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ハーレムを夢見てその名も<惑星トゥルー・ハーレム>に移住した件について話す

はっはっは。一つ思い付いてしまったぞ。厳密には<異世界物>には当たらないかもだけど、<ここじゃないどこかの世界>という広義の意味では<異世界物>にも当てはまるかなと思う。


それは、先のロボ娘の話と同じ世界線で、でもまあ時間も場所も全然違うんだけど、<惑星トゥルー・ハーレム>に移住したある男の話だ。


その男は、まあ、見た目には基本的にイケメンで、それなりに仕事もできるんだけど、とにかく女性大好きで、『何人もの女性と同時に付き合いたい』という、どうしようもない男なんだ。


でも、人類が太陽系外にまで活動範囲を広げ、多くの惑星を開発・入植を果たし、やがてその中から自治権を獲得して地球に本部を置く政府から独立を果たしたすのが出てきたんだけど、そこに、<ハーレム>を基本的な結婚形態として正式に採用した惑星があったんだ。


で、こう書くと、キレ散らかす人達がいると思うんだけど、でもその惑星で言う<ハーレム>というのは、


<男性目線での、男性が望む、酒池肉林的なそれ>


じゃなく、


<女性目線での、女性が望む、優秀な男性こそを<共有>するためのそれ>


なんだよね。


つまり、


<その惑星に住む女性が思う優秀な男性>


しか、ハーレムを持つことを許されないんだよ。


だけど、そうアナウンスしてるのに、それでも<酒池肉林的なそれ>を夢見て移住を希望する男性が後を絶たないんだよね。


でも、<惑星トゥルー・ハーレム>で複数の女性と結婚するのは、実は並大抵のことじゃないんだ。むっちゃくちゃ厳しい規定があるから。


実は、一対一の夫婦関係というのもあって実はほとんどの男性は、この一対一の夫婦として結婚してる。


というのも、ハーレムを形成するにあたっての最重要な条件として、


『婚姻関係にあるすべての女性を平等に愛する』


ってのがあるんだけど、これがもう完全に女性側の主観だけで判断されるものなんだよ。つまり、女性側が、


『平等に愛してもらえていない』


と申告すればそれでもうアウトっていう。


『そんなの、女の都合でいくらでも男を陥れられるじゃん!」


って騒ぐのが出てくるだろうけど、いやいや、


『<女性の側から見てそんな風に陥れてやろうと思われるような男>なんてそもそもハーレムを持つ資格がない』


ということなんだよ。


何しろその惑星で言うハーレムは、先にも言ったとおり、


<女性目線での、女性が望む、優秀な男性こそを<共有>するためのそれ>


であり、


<その惑星に住む女性が思う優秀な男性を、複数の女性が共有するための制度>


なんだからさ。


どこまでも女性上位な考え方なんだ。


こう言うと<女尊男卑>だと思われるかもしれないけど、いや、


<優秀な男性>


であればちゃんと社会的地位も確立されるし、その一方で、別にそんなに優秀じゃなくても、これといって虐げられることもないんだよ。


単に、『ハーレムを持つことができない』だけで、相手の女性の合意さえあれば普通に一対一の結婚はできるしさ。


そして、九十八パーセントが、<一対一の夫婦>なんだ。



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