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『フィクションの中で描かれていることを真に受けない』というのは、それが正しいと思い込んで現実に取り入れようとすることだけを言うんじゃなくて『そこで描かれている主義主張みたいなものにいちいち惑わされる
『フィクションの中で描かれていることを真に受けない』
というのは、それが正しいと思い込んで現実に取り入れようとすることだけを言うんじゃなくて、
『そこで描かれている主義主張みたいなものにいちいち惑わされる必要はない』
ということでもあるんだよ。そんなのは作品に使われてる<調味料>みたいなものだと思うんだ。その調味料が好みに合わないならそれは別に個人の好みの問題だから別にいいと思うけど、その調味料を特に気にせずに作品そのものを楽しめてる人の好みを貶すのは<非礼>以外の何ものでもないって。
私の作品が大ブレイクしないのは私の味付けが多くの読者の好みに合わないからだってのは分かってる。でも、数は少なくても刺さる人には刺さってくれてるらしいからさ、そういう在り方も決して<間違い>ってわけじゃないはずなんだよね。




