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私の子供達が、『自分がこんなポンコツに生まれたのはお前の所為だ!』とか私やダンナに言ったとしても、『誠に申し訳ございません』としか思わないし言えないよ。だって私とダンナの子供だってのはまぎれもない事実

私の子供達が、


『自分がこんなポンコツに生まれたのはお前の所為だ!』


とか私やダンナに言ったとしても、


『誠に申し訳ございません』


としか思わないし言えないよ。だって私とダンナの子供だってのはまぎれもない事実だしさ。


それに、何か上手くいかないことがあった時に一時的にそんな風に想っちゃうことさえ許さないなんて、おかしくない? 自分だって何かヘマした時には誰かの所為にしちゃうことだってあるんじゃないの? 


分かりやすいのが、誰かを怒らせるようなことを発信しておいて、


『誰かを怒らせるようなことを発信したのは他でもない自分だ』


ってことを棚に上げて、怒ってきた相手の責任にしたりするじゃん。そういうことを日常的にやってるじゃん。


ついついそういうことをしてしまうってのを、自ら証明してみせてるじゃん。


だからさ、子供達が何か失敗してそのことで私に八つ当たりするんなら、それはそれでいいんだよ。他所様に八つ当たりするんじゃなければね。八つ当たりすることで発散するのさえ許さないなんてのは、違うと私は思う。


それに別に本気でそう思ってたって、私がポンコツなのは事実だし、その遺伝子を受け継いだ子供達がポンコツだったとしても何の不思議もないし、自分がポンコツなのを分かってて子供達に来てもらったんだから、それが『私の所為』って言うならまさしくその通りだしさ。


ただ同時に、私もあんな両親の子供として遺伝子を受け継いで生まれてきつつあの人らとは違う人生を送れてるのも紛れもない事実なわけで、ポンコツならポンコツなりに工夫の仕方はあるんだってのも確かだという実感はある。


そのことを子供達には分かってもらいたいし、だからこそ<手本>を示すんだよ。


で、件の<相談>については、


『上手くいかなかったことで一時的に感情的になってしまってそれをぶつけずにいられなかったんじゃないでしょうか? その感情を他所様に向けることで誰かに迷惑を掛けることを思えば、私は自分にぶつけてもらった方がありがたいです』


と返答しておいた。


問題の解決にはまったくなってないと思うし、そもそも本当にそれが<一時的なこと>なのかどうかもその相談だけじゃ分からなかったけど、断片的な情報だけお出しされてそれで適切なアドバイスなんて返せるわけがないでしょ。


それにそういう<相談>って、子供が親に八つ当たりすることで自分の感情に落としどころを見付けようとしてるのと同じで、


『そのこと自体で解決するわけじゃないけど、吐き出すことで自分の感情に区切りをつける』


ってだけだとすれば、


『相談に乗ってもらえた』


時点である程度は済んでるんじゃないかな。



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