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面白いと思えない嘘

『嘘くさすぎて萎えちゃうから』


これを言ったらフィクションなんて全部<嘘>なんだけどさ。


でも、


<自分から見て面白いと思える嘘>


と、


<まったく面白いと思えない嘘>


ってあるじゃん?


<ハッピーエンドな復讐劇>


って、私にとっては<面白いと思えない嘘>なんだよ。


これはたぶん、


『フィクションの中の<粗>が気になって話に入り込めない』


とか言ってる人の感覚そのものだと思う。『粗が気になる』っていうのは、そもそもその作品が好みに合ってないんだよ。


『粗が気になるから面白くない』んじゃない。


『自分の好みに合ってないから粗が気になる』んだよ。


だから作品の粗をあげつらってるのは<批評>じゃなくて、


<好みの押し付け>


でしかない。


そんなことやって他人が楽しんでる作品を潰そうとするのとかって、ホント『何様!?』だよね。


ここまでにも何度か言ったと思うけど、


<商用作品にとっての評価>


っていうのは、どこまで行っても、


『どれだけ利益を出せたか?』


なんだよ。読者や視聴者個々人の<好み>は二の次なの。


もちろん、


『どの層をターゲットにするか?』


という部分では好みも考えるけど、逆に言えば、


<狙ってない層の好み>


は論じるに値しないんだろうね。


たまに狙ってなかった層に人気が出たりっていうのもあったりしても、それはあくまで『瓢箪から駒』って話でしかないと思う。ただのまぐれ。


商品開発とかしてるような人なら分かるんじゃないの? なるべく最大多数にウケるようには心掛けるけど、だからって全ての人にウケるものなんて作れない。ターゲットを絞り、それ以外については慮外とするのは当たり前のことでしょ?


ターゲットを絞ってコンセプトを絞ってってしない商品とかって、結局、何もかも中途半端で何がしたいのかよく分からないってならない?


だから、


『自分の好みに合わない』


ことに文句を言っても仕方ないんだよ。あなたはターゲットじゃなかったってだけの話。


そして、常に自分の好みばっかり考慮してもらうことを期待するのは、子供のすること。


少なくともいい歳をした大人がすることじゃないでしょ。


私はそう思うから、他の創作者さんの作品にケチをつけることはしないんだ。


どこまで行っても結局は<好みの問題>でしかないから。


ましてや私みたいにアニメ化作品一つないニッチな作家が他の方の作品にケチをつけるとかマジ『何様!?』って話じゃん。


しかも、もし、


『言いたいことも言えない世の中とかおかしい!』


って本気で思うんだったらさ、私の本音を世間に向けて無制限にぶちまけられないとおかしいじゃん?


でも実際には、それ、認めないよね?



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