病気の治療だってそうでしょ? 患者それぞれの体質や体形や持病とか、個々人の事情を勘案して治療を行うじゃん。患者を診もしないで治療法を決める医師とかいるの? 普通はいないでしょ?
病気の治療だってそうでしょ? 患者それぞれの体質や体形や持病とか、個々人の事情を勘案して治療を行うじゃん。患者を診もしないで治療法を決める医師とかいるの? 普通はいないでしょ?
ニートとかの問題を語る時、そういう観点が抜けてるのが本当に多いと思う。
<ぼくがかんがえたさいきょうのにーとかいけつさく>
的なのが羅列されるだけだしさ。
でも、たぶん、ニートの親がまさにそういう思考なんだろうなって気がするんだよね。自分達の思う解決策でなんとかなるはずだと思い込んで余計に状況を悪化させて、結局、どうにもならなくなる。
<素人の生兵法>
ってやつなんだろう。
根本的に、
『自分の考えた対処法で上手くいくなら、最初からそんなことになってない』
ってなんで分からないんだろうね。
出だしから適切じゃないから子供がニートになったのに、それを客観視できなくちゃ改善なんかするわけないじゃん。
加えて、ニートから脱却できた人の経験をそのまま取り入れようとしたって、上手くいくとは限らない。そんなことも分かり切ってるじゃん。
だって、成功例をただそのまま採用して上手くいくなら、漫画やアニメのヒット作の要素をそのまま使ったら次々ヒット作が生み出せるはずなのに、そうならないでしょ? それと同じことだと思うけど?
各事例は、それぞれ細かい部分で違いがあるんだよ。その違いを考慮せずに他の事例の手法を真似したって嚙み合わなくて当然じゃん。
『他の事例をそのまま真似する』
なんて、ただ『楽をしたいだけ』『楽して結果を得たいだけ』だよね? 必要なのは、他の事例を参考にしつつ、当該事例に即した対処法を見つけ出すことなんじゃないの? その手間を惜しんでお手軽に解決なんて、見通しが甘すぎるでしょ。仕事でそんなことしたら、
『何考えてるんだ!』
って言われない?
しかも失敗したら全部自分が責任負わされたりするパターンでしょ。
私は、もし、子供達がニートになるようなことがあったら、自分の対処に齟齬があったってまず認めなきゃって思ってる。その上で、他人の力も借りる。視点も借りる。それによって問題点を洗い出す。自分のやり方がマズかったからそうなったんだから、自分の力だけでなんとかなると考える方がおかしいでしょ。
自分の失敗を認めたくないから他人の手を借りるのを拒むのかもしれないけど、それがそもそも<甘え>だって。自分の失敗を認められないとか、<甘ったれ>以外のなんだって言うのさ?
ニュースとかでも自分の失敗を認めず誤魔化そうとして余計に事態を悪化させた大人の姿とか、見ない日はないじゃん。なんでそこから学ぼうとしないのかなあ。




