これは午前零時から、午前一時にかけての出来事
最近多忙です・・・
コンピュータがクラッシュして、書き直しに・・・
前回のあらすじ、風呂入り直しかな?
00:00:01
00:00:02
00:00:03
俺に害意がない事をりかいしたのか、安心した表情で煙の様に消え去るマリアの愉快な仲間たち。
そして、俺はマリアに彼女達の洗脳を解かせ、意識朦朧とする彼女達を起こして、寝室で事のあらましを話すことになった。
「・・・というわけで、業を煮やした召喚者達が、マリアの心に漬け込んで、今回の事態に発展した・・・という訳だ。」
「本当に申し訳ありませんでした!」
俺の横で、土下座するマリア。
今回、王室関係者にまで洗脳を駆け、この世界に再び戦争の芽、それも神話の戦いを起こすきっかけを起こしたのだ。
クラリス、リン、アリシアだけでなく、千年前の戦争の被害者であるナミとルーも、難しい顔をしている。
ノエル、テレサは何時もどおりだが、クレアは恥ずかしいやら、世界の危機やらで、混乱中。
謝って済む問題では無いだろうな。
「事実上、誘拐犯に脅された様なものとはいえ・・・・・・今回の騒ぎで、戦争が起こりかけたのですよ。 許される事ではありません。」
「まぁまぁ 未遂で終わったし、ここは俺に免じて、 二度とさせないように絞っとくから。」
「アキラは甘すぎます! この娘に叙情酌量の余地はあるかもしれませんが、どれだけの人間が死ぬかわかっているのですか!」
「あんまり、怒らないでくれる?アリシア。 後、俺とナミの子共達の事でもあるんだから、そう言われると・・・な?」
「あ・・・・・・すみません。」
アリシアが、俺とナミの方を見て、バツが悪くなって項垂れる。
俺とナミの間に生まれる子共が、人類の都合で魔王として扱われ、子共が作れないのだ。
今迄、契約状態だった為、性交は魔力供給にしかならなかったが、契約を解除して、なおかつ満月の夜に行っていれば、魔王が受胎するのだ。
「・・・で、ですが、王室関係者や女神達を洗脳しただけに飽きたらず、結果的にこの世界の住人、全てを見限ったんですよ? 許されることではありません。」
その言葉にビクッと震えるマリア。
クラスメイトのその姿を見て、罪悪感に苛まれるが、今ここではアリシアは近衛騎士として、この世界の住人として、心を鬼にして糾弾してるようだ。
「まぁ洗脳と言っても、恋心に悩む子達の背中を後押しする程度だったし、傍から見たら恋のキューピッドみたいなもんじゃ・・・「・・・アキラ」なんだルー。」
途中で遮るルー
「私も生徒を庇いたいが、今回ばかりはうやむやにも、謝って済む問題でもないぞ。
お前にとっては前世のことかも知れんが、私とナミは当事者だ。
話を聞けば、戦乱を起こせと言ったのは召喚者だろうが、その手段を考え、実行したのはマリアだ。
それに、私たちの古傷をえぐるようなやり口が気に食わん。」
確かに俺の排除の困難だったから、女という手で、且つ魔王をナミに身篭らせるという手札を選んだのは彼女自身だ。
そこは間違いではない。
「では、マリアをどうする気だ? 殺すか?」
「殺しはせん。戦乱の目をアキラが尽く潰すている以上、異世界人通しの殺し合いを興じる事は奴らには出来んし、仮に殺しても駆除屋の様に補充してくるだろう。だったら監視下に置いた方がいいが、それでも怒りが収まらん。」
まぁ彼女の怒りもわからないでもない。
それに殺すなんて言っても、彼女を抑えれる者は限られてくるしな・・
「そいつを生かしたのは、アキラだろう?だったら責任持って、彼女を監督するのだな。つまるところ保護観察処分と奉仕活動を行ってもらう。許可証も発行してやるが、またこのような真似をすれば、生徒といえど容赦せん。」
ウチの同居人が増えるな。
「それに召喚者とコンタクトを取れるし、仮にこちらお応答に答えなくなっても、一方的にメッセージを送ることも出来る。 千年前の積年を晴らす好機だ。 散々、こき使ってボロ雑巾の様に捨ててやる
ククク、只で故郷の土を踏めると思うなよ? マリア。」
「ひ ひゃい!」
腹黒ルーに怯えるマリア。
どうやらルーさん、積年の恨みと今回の自分の痴態(口移し)で相当、頭に来ているそうです。
「クラリス達もそれでいいか? というか、これで手打ちとしたいんだが・・・」
「・・・・・・奉仕活度の件で一つ、マリアさんに要求があります。 それに答えてくれるなら今回の事は目を瞑ります。」
「なんだそれは?」
「アキラさんの前ではちょっと・・・ですがご安心をちょっとした頼み事ですから、少し席を外してくれません? みなさんも納得できる奉仕活動だと思いますので・・・」
「? 彼女に害はないんだな?」
「はい、そこはご安心を。 彼女の能力を平和的に使用してもらうだけですから。」
「分かった。 マリア? 危なかったら俺を呼んだらいいからな?」
「は、はいッス。」
俺が離れて少々、不安げだったが、彼女も自分のしでかしたことを少しでも償いたいという思いから、腹をくくったようだ。
その眼を見て、俺は安心し、寝室を退室した。
・
・
・
・
・
だが、結果的に俺は退室したことをかなり後悔する羽目になったのだった。
00:58:59
00:59:00
00:59:01




