『こんな世界に子供を送り出すなんて酷いことはできない!』って思うのならやっぱ、『子供自身が生まれること望んでたわけじゃない』『子供をこの世に送り出したのは何をどう言い訳したって百パーセント親の身勝手』
改めて言うけど、『こんな世界に子供を送り出すなんて酷いことはできない!』って思うのならやっぱ、
『子供自身が生まれること望んでたわけじゃない』
『子供をこの世に送り出したのは何をどう言い訳したって百パーセント親の身勝手』
ということだよねえ?
そして、<少子化>ってのが、ありとあらゆるオカルトな理由付けをあっさりとぶち壊して現実を見せ付けてくれたよねえ?
『子供自身が望んでこの世に生まれてくるわけじゃない』
ってことをさあ?
再度言うけど、子供自身が望んでこの世に生まれてくるんなら、
『生まれた子供に、汚かったり不潔だったり不浄だったり縁起の悪い名前を付けることで神様に連れ帰られないようにする』
なんて願掛けをしなきゃならないくらいに子供が生きるには厳しかった時代よりも少子化が進むなんて、どう考えたっておかしいじゃん。
だって、
『子供なんて欲しくない』
『子供なんて育てられる気がしない』
『こんなひどい世界に子供を送り出すなんてそんな酷いことできない』
みたいな、
<子供を作れる大人の側の事情>
で子供を生まなくなれるんだから、やっぱ、
『親の勝手で子供にはこの世に生まれ出てもらった』
という事実がこの上なく完璧に立証されちゃったじゃんねえ。
それなのにまだ、
『子供は親を選んで生まれてくる』
なんて戯言を口にすんのお?
実際に子供を生んだ私自身にはそんな覚えも実感も、一ミリもないんですけど?
親の身勝手でこんな酷い世界に送り出しちゃったんだからさあ、その責任を取らなきゃいけないでしょうがあ?
いつまでその責任から目を背けるつもりい? それで<大人>だとか、よく言えるよねえ?
とまあ、ちょっとテンション上がってノリノリになっちゃったけど、でも実際にそうでしょ? 昔から『子供は親を選んで生まれてくる』なんて証拠はどこにもなかったのに、親にとって都合よく解釈するためにそんなオカルトを勝手に考え出しちゃっただけじゃん。
それも、いい意味で使えばまだ<嘘も方便>になったかも知れないにしても、子供をいいように操るための<呪いの言葉>にしちゃったんだからもうどうしようもないよねえ?
私は単純に、そんな嘘やオカルトで自分を正当化しないようにしてるってだけの人間なんだよ。立派でも何でもない。むしろどうしようもないダメ人間。ダメ人間だからこそ、
『ここだけは譲れないなあ』
って思ってるだけ。
私自身が生きる上での<矜持>なんだよ。それを捨てたら私はそれこそ本物のロクデナシになっちゃうからね。




