表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
418/1495

結局さ、『自分の勝手で子供をこの世に送り出した』っていう現実とも向き合えないような親の姿を見て育った子供が、何のフォローもないままに放置されるから、現実と向き合えない人間になるってだけでしょ?

結局さ、『自分の勝手で子供をこの世に送り出した』っていう現実とも向き合えないような親の姿を見て育った子供が、何のフォローもないままに放置されるから、現実と向き合えない人間になるってだけでしょ?


そこで、私が小説に出逢ったように何らかの出逢いなりフォローなりがあればまだ何とかなるけど、そういうのがまったくなかったら、<変われるきっかけ>もないわけじゃん。それを子供自身だけの所為にするとか、典型的な、


『自分以外の誰かの所為にする』


ってやつじゃん。


自分の勝手でこの世に送り出しておいて、自分の勝手な期待ばかりを押し付けて、それで自分の思い通りにならなかったからって被害者面? 


お願いしたわけでもない、望んだわけでもない、気が付いたら勝手にこの世に送り出された側の気持ちも考えようとしない親を見て育ったから、現実と向き合えないようなのに育ったんだって、なんで思えないの? そんなに自分のやったことと向き合いたくないの?


私の両親がまさにそれだったな。まあ、兄が両親の完全なコピーに育ったから、三人で力を合わせて、


『自分達を虐げようとしているこの世界と戦ってる』


つもりらしいけどね。兄がもし、自分達に反抗してたら、それこそ、


『あんなに愛情を注いでやったのに!!』


とか言って被害者面するのが目に見えるよ。


私はもう両親も兄も捨てて、すっかり縁を切っちゃったからね。介護が必要になったら施設に入れて、亡くなるまでの間、多少、経済的に支援するくらいはしてあげてもいいけど、私を、兄のストレス発散のためのサンドバッグ扱いした、スケープゴートにした、私を人間として扱わなかった恨みは、一ミリも忘れてないよ。


『生んでやった』?


『育ててやった』?


自分が実際に子供を生んで育ててるからこそ、そんな戯言に意味がないことを実感したよ。


『子供を甘やかすとつけあがる』


って、それ、自分が甘えたいからそう思うってことだよね? 自分が甘やかされたらつけあがる人間だからこそ、そう思うんでしょ?


『優しくするとつけあがるような奴らを見てきたからそう思うんだ!』


とか言うかもだけど、それ、どんな風に育てられてきたのか、そばで見てきたわけじゃないよね? なんでそんな人間に育っちゃったのか、実際に見てきたわけじゃないよね?


まあ、『甘やかす』と『つけあげる』っていうのは、分からないでもないけどさ。『甘えさせる』ことと『甘やかす』ことの違いを考えれば。


これまでにも何度も言ってきたけど、『甘やかす』ってのは、


玩具(おもちゃ)とかお菓子とかなんでもあげるからこっちの言いなりになってね?』


っていうだけのことだからさ。そんなことしてたら、なるほど、


『言うこと聞いてほしいならこっちの言いなりになれ!』


みたいに思われるっていうのは確かにあるよね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ