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そもそも、ロボットは、女性や男性の姿をしててもロボット自体には性別なんかないわけで、女性男性どちらにも肩入れしたりもしないし。単純に、働いてる人を理不尽から守ってくれるだけなんだよね

で、その<ロボ娘>(男性型もあるけど)が、どう今の社会を支えてるかっていうと、人間をサポートするのと同時に、職場とかでのパワハラなんかを記録するのも大きな役目なんだよね。


ほら、人間の記憶だけに頼ってると、『言った』『言わない』で水掛け論になることってあるじゃん。だけどロボットの場合は、ただ事実を事実のままで記憶するから。


ただし、証拠として提出してもらうにはそれなりに面倒臭い手続きを踏まないといけないけど。でないと、ほら、めちゃくちゃプライベートなことも記録されちゃってたりするし、まったく関係ないことも記録されてたりするわけで。


しかも、そのデータを抽出する時には、弁護側検察側双方の立会いの下で、データが改竄されてないかどうかを確認しながらだから、何日も掛かるっていうね、


だけどその分、証拠としては強力だから、だいたいアウト。で、訴えられた側は、大抵、証拠の正当性で争うしかなくなる上に、それが認められることはほとんどないという。


おかげで、パワハラとかも皆無なんだ。


でもこれは、女性を守るためだけじゃないんだよ? むしろ女性の方が立場が上なことが多いから、パワハラもセクハラも、男性側からの訴えが少なくない。


そもそも、女性や男性の姿をしててもロボット自体には性別なんかないわけで、女性男性どちらにも一方的に肩入れしたりもしないし。単純に、働いてる人を理不尽から守ってくれるだけ。


そんなこともあって、基本的にはメチャクチャ働きやすい惑星なんだ。


ハーレムどうこう抜きにして、住みやすい惑星なんだよ。治安もメチャクチャいいし。


そこで変にハーレムとかに拘ったりすると、途端に居心地悪くなる。


主人公も、ハーレムを目的にしてるから上手くいっていない現状に苛立ってしまう。発想の転換、認識の更新、パラダイムシフトが必要なのに、それを放棄するから上手くいかない。


自分もちゃんと守られてるのに、冷静になってよくよく考えればそれが分かるのに、『自分の思うようにならない』=『自分は虐げられてる』って考えるから、不満を募らせるんだ。


そういう意味では、自業自得だよね。チャンスは与えられてるにも拘らず自らそれを放棄するんだから。


だけど、そんな主人公にも優しく声を掛けてくれる(いや、別に他の人がそんなに冷酷だったりするわけじゃないんだけどさ。単に主人公が望む答えを返してくれないだけで)女性もいないこともない。


主人公行きつけの安酒場のホステスであるその女性も、実は、イケメンとの玉の輿を狙って他の惑星から移住してきたんだけど、ちゃんと精神的に自立してることが当たり前のこの惑星じゃ、男性に依存しようとするタイプだと、上手くいかないんだよね。



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