改めて言うよ?<出会い>ってのはね、『ある』か『ない』かじゃないんだよ。『作る』か『作らない』かなんだ。私は確かにダンナとは<ドラマチックな出逢い>をしたけど、そのドラマチックな出逢いを活かすか否かは
改めて言うよ? <出会い>ってのはね、『ある』か『ない』かじゃないんだよ。『作る』か『作らない』かなんだ。
私は確かにダンナとは<ドラマチックな出逢い>をしたけど、そのドラマチックな出逢いを活かすか否かは当人次第。
だいたいさ、
<ドラマチックな出逢い>
ってもの自体、
『後から考えたらすごいドラマチックだったよね』
ってだけの話だと思うけど? だって、そこから進展しなきゃ、
『あ~、そんなこともあったなあ……』
で流される程度のものじゃないの? ホントに偶然に初恋の人と再会したりしても、そこから何もなかったら、別にドラマチックな出逢いでもなんでもないじゃん。
トースト銜えて『遅刻遅刻ぅ~!』とか言いながら走って曲がり角でぶつかった相手と、
『ごめんなさい!』
『いえ、大丈夫ですから』
で別れちゃって、その後に学校や職場で再会したってそこからなんにもなかったら、それは<出会い>じゃないじゃん。
でしょ? それを出会いにするかどうかは、結局、自分なんだよ。
私もダンナに対しては<一目惚れ>だったから、余計にドラマチックにも感じるけどさ、例えばコンビニの店員さんに一目惚れして何度も通って世間話ができるくらいには顔見知りになったって、相手からそれなりに好意を抱かれるくらいにならなきゃ、店の外で会って声掛けたって引かれるだけでしょ。
そこで好意を抱かれるような印象を与えられるかどうかは、自分次第なんだよ。
相手が『常連だから』ってことで社交辞令で愛想笑いしてくれるようになっただけじゃダメなんだよ。その程度で次の段階に行けるとか勘違いしたら、
<ストーカー>
って思われるようになるだけ。てか、ストーカーって思われたらもう脈なしなんだからその時点で諦めなさいな。相性が悪いんだよ。そもそも。
取り敢えず店の外で顔を合わせた時に普通に挨拶して自然と世間話できるくらいに警戒心を緩めてもらえてなきゃ、なにをやっても無駄だから。自分の言動がそもそも相手の警戒心を解けるものじゃなかったってことだから。それは相手の所為じゃない。相手の警戒心を解けなかった自分の所為なんだよ。
でも、そこでのやりとりで相手の警戒心を解いて、店の外でも顔を合わせて普通に話ができて、それが盛り上がって、
『この人と一緒にいると心地好い』
って思われればようやく<異性との関係>も始まって、結果として付き合い始めたりできれば<ドラマチックな出逢い>になるでしょ?
『ドラマチックな出逢いがあった』
んじゃないんだよ。
『ドラマチックな出逢いにできた』
んだ。




