表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
126/1495

どうするのが相手を敬うことに

え?


『相手を敬うとか、どうすりゃいいんだ!?』


って? 


あ~、それを言うって時点で、親にちゃんと教わってないってのが丸分かりじゃん。まあ、親自身、知らないのかもしれないけどさ。


でも、


『どうするのが相手を敬うことになるのか知らない』


ってのは、正直、結構ヤバいことだと思う。だって、人間関係を円滑にするための基本中の基本の一つだよ? それを教わってないってこと?


なんて、私も実は、両親からは教わってないけどさ。


私の場合は、<小説>かな。結局、人間として大事なことのほとんどは、小説から教わったんだよね。


もちろん、小説に書かれてたことが現実にそのまま当てはまるわけじゃないから、その辺りについては、実際の事例とすり合わせて確認してきた。そこは、私の担当編集がいてくれたことがすごく助かったな。


彼女は、『相手を敬う』ってことを自分の両親から教わってきてたからね。だから彼女の在り方が、私が小説から学んだことを現実に当てはめる際に役立ったんだよ。


だから私は、ロクでもない人間でありながら、ギリギリのところで踏みとどまってこれた。


それができたのは、私一人の力じゃない。私にたくさんのことを教えてくれた小説を書いてくださった先生方と、その作品を世に送り出してくれた編集や出版社の人達と、今も私の担当編集をしてくれてる彼女のおかげなんだ。それがなかったら、私は今頃、両親や兄と流血の事態に陥ってたかもしれない。


それくらい、私は両親や兄のことを嫌ってるし恨んでる。


だってそうでしょ? 自分の娘を、息子のサンドバッグにしようと、性処理の道具にしようとか考える人達だよ。そして兄は、実際に私をサンドバッグにしてきた。


これで嫌うな恨むなって方が普通じゃないでしょ?


まあ、幸い、<性処理の道具>にまではされなかったからまだギリギリ正気を保ってられたけどさ。あれでそこまでされてたら、私はとっくに何か事件を起こしてたと思う。夜中に包丁で兄と両親を殺して回ったりとかね。


だからこそ私は、


<子供に厳しく自分に甘い親>


でありたくないんだよ。あの人達とは同じでいたくないんだ。


自分の子供に、


『相手を敬うというのはどういうことか?』


っていうのを教えもしないで<立派な親>ぶってるあの人達みたいに、


『子供が成人したら自分は責任を免れる』


って考えてるようなのにはなりたくないんだ。


私のことをスケープゴートにしておきながら、それで私が恨んで復讐しようとしたら間違いなく、


『ちゃんと大人になるまで育ててやったのに!』


的に<被害者面>するのが分かるあの人達のことは、反面教師にしたいんだよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ