『工業製品みたいに決まりきった形質を必ず備えてるってわけじゃない』ってこと自体が『生き物としては当たり前』なんだよ。なんでそれが理解できないの? ねえ? それって脳に欠陥があるから? 異常があるから?
もう一度言うよ?
『工業製品みたいに決まりきった形質を必ず備えてるってわけじゃない』ってこと自体が『生き物としては当たり前』なんだよ。なんでそれが理解できないの? ねえ? それって脳に欠陥があるから? 異常があるから?
そんな風に言われて嬉しいの? 嬉しくないんなら、
『他者を異常者扱いするのはよくないことだな』
って思えない? 思えないなら、なんで思えないの? それこそ脳に欠陥があるから? 異常があるから?
そうじゃないと思うのなら、『他者を異常者扱いするのはよくないことだな』ってことくらい、いい加減に理解したらどうなのさ?
そんなに理解したくないの? そう思いたくないの? なんで?
ねえ、なんでなの?
なんで自分がそう思えないのか、考えたことはある? 私程度の人間でさえ考えることが考えられないって、どういうこと?
なんで自分がそう思えないのか、考えてみたらどうなの?
って、そんな風に言われて考えるような人ばっかりなら、この世はもっと生きやすんだろうけどね。
他者に何と言われようと自分が信じてることでしか物事を判断しようとしない人が少なくないことは、私だって理解してるよ。私がこれまで出会ってきた人間も多くがそうだった。明らかに間違ってることでも『自分こそが正しい』と考えて絶対に自分に問題があることを認めようとしない人はいる。
それこそ、私の両親や兄みたいな、ね。
あの人達もさ、世間からどれだけバッシングを受けても、自分を、
<悲劇の主人公>
に見立てて、世間の無理解と戦う自分自身に酔うことで自我を維持してるタイプなんだ。だから批判されれば批判されるほど、
『自分が正しいからこんなに叩かれるんだ』
って考えちゃうんだよね。まさしく<無敵>だよ。たとえ暴力でどうにかしようとしても、『喉元過ぎれば』で反省なんかしない人だよね。
だからもう私はあの人達のことは諦めてる。そもそも私がどうにかしなきゃいけない義理もないから。
だって、あの人達を育てたのは私じゃないし。
あの人達が落ちぶれて高齢者施設にでも入るようになれば、その時はお金くらいだしてあげてもいいよとは思うけどね。
こちらの生活に差し障りない程度なら。
私はさ、自分が育てた子供達に対しては責任を負うよ。その覚悟はある。だけどあの人達は違うから。
そして私は、あの人達のことも別に<異常者>扱いするつもりはないんだ。『まともじゃない』とは思いつつ、異常者だと切り捨てるつもりもない。
あの人達を異常者だと切り捨てたところで問題は何も解決しないしね。




