だからさ、今は自分の<自己満足>をじゃんじゃん発表する場がいくつもあることに感謝してる。私も、さくらにボツを食らった作品とかを発表したりするだけじゃなくて、別名義で、商業向けでは絶対に書けないのを書い
だからさ、今は自分の<自己満足>をじゃんじゃん発表する場がいくつもあることに感謝してる。私も、さくらにボツを食らった作品とかを発表したりするだけじゃなくて、別名義で、商業向けでは絶対に書けないのを書いたりしてるんだ。
するとこれがまた人気なくてさ。我ながら笑っちゃうの。
『作家に好き勝手書かせたら売れない』
ってのを自分で証明しちゃってるな~って感じる。だけどさ、実はそれも結局は<確証バイアス>とかの一つなんだろうなって思ってる。
だってそうじゃん? 編集の言うとおりに書いたら必ず売れるってわけじゃないじゃん。しかも、完全なデビュー作がヒットを飛ばす人もいるじゃん? まあそれも、発表時にいろいろ校正したり校閲したりして手が加えられたりもしてるのが多いと思うけどさ、私のメジャーデビュー作もかなり手直しさせられたけどさ、だけど、全体としては決して別物になっちゃってるわけじゃないんだよね。
ということは、作者が好き勝手に書いたものでも人気になることもあるし、編集の意見に従って書いたものでも鳴かず飛ばずになることだってあるんだよ。てか、プロデビューしてから発表するものってだいたいそうじゃん? 編集を通して編集の意見を取り入れて書いてるじゃん? なのに人気が出なくて打ち切りになるのも多いじゃんねえ。
もちろん、作家が好き勝手に書いたものが人気でないことも多いでしょうよ。大ヒットを飛ばした後に書きたいものを書いたら大コケしたなんてのもよく聞く話だよね。でもだからって編集の言うとおりに書いて必ずヒットするとも限らないんだよねえ。
でしょ? なんでそうなるの?
<売れる要素>を大量投入して目一杯宣伝してってしたものだって売れなかったりするじゃん。
なんでなのさ?
それかと思うと、作者としては、
『もう打ち切られるかもしれない』
みたいに考えて、
『どうせ打ち切られるならとヤケクソ気味に好き勝手したらなんか人気出ちゃって』
ってな話も聞くよね。まあそれの場合は、これ自体がウケ狙いの話半分だったりもするかもだけどさ。
私の知る範囲内だけでも、サービストークとして盛りに盛った話をする人は何人もいるよ? マジでほぼ十割嘘っていう話をしてる人もいる。もはや<虚言癖>では?な人もいる。それも事実。
だけどさあ、商業的にはたとえそんなのでも『売れたら勝ち』なんだよねえ。
だからこそ、もう作家本人も含めて<作品>って人も中に入るんだろうね。昔の大変なギャグ漫画家さんなんて、本人がそれこそギャグみたいな存在だったらしいしさ。
私はそうはなれないだろうから、すごいなって素で思っちゃう。




