世の中にはさ、『最近の奴は喧嘩慣れしてないから手加減ができないんだ』とか言っちゃう人がいるんだけど、いやいや、その感覚がもうおかしいからね?『喧嘩慣れしてる奴は事件にならないように手加減できる』みたい
世の中にはさ、
『最近の奴は喧嘩慣れしてないから手加減ができないんだ』
とか言っちゃう人がいるんだけど、いやいや、その感覚がもうおかしいからね?
『喧嘩慣れしてる奴は事件にならないように手加減できる』
みたいに自慢げに語ったりしてるけど、正気? それってただの、
<犯罪自慢>
だよ? 『暴行傷害の常習犯だ』って言ってるのと同じだって気付かない時点でもう感覚が麻痺しちゃってるって。喧嘩なんかに『慣れよう』って言ってることのおかしさに気付かないとか、マジでどうかしてる。
ましてや、
『事件にならないように』
とか言っちゃってるのって、自分のしてることが法に触れると分かっててやってる上でそれを隠蔽しようとしてるんだから、<悪質さ>という点でも完全に、
<職業的犯罪者の感覚>
でしょ。
そんなことがなんで自慢になると思ってんの? 犯罪者こそが賞賛されるべき社会が望みなの? 私はそんなの真っ平ごめんですけど?
だいたいさあ、いくら腕っぷしが強くたって、拳銃を相手に勝てないでしょ? ダンナは治安の悪い国や地域にもいろいろ出掛けてきた経験があるから実際にそういう現場も何度も目撃したそうなんだけど、喧嘩自慢の大男がストリートチルドレンに射殺されるなんてこともあったってさ。
子供だと思って舐めてかかったら拳銃を持ってて、その場で射殺されたって。
喧嘩には慣れてても、<殺し合い>には慣れてなかったんだね。
だからさ、<上には上>がいるの。あなたの親はそんなことも教えてくれなかったの?
ましてや犯罪の常習者だってことを、犯罪の隠蔽が上手いことをさも自慢げに語るような人間になることを、望んでたの? それを望むような親だったの? じゃあやっぱり、子供がどんな人間に育つかは親の責任ってことだよねえ?
『喧嘩慣れしてる』
なんてことは何の自慢にもならないんだよ? 犯罪自慢をしてドヤってるような人間に自分の子供がなってしまったことを喜ぶような親ではいたくないな。私は。
自分の犯罪歴を<武勇伝>として語るような人間が自分の子供だなんて、私なら悲しくて仕方ないよ。
ねえ、自分の子供が犯罪自慢してるのを喜ぶ親ってどんな親? ねえ、どんな親なのさ? 教えてよ?
冗談抜きで気になるんですけど?
『自分の親は喜んでくれる!』
とか言うのなら、うん、つまり、
『そういう親の子供だからそういう人間になる』
ってのを改めて証明してくれるってことだね?
あと、<喧嘩慣れしてる人間>だって、実際に慣れるまでは『慣れてなかった』わけでしょ? じゃあ、慣れてなかった頃に相手を死なせたりしなかったのは、ただ運がよかったってだけじゃん。




