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自分に都合の良いオカルトを信じようとするのって本当に<逃げ>だよね。別に、『逃げる』こと自体はいいんだよ。自分を追い詰めようとする状況から距離を置くの自体は実に咎められるようなことじゃないはずなんだ

自分に都合の良いオカルトを信じようとするのって本当に<逃げ>だよね。


別に、『逃げる』こと自体はいいんだよ。自分を追い詰めようとする状況から距離を置くの自体は実に咎められるようなことじゃないはずなんだ。


だけどさ、自分が逃げ込んだオカルトを他の人にまで信じ込ませようとするのは、普通に<悪辣な狡さ>としか思わないけど?


他者を巻き添えにしようっていうね。それはたとえ大企業のトップであっても許されることじゃないでしょ。ううん、社会的に大きな影響力を持つからこそ許されないことだと思う。


自分が信じてるオカルトに他者を賛同させることで自分を正当化しようとか、自分の責任を曖昧にしようとかなんてさ。


それって典型的なカルト宗教の在り方じゃん。


『これだけたくさんの人が信じてくれるのは我々が正しいからです』


みたいなね。でもさ、それって根本的におかしいんだよ。だってそうじゃん? どれだけ信じてる人の数を誇ってみたって、そんなのとは比べ物にならないほどの信徒がいる宗教だってあるじゃん。『信じてる人の多さが正しさを表す』というのなら、そっちの方が圧倒的に正しいはずだよね?


だから信者の数が十万だ百万だとか言っても、世界全体から見たら塵みたいなもんじゃん。


『信じてる人が多い』ことは、『正しさを担保する』わけじゃないんだよ。仮にも大企業のトップにある人がそんなことも分かってないなんて、本当に情けない。


結局、経営手腕がその時の状況に噛み合えば実績も残せるけど、それは、『その人が人間としてどうか』ということを表してはくれないんだなって実感させられるよ。


その人がいつでも常に正しいのなら、死ぬまでずっと企業は上り調子でいられるじゃん。だけど実際はそうじゃない。経営不振になって責任をとらされて交代させられるなんてこともあるでしょ?


いつでも常に正しいんだったらそんなことあるわけないじゃん。それは翻って、


『大企業のトップが個人的に考えていることが正しいとは限らない』


という何よりの証拠でしょ?


それはつまり、


『大企業のトップが言ってることなんだから正しい』


なんてのはただの思考停止でしかないし、責任放棄でしかないよ。


自分に都合のいいことを大企業のトップが言ってくれたからって浮かれるのはやめておいた方がいいよ?


政治家とどっちが信用できるかって言ったら五十歩百歩だろうしね。


特に人間って、うまくいってる時は調子に乗っちゃうかっていう悪癖があるからさ。



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