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ところで最近、<批評本>が売れないんだってね。う~ん、なんかそれ、当然の流れのような気がするんだよね。だって、今、誰でも彼でもネットに<批評>を気軽にアップできるじゃん?

ところで最近、<批評本>が売れないんだってね。


う~ん、なんかそれ、当然の流れのような気がするんだよね。


だって、今、誰でも彼でもネットに<批評>を気軽にアップできるじゃん? で、そうやって無数の<批評>が溢れてるのに、何もお金を出して<批評本>を買う理由があるのかなあ? 


私が大学に通ってた頃にゼミの教授が、


「批評家や評論家は、結局、その道のプロになれなかった人間がなるものだからね」


って言ってたんだけどさ、それとも合わせると、うん、『だよね~』って思っちゃう。


なにしろ、『その道のプロになれなかった』ってことはさ、小説とか漫画とか映画とかの場合だと、特に、


『プロとして、見る者を引き付ける文章が書けない、表現ができない』


ってことだよね? だからプロになれなかったんだよね?


まったくの素人でも<批評>とか<評論>をいくらでも他人に見てもらうことができる今の環境で、


<見る者を引き付ける文章が書けない人の書くもの>


を、お金を出してまで買いたいと思うかなあ。


もちろん、<好み>は人それぞれだから、その人の文章を好きだって思ってくれる人もいるだろうから意味がない価値がないとは言わないけど、たくさん売れるには、やっぱり、『商品として魅力的』じゃないとダメだよね?


私がメジャーになれないのも、結局、<多くの人に好かれるもの>が作れないからだしさ。


ましてや、<批評>や<論評>と言いつつ、実は、


『他人の作品を貶すため』


にやってるような人のだったら、それこそ私は見たいとも思わないよ。


聞くところによると、私の作品は、


『批評するにも値しない』


らしいけどさ。まあ、それで放っておいてもらえるならむしろ歓迎だよ。私は今の状態で事足りてるしさ。


<批評>とか<評論>ってのは、<貶し>とは違うはずなんだよね。なのに、貶すために<批評>とか<評論>って体裁をとってるんだとしたら、うん、それはただの<卑怯>だと思う。


いずれにせよ、まったくの素人でも<批評>とか<評論>をいくらでも他人に見てもらうことができてそういうのが無数に溢れてる状態だと、


『<批評>とか<評論>とか、もうお腹いっぱい』


って人もいるんじゃないのかな。


そう考えたら、<批評本>とかが売れないのはやっぱり当たり前なんじゃないかなあ。


売れたいなら、お金を出してもらいたいなら、それだけの価値のあるものを提供しなくちゃ。


もしくは、ターゲットを絞って客層を絞って、


『自分のファンだけに向けて』


書いて、地道にやってそれで満足するかだよね。


私は完全に後者だけど。



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