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なんかさ、<子育て>に関するあれこれで人気が出るものの多くって、結局、『親の方だけがなんだかんだで許される。擁護される』もののような気がする。いわゆる<毒親>的な行いをしてても最終的には子供にそれを許

なんかさ、<子育て>に関するあれこれで人気が出るものの多くって、結局、


『親の方だけがなんだかんだで許される。擁護される』


もののような気がする。いわゆる<毒親>的な行いをしてても最終的には子供にそれを許してもらって、


『親の気持ちが伝わったんだね。よかったよかった』


って形で収まってるものがほとんどのような気がするんだよ。もちろんそうじゃないものも中にはあるんだろうけど、<特に人気があるもの>ってやっぱそんな印象かなあ。


でもさ、それって本当かなあ? てか、


『どんなに子供を苦しめても傷付けても最後には許してもらえる』


って、そんな上手い話、そうそうある? しかも親の方は別に変ったわけでもないのに子供の方が成長することで、


『親の気持ちが分かるようになった』


なんてできすぎだし、とんだ<ご都合主義>だと思うんだけどね。私なんか自分が親になったからこそ自分の両親に対しては、


『死んでも許したくない!』


って余計に思うようになったけどね。なにしろ、私でさえできるようなことをあの人達はしてこなかったんだからさ。


よく言われる、『親の気持ちが分かるようになった』ってのは、要するに、


『自分も親がやってたみたいに手を抜きたいから、それを正当化するための詭弁として言ってる』


ってことじゃないの?


そもそも私はね、


『他者の気持ちが分かる』


的なことを口にする人は信用しないんだ。だってそれって間違いなく<嘘>だしさ。他者の気持ちがもし本当に分かるなら、私の気持ちが分かるっての? 私があの両親や兄の下でどんな思いで生きてきたか分かるっての?


分からないよねえ?


加えて、『他者の気持ちが分かる』なら、何か事件があった時なんかに、


『まさかあの人が』


なんて言葉、出てくるはずないよねえ? だって、その人の本性を見抜けてなかった、その人の本当の気持ちを分かってなかったってことだし、何より被害者の気持ちが分かってたら口が裂けても言えないと思うけど?


少なくとも本当のことが分かってくるまではさ。例えば冤罪事件だった場合にはなるほど『やっぱり無実だったんだ』で済むかもしれないけど、だけど『冤罪だった』ってことになってもまだ、


『本当はやってたんだろ?』


『真実は闇の中』


みたいなことを言っちゃう人もいるよねえ? ということは、


『その人の気持ちなんて分かってない』


って何よりの証拠じゃん。


だからさ、『親の気持ちが分かった』とか軽々しく口にする人は、本当に信用できないんだよね。


だって、その人が本当に本心からそう言ってるのかどうかさえ、他の人には分からないんだしさ。



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