『出生率が下がり続けてる』とか言われてるみたいだけど、いやあ、私だってダンナと出逢ってなかったら子供なんて生もうとも思ってなかったよ。だって自分の両親見てたら、『どう考えても無理! 育児とかしたくない
『出生率が下がり続けてる』
とか言われてるみたいだけど、いやあ、私だってダンナと出逢ってなかったら子供なんて生もうとも思ってなかったよ。
だって自分の両親見てたら、
『どう考えても無理! 育児とかしたくない!』
って思うしさ。
自分の親が幸せそうに見えない上に、親にやられたこととか自分が社会で経験したことを思えば、
『こんな世界に子供を送り出すなんて酷いことはできない!』
みたいに思う人が出てきても何の不思議もないと思うよ?
だってさあ、イジメなんて、
『イジメる側が百パーセント悪い!』
のに、いまだに、
『イジメはイジメられる側にも問題がある』
とか言っちゃうのがいなくならないし、自分もかつては子供だったことを忘れて子供を目の敵にするのもいるからね。そんな人間がうじゃうじゃいるところに放り出すとか、冷静に考えたらできないよ。
私がダンナとの間に子供を迎えたのも、
『彼の子供なら欲しい!』
って思えただけだし、その上で、
『つらいこと、大変なことも多いこの世だけど、大丈夫。みんなで幸せになろうよ』
と思えたからってだけだしね。そういう実感が持てたから決心できただけ。
でさ、『こんな世界に子供を送り出すなんて酷いことはできない!』って思うのならやっぱ、
『子供自身が生まれること望んでたわけじゃない』
『子供をこの世に送り出したのは何をどう言い訳したって百パーセント親の身勝手』
ということだよねえ? 少子化になるっていうのは、その証拠だよねえ? 親が勝手に作らなきゃ子供の方から好き好んで生まれてくるわけじゃないってことだよねえ?
子供が生まれることを望んでるのなら、それこそ乳幼児の死亡率が今より桁違いに高かったような時代にぽんぽん生まれてきたってのに、それがものすごく下がった今の時代に生まれてこないってのはおかしいでしょ?
昔の方がよっぽど厳しかったはずだよ? 生きる上ではさ。
なのに今になって<少子化>だって。
どんなにオカルトで誤魔化そうとしたって、
『子供が生まれてくるのは、親が勝手に生んだから。って現実は動かしようがない』
っていうのが証明されちゃったねえ。
私もダンナもさくらもそれをちゃんと承知して覚悟の上で子供達に来てもらったんだよ。その存在を敬って労わって慈しんで、
『一緒に幸せになる』
ってのを決められたからできたんだ。
子供はペットじゃない。家畜じゃない。工業製品じゃない。自我と心を持った、
<自分とは別の存在>
なんだ。その当たり前のことを理解してないのが多いから、どう育てたらいいのかも分からないんじゃないの?




