閑話・修練者
祝・50万文字超え!!
今回、短いですけど物語上、必要な為入れました。
説明会!
ロマリア教国 別名、神々と英雄の国。
今でこそ、十字教が台頭し、勇者発症の国、宗教大国や神殿騎士といった印象が根強い国だが実際は異なる。
勇者や神官、神殿騎士といった者達、十字教の勢力である彼らとは成り立ちが全く異なる者たちがロマリアには存在する。
修練者と呼ばれる強者達だ。
神々が勇者や光の大精霊、それに使える神官や神殿騎士を指すなら修練者は英雄だ。
ロマリアの戒律など宗教的立場上、決して表舞台には上がれない黒魔法や退魔戦術を扱う異端審問官に変わる
表舞台には上がる戦力だ。
クルトの民の【精霊化】【魔物化】に対抗する為、
【神器】【魔剣】といった退魔武器、魔法武器を扱うロマリアだが、永続効果の魔法など無く、
生産体系や制作できるもの、技術水準などの観点からそれらには限界はある。
十字教が提唱する人間至上主義、魔王の系譜の排斥による弊害が此処に浮き出ていた。
信仰心による結束力だけでは彼らは生地奪還も魔王討伐も叶わない。
故に忌み嫌うクルトの民を源流に持つ【精霊化】【悪魔化】によって人の域を超え、戻れなくなった【魔女】と【獣族】を戦力として認めざるを得なかった。
人間至上主義、光の大精霊の一神教の矛盾を解消するために設けた制度が【修練者制度】である。
人の域を逸脱し迫害される【魔女】【獣族】であってもダンジョン攻略者
それも宗教上敵対するダンジョンを攻略し大精霊を封印に成功すれば
攻略者の一族は英雄と崇められる事で迫害から逃れる抜け道を用意したのだ。
修練者達は自らの一族、同胞の平穏と栄光を求め、世界各地のダンジョン、神殿を荒らし回った。
時には、守護獣を討伐し奸計を用い、地の召喚獣フェンリルを使い精霊を消して回りもした。
結果 四大精霊の内、地・水・風の精霊神殿が攻略され、地上から消えた。
精霊の守護獣である召喚獣は守護すべき精霊を失い、中には土地に縛られず世界各地に解き放たれるモノまでいた。
大精霊が死に耐えた神殿は新たな大精霊が土地の力で再生されるまで休眠状態に入る。
地の神殿は地底に沈み、
水の神殿は海底に沈み、
風の神殿は空の彼方に浮き上がり、消えた。
万が一、神殿を見つけても神殿内は、時間と次元の結界が阻み、本契約を結ぶ程の力は失われる。
難を逃れられたのは、火、闇の神殿のみ。
火の大精霊は火竜公女率いるシン国が修練者を退けた。
元素の大精霊は四大が揃わなければ現れない。
闇の神殿は勇者と十字軍、そして彼らの聖遺物が大量に眠る為、最重要攻略地となっていた。
しかし、神殿は最難関ダンジョン【黄泉の入口】の内部にあった為、
過去何度も攻略に臨むも攻略者はおろか生還者はでず、結果的に放置された。
此処に十字教の一神教の地盤は磐石なモノとなった。
その礎となり、ロマリアでは英雄として力をつけ栄光を求めて世界を荒らすロマリアの尖兵
それが彼ら【修練者】である。
ロマリアの都市国家 【エラス】を拠点にした英雄の街、出身にしてロマリアに住まうクルトの民の末裔。
三精霊を滅ぼした英雄の末裔
修練者
【王天虎の使徒】 風の神殿攻略者の末裔 獣人・ミーア
【ロマリアの魔女】地の神殿攻略者の系譜 魔女・アナスタシア
勇者と神殿騎士以上に、世界を混沌に満たし、十字教の繁栄に一役かった者たち【修練者】にして魔王討伐の英雄が……
取り逃がした獲物の一角、闇の大精霊の契約者に牙を剥く。
※補足 精霊巫女は大精霊のバックアップ的存在です。
体内に世代毎に蓄積した精霊因子を弱体化した精霊に返すという役割も持っています。
その為、他の精霊巫女は死なずに力が薄まるに留まり、命の危険はありませんでした。(例 ブリタニアの女王 エリザベス)
しかし、弱体化せずに地下深くに封印されていた闇の大精霊の精霊巫女(ガリアの王族)は増えすぎた精霊因子を逃がす事ができずに、先代の精霊巫女(クラリスの母)は命を蝕まれ、クラリスは封印から解き放たれたナミの元に精霊因子が帰ろうとして、病という形になって暴走しましたがアキラの活躍(笑)でクラリスは膨れ上がった精霊因子を返さないまま、制御出来る様になってしまいます。




