なんかさあ、子供に、『幸せじゃない夫婦の実例を目の当たりにしてるんだから結婚とかしたいと思わない』みたいなことを言われて怒る親がいるらしいんだけど、『怒る』ってことは完全に図星だってことだよねえ
なんかさあ、子供に、
『幸せじゃない夫婦の実例を目の当たりにしてるんだから結婚とかしたいと思わない』
みたいなことを言われて怒る親がいるらしいんだけど、『怒る』ってことは完全に図星だってことだよねえ。
私にはそこで怒る神経が理解できないんだよ。なんで怒んの?
何が気に障ったの?
『子供から見て幸せそうに思えない』
という感想を持つことも許さないとか、それって自分の子供を人間として認めてないよね? 自分の子供であっても、相手は<自分じゃない人間>なんだよ? どうして自分の思い通りになると思うの?
自分は本当に自分の親の思い通りの人間になれたの? 親に何か我慢させてたりしないの? 自分はそうやって完璧に親の思った通りの人間になれてないのなら、自分の子供が自分の思ったとおりの人間じゃないことなんか、当たり前じゃん。それこそ、
<自分の子供>
なんだから、
<親の思い通りになれない人間>
だったとして何が不思議?
本当に、
『自分だけがなんでも思い通りできるのが当たり前』
とか思ってるからそんなことで腹が立つんでしょ?
現実はそうじゃないんだよ?
だって考えてもごらんよ。自分が親に対して『生んでください』『この世界に送り出してください』とお願いしたわけでもないのに勝手にこの世界に送り出されちゃったんだよ? それがもう、
『自分の思い通りになってない』
じゃん。
だったら自分の子供が自分の思ったとおりに振る舞ってくれなくても当たり前だって話だし、むしろ自分の思ったとおりに振る舞ってくれてる時の方が、
『無理して親の顔色を窺ったりしてないかな?』
ってのを気にするくらいでちょうどいいと思うんだけどなあ。
私の子供達だって私やダンナに対して不満の一つや二つくらいはあると思うよ? てか、ない方がおかしいって。なにしろ、
『両親は法律婚してなくて、母親は世間的にはシングルマザー。しかも、アニメ化されるほどのヒット作もないラノベ作家で加えて家事が下手』
だもんね。これで何一つ不満がない方がどうかしてるでしょ。
だけどさ、私は少なくとも自分の子供達を、私とは別の人格を持った存在として敬ってるんだよ。
なのに、自分の子供が自分達のことを、
『幸せじゃない夫婦に見えてる』
ってだけでキレるとか、子供のことを一人の人間として敬ってないじゃん。その、
『相手を一人の人間として敬う姿勢を見せてない』
ってのを、がっつり子供も真似してるじゃん。だから親の神経を逆撫でするようなことを言えるんでしょ? 『相手を一人の人間として敬う姿勢をしっかりと見せてこなかった』から。
自分のやってきたことの結果じゃん。それが。




