【閑話】個室を得た高校生男子は水を得た魚なんて目じゃない
※時々やってくる下ネタ回です。
苦手な方はすみません。
あくまで閑話ですので、そっと閉じてやってください。
「どうも、こんばんは!女神です」
私が何をしているかと言えば、見ての通りの自己紹介練習よ。翔太が私を助けてくれ時のため、自己鍛錬を怠らない。それが私という女。
最近ではすっかりモブポジに堕ちて翔太からも雑な扱いを受けて、割と傷心しているところではあるわ。
そんな私に、最近悩みができたの。
それはズバリ、翔太が夜の練習試合をしている時どうするか問題。
個室を得た高校生男子の凄まじさは、水を得た魚なんて目じゃない。確かに、あれだけの美人に囲まれて、しかも個室のない生活は思春期男子にはきつかったのだと思う。
けれど、彼が学園に留学して、個室を得てからというもの、その練習試合は留まることを知らないのよ。
これは一大事よ。
もし、ペットのキツネちゃんが人だったら大変な事になっていたのではないだろうかとさえ思う。
下界を見守る神として、私は彼の行動を監視していたのだけれど、はて、これは見てもいいものなのだろうか。
それが私の悩み。
私としてはやはり気になるし、その……正直見たいと思う気持ちは強い。将来、もし翔太と私がそういうコトをする時が来たらの時のために私は翔太の性癖もしっかりと抑えておくべきだろう。という大義名分もあるわ。、
けれど一方で、良心も私に囁くの。さすがにまずいだろう。と、翔太が可哀想だ。と。
毎晩、脳内で天使と悪魔が語り合う。
『もし、あなたがひとり遊びをしているところを他の人に見られたらどう思いますか?嫌でしょう?自分がされて嫌な事を他人にしてはいけません』
『は?俺様は女神だぜ?そんなことするかよ』
『嘘はいけませんよ。天使と悪魔、立場は違えど私たちは同一人物なのですから。自分に嘘はつけないと思いなさい』
『なるほど?自分に嘘はつけねぇんだな?』
『そうです』
『なら、結論は出たぞ、見ていい、だ。だって俺様、見られた方が興奮するタイプじゃねぇか』
『それもそうですね。なら、見ましょうか』
待って、待って!私でも知らなかった性癖が脳内で語られてた!
え、私見られたら興奮するの?
私そんな変態じゃないよ!
『え?変態じゃねぇのか?』
『あれ?変態じゃないんですか?』
違うよ!
仮にも私は女神なのよ?神には生殖行為などがないから、物珍しさ故に気になるってだけだから!
私は断じて変態じゃないんだから!
私が変態じゃない事については、既に学会で正式に発表されてるはずよ!
全米が震撼した驚愕の計算式、mega-mi・pure heartの公式でもそれは求められるわけだし、弁明の余地はないわ!
というか、一番大事なのは翔太の気持ちでしょ!
彼が私を変態じゃないというのなら、何をしたって変態じゃないもん!
それに自分の気持ちだけを突っ張って彼の気持ちを蔑ろにする訳にもいかないわ!
『そうですね。私はともかくとして翔太様は見られて興奮するタイプではなさそうです。つまり彼は見られたくないのでは?』
『まぁ、そうだな。あの野郎は見られたくないのかもしれねえな』
『じゃあ見ないという方針で行きましょうか』
待って、待って!結論出すの早くない?
見ないにしてももう少し考えてから結論出そうよ!
一生後悔するかもしれないよ?
『じゃあ、見ればいいじゃねぇかよ。別に言わなきゃバレる心配もねぇんだしよ』
『そうです。バレなきゃ嘘も真実になるように、翔太様が気づかなければそれは見てないのと一緒ですよ』
じゃあ見てもいいかな?
『いいんじゃねぇの?』
『はい。私が見たいなら』
怒られたりしないかな?
『バレなきゃ平気だ』
『そうです』
うーん
『煮えきらねぇな』
でも……
『なら、許可をとればいいのでは?』
え?許可?
『そうです。翔太様から見てもいいと言われたなら怒られることもないですよ?』
た、確かに!そうしよう!それがいい!早速今晩聞いてみよう!
夢に出るのも久しぶりだなぁ〜
「ねぇ翔太。ちょっとお願いがあるんだ」
「なんでしょうか?」
「翔太の夜の練習試合って私が見てても平気?」
「へ?ダメですよ!絶対に見ないでください!」
「えーーーーー!?だめなのーーーー?」
「何驚いてるんですか!ダメに決まってますよ!」
「嘘だ!なんでよ!」
「そりゃ嫌に決まってますよ」
「え、えっと、じゃ、じゃあ、私のも見ていいから!」
「変態じゃねぇか!!!!!!!!!」
ついにブックマーク数70になりました!!!
ありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しいっ٩( ᐖ )۶٩( ᐖ )۶ぱやぁ〜
今回の章はこれにて完結になります。
次の章もよろしくお願いします。




