸に依る霊気の篭った拳のカウンターが見事に入り、沈む馬鹿。



 音速に迫るノエルの【高速剣】

 雷速で襲いかかるマリアの【悪魔化・王天虎】

 光速で照れ隠しに放つルーの【ツンデレ真拳】

 時間を止めたかのような速度で繰り出すカグヤの【無拍子・ヤンデレ炎殺剣】


 数々の死亡フラグを乗り越えてきた俺にとっては、いかに本場仕込みといえど……ツッコミどまりでは当たる筈が無いだろうに…


 お約束? 知らんな。

 なのに懲りもせずに怨嗟の声を放つバカ……


「く……例え、ワイが死んでも第二、第三のワイがなべやんを倒す!!」

「何処の魔王だお前は」


 いや、ロマリアからすれば俺は魔王、大魔王を超えて邪神。

 俺とナミとの間に出来る子共が魔王になるらしいんだけど……



 さて……何故、俺が学園の地下ダンジョンの俺の私室にマリアやカグヤでは無く、

 このバカを招いて密談(する前にバカが嫉妬と憤怒で暴走。)しているかだが……

 それは夏休み前…

 あの熱狂的な祭りから数日経ち、

 俺がようやく、女体化の後遺症が治った時まで遡る。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ~~ 一週間前 ~~


 帝国領 某 地下牢



 帝国(カグヤ)の傘下にあった七英雄・鉄人 鈴木ゴウタロウ その人があろう事か召喚獣(フェンリル)と契約し、

 俺に敵として再び立ったのだ。



 どうにか無力化し、当初の目的だった召喚獣と再契約を交わしたのだが、

 帝国と同盟…というか傘下に入っているルーシ所属の七英雄 鉄人が国家戦力級の召喚獣(チカラ)をもって相対した為、

 帝国は傘下のルーシに抗議するも、ルーシでも突然、ゴウタロウを捜索していた事が判明。


 会談の際もマリアが裏を取った事から間違いなかった。


 加えて、ゴウタロウから直接、記憶を読み取ろうと試みたが、彼はここ数日の記憶が綺麗さっぱり抜け落ちていた。

 彼の最後の記憶は操り人形と化した勇者と海賊王を駆除屋(ニノ)と共闘して倒すも、老齢の召喚者の従者二人にあっけなく取り押さえられた所で記憶が途切れていた。


 勇者と海賊王を退ける為、俺との戦いを参考にした鉄人とニノに何だか照れる気持ちになったが、

 そんな気分を吹っ飛ばす存在が此処に来て現れていた……


 臨界者を意のままに操る拘束具地味た勇者の鎧も驚異だが、鉄人とニノを容易くねじ伏せた召喚者の二人の手下の力に覚えがあった。


 精霊化と悪魔化だ。

 臨界者の動きを完全に超える速度、腕力で封じるものなどそれこそ、

 真祖の吸血鬼テレサか、神喰らいの狼(フェンリル)、暗黒大陸の魔王くらいだろう。


 そして、ルーとリィーンの二人に精神同調で映像、記憶を同期してもらい、裏を取った。

 結果は……


「【王天虎の末裔】の小娘だな。 十字軍の中でもあの一族の力は群を抜いていた。」

「ロマリアの魔女 アナスタシアですね。 元はルーシから流れた【武器狩りの魔女】ですね。」

 

 そして、そのメンツが勇者一行に加わっていたメンバーで以前ガリアにも俺を調べてに来ていたメンツだ。


 勇者は洗脳状態、異端審問官は復讐で盲目になっている。 洗脳を無効化できる【精霊化】【悪魔化】であっても、魔力出力、身体能力だけが継がれていて【精神防壁】を持たない彼女たちでは【召喚者】の精神波には耐えられないのだろう。


 まぁ自分の意思で従ってる可能性もあるが…、七英雄の大半を抑えた彼らの次の行動は俺…


 ロマリアは宗教上の理由で前世が魔王である俺か、その子供が生まれることを防ごうとしている。

 他の連合国はカグヤの侵略を警戒しつつ、帝国の領土を奪い返そうとしている。

 召喚者は俺を戦争の火種に変えようと企んでいる。


 結果、勇者一行を学園に送り込んできた訳だが…肝心の修練者の姿が見えないのだ。


 そこで、ヨッシーを学園ダンジョンに招き入れたのだ。


「……で? 俺はその二人をストーキングすればええんか?」

「違う… もっと面白い事だ。」


 ガリア王国は中立を歌う 探索者と遺跡の国だ。

 中立を唄うほど、軍隊は小粒揃いだし修練者は愚か、俺たち七英雄に匹敵する次世代を担う若者も揃ってきた。


 マリアとの約束もある。

 

 戦争の火種、復讐、召喚者への反撃 その他諸々をこの新学期で生産してやる。


「策がある。 ヨッシーの特技を最大限に活かし、且つ生徒たちの安全、引いてはこの戦いの反撃の狼煙を上げる策がな。」


 宣戦布告は夏休みに…

 反撃の狼煙に、過去の聖者を捉えた。

 七英雄と召喚獣による奇襲も退けた。


 ここから、俺たちが攻勢に出る。

 俺たちの戦いはここからだ!


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「本日より、保険医として就任しました 田中・ヨシツグです~ ヨッシーって呼んでな~」


「「「「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」

「正気ッスか、先生!!」

「アキラァァァァァァ!?」

「主様!?」


 この日、女生徒たちの悲鳴が木霊し、野獣が解き放たれた。



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