『自分の家庭がめちゃくちゃになったことを恨み、誰かの命を狙う』そういうのもよく聞く話だけれど、この場合は復讐を肯定する人らが根拠にしてる『目には目を、歯には歯を、命には命を』みたいな話とも噛み合わない

『自分の家庭がめちゃくちゃになったことを恨み、誰かの命を狙う』

そういうのもよく聞く話だけれど、この場合は復讐を肯定する人らが根拠にしてる『目には目を、歯には歯を、命には命を』みたいな話とも噛み合わないよね。

だって家庭がめちゃくちゃになったからって別に命までは奪われてないわけでしょ？　なのにその代償が＜命＞って釣り合い取れてないじゃん。

だから本当は釣り合いとか代償とか、そんなのはどうでも良くて、ただ自分の鬱憤をぶつける対象と口実が欲しいだけでしょ？

ついついそんなふうに思っちゃうこと自体はまあ仕方ないと思うんだよ。人間なんだからさ。だけどそれを現実にも適応しようとするのがおかしいっていう話なの。

イジメられたことを恨みに思ってその仕返しがしたいと考えちゃうことも、そう考えちゃうこと自体を否定したいわけでもない。

『イジメはイジメる側が全面的に悪い』

とは、私も思ってる。だから自分の子供達がイジメ加害者になることを私は許さない。その行為を正当化しようとは思わない。間違ってるのはとにかく間違ってる。良くないことはとにかく良くない。これは譲らない。

でもさ、だからって＜過剰な報復＞も正当化されちゃいけないというのも事実のはずなんだ。

確かに、イジメ加害者が分かりやすい報いを受けてないことが多いのも事実かもしれない。けどね、これについても、私自身が子を持つ親として、自分の子供がイジメ加害者になった時に親としてどう対処しなきゃいけないかを考える必要はあると思ってる。

そもそも、状況が深刻になるまで放置しておくこと自体がおかしいんだよ。子供同士の些細な諍いのうちに対処しておけば傷が大きくなることもなかったのにそれを面倒臭がって放置してるから、消えない傷になっちゃったりする。

それがまずダメじゃん。さらに

『子供のケンカに親が口出しするのはよくない』

みたいなことを言われるけど、大前提としてイジメはそもそも＜ケンカ＞じゃないじゃん。いっときの衝突ならケンカと言えても、繰り返し継続的に一方的に理不尽なことをするのは、＜ケンカ＞じゃないでしょ？

それとも、＜ケンカ自慢＞な人らは、そんなのもケンカの範疇に加えるの？　そんな＜ケンカ＞を何回も繰り返したことを自慢して武勇伝として語ったりしちゃうの？　そんなのかっこいいと思ってるって、いくらなんでも情けなくない？

私はそんなのかっこいいなんてこれっぽっちも思わないけどなあ。ただただ抵抗できない相手にイキってるだけじゃん。