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人の親であるからこその実感

『育児より仕事の方が大変だ』


って言う人は自分の母親を、


『仕事より育児の方が大変だ』


って言う人は自分の父親を、


結局、敬ってないってことだよね?


敬ってたらそんなこと言えないよね? 


つまり、そういうことを言ってる人の親が、


<子供に敬ってもらえない親>


ってことなんだとしか思わない。これは、私自身が人の親であるからこその実感。


そういう話をしてるってことは、


『私の親は子供の目から見て敬うに値しない親です』


って公言してるのと同じなんじゃないの?


もし『違う』って言うのなら、どうしてそんな風に優劣をつけようとするの?


敬ってるなら、優劣をつけるんじゃなく、


『お父さんもお母さんも私のために頑張ってくれてありがとう』


と感謝するもんじゃないの?


そして、子供に感謝してもらえてる親のことを他人が優劣つけようとするとか、どんだけよ? 何様よ?


自分の親が敬うに値しないからって他人の親まで同じだと思うのはやめたらどうなの?


自分をこんな世界に送り出したことに文句があるなら自分の親に言って頂戴。他人に八つ当たりしなさんな。


親になるっていうのはね、


『子供をこんな世界に送り出すことに対して責任を負う』


ってことなんだ。


何度も言うけど、私は自分が親になってそれを痛感した。その現実と向き合えない親ならなるほど子供に敬ってもらえなくて当然だなって、親になったからこそ思うんだ。


それにね、他にも根本的なことを忘れてるよ。


『育児よりも仕事の方が大変だ』


とか言う人らは、その根拠として、


『育児なんて、理不尽な上司や同僚や顧客の相手を何十年もするわけないじゃん』


みたいなことを挙げたりするけど、そんな、


<人を人とも思わないような上司や同僚や顧客>


をこの世に送り出したのは誰なの? そういう上司や同僚や顧客は、


『負のプラーナやマナが凝り固まって生じた』


とでも思ってんの? そんなわけないでしょ。


<人を人とも思わないような上司や同僚や顧客>もみんな、どっかの誰かの子供として生まれて、でも、


『人を人として扱うとはどういうことか?』


『人を敬うとはどういうことか?』


そういうことを子供がちゃんと理解してくれるまで丁寧に接することをしてもらえなかった、


<手抜き育児をしてきた親が社会に送り出した子供の成れの果て>


じゃないの?


『人を人として扱うとはどういうことか?』


『人を敬うとはどういうことか?』


それをしっかりと子供に理解してもらうために丁寧に接するのがどれほど手間のかかることか、分かってて言ってんの?


その手間を掛けることをしなかった<手抜き育児>と仕事を比べることが正当な評価だとでも思ってんの?


<手抜き育児>は<手抜き仕事>と同じなんだよ。まともな仕事をしてる人なら、それを比較対象に選ぶことの不合理さが分かるはずじゃないの?



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