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私自身、<相手を人間と認めることをしないことをしない人>に育てられたからさ、昔はそれができなかった。その感覚自体がそもそもなかった。その感覚を身につけられたこと自体が私自身の努力じゃなくて、結局は

私自身、


<相手を人間と認めることをしないことをしない人>


に育てられたからさ、昔はそれができなかった。その感覚自体がそもそもなかった。その感覚を身につけられたこと自体が私自身の努力じゃなくて、結局は、


『いい出逢いに恵まれた』


からでしかないしね。


もちろんその<出逢い>を活かそうとしたのは私自身の努力かもしれないけど、その努力ができたことすら、<また別のいい出逢い>があったおかげだし。


ま、なんだかんだ言ったって、私は私自身の努力だけで今の自分になれたわけじゃないってのは紛れもない現実で、そういう現実と向き合うことができない人が、自分勝手に法律やルールを捻じ曲げておいて、あれこれ言い訳並べて自分を正当化しようとするんだろうなと思うよ。


理不尽な理由で誰かを殺した殺人事件の加害者なんて、まさしくその典型じゃん? 


『誰かを殺す』


なんて取り返しのつかない行いを、自分を正当化することで実行するんでしょ?


『相手が悪い』


『自分の生い立ちが悪い』


『社会が悪い』


とか言ってさ。


私は、


『親の理不尽が子供を歪んだ人間にする』


みたいなことを何度も何度もしつこく語るけどさ、でも、だからってそれを理由に、


『何をしてもいい』


だなんて言うつもりはさらさらないんだよ。微塵もない。むしろ、


『ふざけんな!』


って思ってる。


『理由があるからって何をしてもいいわけじゃない』


と言ってるのもそれ。親に虐待されてようが、誰かにイジメられてようが、それは、


<何をしてもいいという免罪符>


には決してならないと言ってるんだ。それはあくまで<原因>でしかない。<要因>でしかない。<免罪符>じゃないんだよ。


だから、親から酷い虐待を受けてた人が通り魔事件を起こして何人もの人が亡くなって、それで現在の法律に基づいて死刑判決を受けて死刑が執行されたとしても、そのこと自体に反対するつもりもないんだ。


今の法律とその運用がそうなってる以上はね。


まあ逆に、だからこそ、


『死刑判決が出たら問答無用で即執行しろ!』


とまでは言わないというのもあるけどさ。冤罪とかの可能性がある事件だったりしたらなおさらそこまでは言えない。


冤罪の可能性がない事件の場合でも、


<慎重の上に慎重を重ねる姿勢>


そのものは必要だとも感じてる。結果、死刑執行までに何年もかかっても仕方ない一面もあるとは思うし、その間、死刑囚が拘置所で生かされている点については、


<社会というものが負担すべきコスト>


としか思わないから、別に気にならないよ。



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