義憤に駆られて＜悪＞に立ち向かってるだけだ！！

『叩きやすい相手を見付けては自分の憂さ晴らしに利用する』

こう言っても、

『自分には当てはまらない』

って思ってる人は多いと思う。

『自分は憂さ晴らしのためにやってるんじゃない！　義憤に駆られて＜悪＞に立ち向かってるだけだ！！』

とか思ってそうだよね。

だけど、どんなに言い訳したって、汚い言葉で他人を罵る行為が礼儀礼節に反してることは事実だよ？

そんな人間に自分で望んでなったなら、それは、大人として恥ずべきことじゃないの？　自身の礼儀礼節に反した行いを公に晒すのが誇れるようなことなの？

それが＜大人として恥ずかしくない姿＞だと、誰が教えたの？

少なくとも私は、そんなのは大人として決して褒められた姿じゃないと思うけど？

＜義憤＞を言い訳にすれば何をやっても許されると考えてるようにしか見えないよ？

ましてや他人を追い詰めようとか、まともな大人のすることじゃないよね。

しかも、＜相手の所為＞にしてさ。

＜他人の所為＞にしてさ。

『原因を作った方が悪い！』

なんて、『他人の所為にしてる』以外の何ものでもないじゃん。何度も言うけどさ。

それでもし、誰かに対して、

『他人の所為にするな！』

とか言ってたんじゃ、

『お前が言うな！』

って言われても仕方ないよね。

だから私は、他人を汚い言葉で罵ることを正当化したりしない。

罵りたくなっても自分を抑える。たとえ相手が自分を罵ってきても、相手と同じにはならないように自分に言い聞かせる。

『泣き寝入りしろって言うのかよ！？』

とか言うかもしれないけど、それがもう『甘えてる』って話だよね。

『他人を汚い言葉で罵るのは良くないこと』

って教わってきてるはずじゃん。なのにそれを＜相手の所為＞にして自分も汚い言葉を使って相手を罵ってもいいと考えるとか、＜甘え＞以外の何だって言うの？

そうやって＜礼儀礼節もわきまえないのが大人＞だって自分の親から教わってきたの？　そうでないなら、自分の親は『そうじゃない』って教えてくれたのに、自分はそんな親の教えに反して、礼儀礼節もわきまえないような大人をやってるってこと？

それとも、『親は教えてくれなかった』の？　親が教えてくれなかったからそうなったのなら、まぎれもなく＜親の所為＞だよね？

『親の所為にするな！』

って言うのなら、親が教えてくれてなくても、礼儀礼節をわきまえた大人になるのが当然じゃないの？

『親の所為にするな！』って言うなら、たとえ親が教えてくれてなくても礼儀礼節をわきまえた大人にならなきゃおかしいし、

『親はそんなこと教えてくれなかった！』から礼儀礼節をわきまえてない大人になったのなら、それは＜親の所為＞だし、

『親は教えてくれたけど自分は礼儀礼節とか守る気ない！』って言うなら、そんなの、他人を批難できるような立場じゃないじゃん。