ああそうだね。そうだ。<喧嘩慣れしてる人間>だって、実際に慣れるまでは『慣れてなかった』わけでしょ? じゃあ、慣れてなかった頃に相手を死なせたりしなかったのは、ただ運がよかったってだけじゃん。違うの?
ああそうだね。そうだ。<喧嘩慣れしてる人間>だって、実際に慣れるまでは『慣れてなかった』わけでしょ? じゃあ、慣れてなかった頃に相手を死なせたりしなかったのは、ただ運がよかったってだけじゃん。違うの? 違うならどう違うのか説明してみせてよ?
『喧嘩慣れする前は喧嘩慣れしてなかった』
という現実をどう説明すんの? ねえ? ねえってば?
『喧嘩慣れする前に喧嘩した相手が死ななかったのはたまたまで、喧嘩慣れしてるから手加減できたおかげってわけじゃない』
ってこと以外の何なのか、説明してよ? 相手が死なないように手加減できるほどの頭があるんなら説明できるでしょ? 『どう手加減すれば相手が死なないか』を理解できるほどの頭があるんでしょ? だったら説明できるでしょ? なぜ相手が死なないのか分かってるんならさあ。
まさか、
『生まれた時から喧嘩慣れしてた』
とか言わないよね? もしそうなら、
『最近の奴は喧嘩慣れしてないから』
みたいな話、成り立たないじゃん。違うの?
ほんとにさ、
『喧嘩慣れしてるから手加減できる』
なんて、なんの自慢にもならないんだよ? アニメや漫画や小説やゲームの世界じゃないんだよ? 現実は。ホントに現実を見て生きたらどうなの? そんなだから私が気付く程度のことも気付かないんでしょ? 現実じゃないものばかり見て現実じゃないものを基準にして現実じゃないものの中でしか通用しない道理を基準にして考えてるから、『喧嘩慣れする前は喧嘩慣れしてなかった』という当たり前のことにさえ考えが及ばないんでしょ?
そりゃそうだよね。アニメや漫画や小説やゲームの中じゃ、そういう面倒くさい理屈は描写されないもんね。当たり前の法律や道理さえすっ飛ばして、都合のいい展開だけを描写できるもんね。都合が悪い時にはどんなに無茶したって相手は死なないし、逆に死んでほしい時にはあっさり死ぬもんね。相手が拳銃とか持ってても、<とんでもない技>で弾丸を躱したり素手でキャッチできたり筋肉や脂肪だけで受け止めたりできてしまうもんね。
なんかどっかで、自分の筋肉がめちゃくちゃ自慢だった人が、
『自分なら拳銃で撃たれても死なない』
みたいなことを証明してみせようとして拳銃で撃たれて死んだ。なんて話も聞いた覚えがあるなあ。
アニメや漫画や小説やゲームの中の常識で生きてたらそんなこともできちゃうんだね。
喧嘩慣れする前は喧嘩慣れしてなかったという現実と向き合うことができるようになってから出直してらっしゃい。
<子を持つ親>として、忠告してあげる。




