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『子供がニートになる一番の原因は親にある』とは私は言うけど、でもそれは、親を批難するためのものじゃない。だってそうじゃなきゃ、『イジメはイジメられる側にも原因がある』ってのを否定できないじゃん?

『子供がニートになる一番の原因は親にある』


とは私は言うけど、でもそれは、親を批難するためのものじゃない。だってそうじゃなきゃ、


『イジメはイジメられる側にも原因がある』


ってのを否定できないじゃん? 親に原因があるからって親を攻撃して何が解決するんだ?ってことだよ。だって、親自身、自分の対応のどこが悪かったのか分からないからそんなことになったんでしょ? 分かってたら最初から回避できるって。


問題を解決するには具体的な対処が必要なんであって、袋叩きにすればいいわけじゃない。


何度も言うけど、親を責める資格があるのは、その親に育てられた子供だけだと私は思う。だから私自身、その覚悟もしてる。


『じゃあ、その<具体的な対処>ってのを示してみろよ!』


とか言うかもしれないけど、いやいや、


『<具体的な対処>ってなに?』


ってのが分かってたら、そんな言葉出ないと思うけど? だって、具体的な対処をするためには、個別の事例について、ちょっと表にはなかなか出せないような詳細な部分まで明らかにしないと考えることもできないじゃん。そういう部分に触れずに示した<具体的な対処>なんて、典型的な、


<絵に描いた餅>


だよ?


だいたいさ、


<ゲームとか友達付き合いとかを親に徹底的に禁止された子供がニートになった事例>


と、


<ゲームとかは好きなようにやらせてた代わりに放任みたいな形だった家庭の子供がニートになった事例>


とじゃ、そりゃ別の経過を辿って結果に至ったんじゃないの? 結果は同じでも、そこに至る経過は違うでしょ? 確かに、<過干渉>と<放任>、そのどちらも、


『子供の人格を蔑ろにしてる』


っていう点じゃ共通してるし、本質的にはそこが問題なんだとしても、当事者の性格とか考え方とか価値観とか、それぞれの事例に合わせて対処しなきゃだめじゃん。


病気の治療だってそうでしょ? 患者それぞれの体質や体形や持病とか、個々人の事情を勘案して治療を行うじゃん。患者を診もしないで治療法を決める医師とかいるの? 普通はいないでしょ?


それがこと<ニート>とかっていう問題になると、なんで当人を見もしないでどれもこれも同じやり方でどうにかできると思うのさ? 論理的なものの考え方ができる人間なら、そんなこと言わないと思うけど?


少なくとも私はそんな無責任なことをしようとは思わない。


あくまで、


『原因とちゃんと向き合わない限り適切な対応はできない』


って言いたいだけ。


自分の子供達を見ればこそ、あの子達がもしニートとかになるとしたら、それは私の対処がマズかったとしか思わないんだよ。



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