出版社はさ、あくまで商売でやってるんだから<商業的な価値>である程度の判断を下すのは当然だと思うよ? それを否定したいわけじゃない。だけどさ、勝ち馬に乗ろうとするような形で自分の価値を粉飾しようとする
出版社はさ、あくまで商売でやってるんだから<商業的な価値>である程度の判断を下すのは当然だと思うよ? それを否定したいわけじゃない。だけどさ、勝ち馬に乗ろうとするような形で自分の価値を粉飾しようとするのは、やっぱ違うんじゃないの?
『いいものをいいと思えるのもセンスであり才能だ!』
って? うん、まあそれはそうなんだろうけどさあ、だからって他を貶めることで自分が面白いと思うものにこそ価値があるように見せかけようとするのは褒められたことかなあ。
何度も言うように、
『多くの人が面白いと思うものこそに価値がある』
ってことにするんなら、漫画やアニメなんてサッカーやテニスの足元にも及ばないよ?
だけどそうじゃないと思いたいんだよね? サッカーやテニスと比べてどうとかってことじゃなくて、あくまでも限られた範囲での話をしたいんだよね? だったら、
『自分は面白いと思ったんだから面白い』
という範囲で語ることも認めなきゃおかしいじゃん。
前にも言った通り、
『商売でやってるはずの出版社でさえ、すべてにおいて商業的な価値があるかどうかだけで判断してるわけじゃない。商業的には必ずしも大きなメリットがあるわけじゃない純文学などのジャンルについても守ろうとしてる』
という現実を見ようよ。
いい歳した大人なら、
『自分が思ってる価値だけが価値のすべてじゃない』
という事実といい加減に向き合おうよ。
『事実と向き合いたくない!』
と駄々をこねてられるのは、子供のうちだけだよ?
それでもなお『向き合いたくない』って言うんなら、漫画やアニメはやっぱ、
<子供が見るもの>
ってことになっちゃうじゃん。
<大人の鑑賞に堪えるもの>
<大人が見てても恥ずかしくないもの>
じゃなくなっちゃうじゃん。胸を張ってそう言えないじゃん。
私ももういい歳だけど、それでも漫画やアニメは好きだよ。
『もういい歳なんだからやめろ!』
とか言われたってやめる気はない。やめるとしたら本当に情熱がなくなっちゃった時だね。
漫画やアニメってさ、別に何歳になって嗜んでようともそれ自体が誰かに危険を及ぼすようなものじゃないじゃん。もう安全に運転する能力も失ってんのに『自分の楽しみのために無理に運転を続ける』とかそういうのと違ってさ。
それなのに、自分の好みに合う作品を持ち上げるために他の作品を貶すような、子供が駄々をこねてるようなことをするのは、いい加減にやめたらどうなの? いや、冗談抜きで。
自分が面白いと思う作品を貶めたくないのならね。




