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異世界に転移して普通の家庭を築いたけど娘が高校生で子供を作ったので意地でも幸せにしてやることにした

『異世界に転移して普通の家庭を築いたけど娘が高校生で子供を作ったので意地でも幸せにしてやることにした』


はっはっは! いかにも今風の長いタイトルを思い付いたぞ!


内容はタイトルそのままだ!


前にも言ったと思うけど、この手の長いタイトルというのは、漫画における表紙と同じだと思う。もうこのタイトルだけでだいたいどういうジャンルなのか内容なのかを表して、興味を持つ読者を引き寄せ、逆に、そもそもこの種のジャンルに興味を持たない読者には無駄な時間を取らせないっていう役目があるんだろうね。


そんなわけで、<高校生で子供を作るような話が嫌いな読者>は最初からターゲットじゃないことを表明する。


そして、<高校生で子供を作るような娘でも見捨てることなく幸せにしてやろうと考える親が出てくる話が嫌いな読者>もターゲットじゃないことを表明する。


タイトルの時点で自分の好みに合わないことが分かってるのにわざわざそれに時間を費やすような読者については、


『知らん。あなた達が勝手にやったことだ。時間を無駄にしようが金をドブに捨てようが、あなた達が大好きな<自己責任>ってやつだよ』


ということで、慮外とする。


で、内容としては、異世界の<日本っぽい国>(まあこの場合は<並行世界>って言った方がいいかもだけど)に転移した主人公が、でも元の世界とは違って自分の身内や知り合いがまったくいなくて、元の世界とは歴史も多少異なってて、ってのに戸惑いながらも適応して、普通に生活を始めて普通に暮らして、結婚して家庭を持って、子供を育ててってするわけ。


転移した時点では主人公(高校生)には当然、<戸籍>はないんだけど、仕方ないから<記憶喪失>のふりをして対処すんの。もっとも、本当のことを言ったところで彼の両親に相当する人物も、彼が通ってた高校も、彼が住んでた場所の地名も存在しないから、彼の存在を証明するものが何もないんだ。


取り敢えず未成年らしいということで<児童養護施設>に保護されて、当面の生活についてはなんとか確保。


加えて、転移先の世界ではちょうど<無戸籍児童>の問題がクローズアップされてて、それを主に扱うNPO法人のバックアップが受けられて、丁寧なカウンセリングを受けることで<自分の本当の個人情報>を話すものの、当然、それに該当するものはない。逆に、彼にはこの世界についての記憶がまるでない。地名も言えない、歴史的な出来事も多くが分からない。


それでいて、知能や学力(数学や物理)については一般的な程度はある。だから、


『<無戸籍児童>と同等の扱いを適用しよう』


ってことで戸籍が申請されて受理されて、彼は晴れて<日本(ひのもと)>の国籍と戸籍を得て、<児童養護施設>で暮らし始めるんだよね。



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