表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
249/1495

もちろん彼女はロボットだから<ロリハーレム>を喜んだりもしないんだけど、自分を慕ってくれる子供達を守るというのは、彼女にとっては大変重要な<使命>でもある

もちろん彼女はロボットだから<ロリハーレム>を喜んだりもしないんだけど、自分を慕ってくれる子供達を守るというのは、彼女にとっては大変重要な<使命>でもある。


だから、ますます積極的に<エンディガ>との戦いに参加していく。


でも、それと同時に、<この世界>についても情報を集めていくんだ。


と言っても、インターネットもなければデータサーバーもないこの世界じゃ、自分が直接見聞きしたものを除けば<人伝>による伝聞情報しか得られない。


『地図はありますが、果たしてこれが正確なものであるかどうかの裏付けも取れませんね……』


と彼女が考えるとおり、書物などに記された情報さえ正しいかどうか分からない。


一応、


『この世界にある<国>は、ルビアートただ一つ。それ以外は<エンディガ>をはじめとした凶暴な獣が跋扈する未開の地である』


みたいには言われてるんだけど、それすら本当なのかどうか。


ただ、実際に、


『<未開の地>を超えての探索は危険が大きすぎてできない』


というのはあるから、事実上、ルビアートが、現時点で確認できている唯一の<人間の世界>なんだよね。


だから彼女は、自分を慕ってくれる女の子達をはじめとした人間達と交流を図りつつ、同時に、ロボットであるがゆえに不眠不休で働けてしかも人間をはるかに上回るパワーとスピードを活かして、バリスタを中心とした<防衛用兵器>の製造に協力するんだ。


それによってルビアートの防衛力を強固なものにし、防衛は人間に任せ、自分は<エンディガ>の生態を把握し、同時に、他の地域にも人間の世界があるのかどうかを確認するために<未開の地>へと赴くことを計画するんだよ。


ただ、人間の感覚からすればあまりに無謀すぎるそれに、彼女を慕う女の子達を先頭に周りは大反対。


その説得にも彼女は焦ることなく丁寧に対応する。


稼動限界までの時間は刻々と過ぎていくけど、彼女は、


『自分がこの世界を救う』


とは考えていないから、焦ることもない。


なぜなら、彼女はロボット。


『最終的に<結果>を掴むのは人間自身の手で』


と思ってるからね。彼女はそのための<下準備>を行い、<土台>を築き、<布石>を打つことを目的にしてるだけだから。


自分がその結果に至れなくてもいいんだよ。その結果に至れる筋道さえ立てられればそれで十分なんだ。


そして、活動限界まで三分の二が過ぎてようやく、彼女は<調査>に出ることが許された。


それまでの彼女の働きもあって、ルビアートの防衛力は桁違いに跳ね上がっていたから。


こうして、彼女は、<探索に出るための条件>として提示された<決死隊>十二人を連れて<未開の地>へと赴くんだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ