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追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~  作者: さとう
第七章

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大暴れ

 俺は、ギガントマキアの構成員たちが集まる宮殿庭のど真ん中に着地、叫んだ。


「アキューレ!! 俺だ、リュウキだ!! いるなら返事してくれ!!」


 返事はない。

 だが代わりに、冒険者風の男女がゾロゾロと集まってきた……ギガントマキアの構成員だ。

 すると、その中の一人が言う。


「こいつ、リストにあった『排除対象』だ!! イザベラ様に報告しろ!!」


 排除対象、ね。

 どうやら俺はギガントマキアに相当嫌われているようだ。

 すると、連中が叫ぶ。


「奴を殺せ!!」「イザベラ様を呼んで来い!!」

「馬鹿なやつ。こんなど真ん中で叫ぶなんて」「囲め!! 『獣化』だ!!」

「『獣化』はレアスキル、油断するな!!」


 ぞろぞろと、人が集まってきた。

 俺は右腕を巨大化させ、闘気を全開にする。


「邪魔だな、まとめてブチ殺「待ったぁぁぁ!!」


 すると、リンドブルムが俺の隣に着地。抱えていたレイ、レノ、サリオを下ろす。

 叫んだのはレノみたいだ。


「リュウキ、ここは任せてお前は行け。やべーのがいるんだろ?」

「あ、ああ。でも……けっこうな数だぞ」

「……フンっ!!」


 レノは地面を叩く。すると、大きな亀裂が入った。


「力があふれてくるんだよ……今なら、お前にも負けないぜ?」

「レノ……」

「リュウキ、先に行きなさい。あたしたちなら大丈夫だから」

「レイ……」

「リュウキくん、アピアさんのアシストも、ぼくの支援もある。任せて」

「サリオ……わかった。リンドブルム、みんなを頼むぞ」

「うん。全員守って、全員殺すね」


 リンドブルム、ちょっと言い方怖いぞ。

 ギガントマキアの構成員たちが続々と集まってくる。


「じゃあ、暴れようぜ!!」


 レノが叫び、『全体強化』を使う。すると、闘気を纏った俺みたいな状態になった。


「ぐ、おお……やっぱ魔力の消費やべぇな。でも……力がみなぎる、魂が燃える!! 行くぜェェェェェェェ!!」

「レノ、支援魔法をかける!! レイさん、あなたも!!」

「お願いね。さぁ───やるわよ!!」

「うん。じゃあやろう」


 みんなは飛び出した。 

 よし、ここは任せたぞ。

 俺は宮殿に向かって走り出し、アキューレの元へ向かった。


 ◇◇◇◇◇◇


 ◇◇◇◇◇◇


 ◇◇◇◇◇◇


 リュウキが宮殿の壁を拳で破壊し、中へ入るのを確認。レイは指示を出す。


「レノ、あたしは最前線。サリオは支援、リンドブルムは「じゃ、行く」……え」


 リンドブルムは飛び出した。

 腕に『蔦』や『枝』が伸びて腕を覆い、巨大な拳となる。そして、恐ろしい速度で横に薙ぎ払うと、ギガントマキアの構成員たちが一気に二十人ほど吹き飛ばされた。

 地面に激突し大量の血を吐く者、木に激突し即死する者、リンドブルムの腕をモロに喰らいバラバラになって吹っ飛ぶ者と、様々だ。


「わたし、スヴァローグお兄さまより弱いけど……人間には負けないよ?」


 リンドブルムは首を傾け、にっこり微笑んだ。

 黄緑色の闘気がリンドブルムを包み込む。そして、ギガントマキアの構成員たちが察した。


「ど、ドラゴン……こ、こいつ、ドラゴンだ!!」


 一気に恐慌状態となる構成員たち。

 だが、一人の男が一喝した。


「落ち着け!! 我々にはエキドナ様、テュポーン様が付いておられる!! ドラゴン一匹程度、敵ではない!! 我らの盟主を信じるのだ!!」


 叫んだのは、シモン。

 アキューレを攫った、ギガントマキアの幹部。

 すると、レノが前に出た。


「よぉ、おっさん」

「……なんだ、貴様は?」

「は、顔も覚えてないってか? こっちはリベンジに燃えてるってのによ」

「ふむ……弱者の顔はいちいち覚えていないのでな」

「ま、いいや。それより、あんた言ったよな? 我らの盟主を信じるとか」


 レノは一瞬でシモンの懐へ潜り込み、強烈なボディを叩き込む。

 シモンの眼が見開かれ、歯を食いしばる。そして、腹を押さえて距離を取った。


「グ……き、貴様」

「お、効いた。わりーな、こっちにも『ドラゴン』が付いてるんだよ」

「ちょっと、あんた一人でやらないでよ」


 レイが双剣を構えて前に出る。薄ぼんやりと身体が光っているのは、サリオによる支援魔法のせいだろう。レイは剣をシモンに向ける。


「『金属精製』……〝手裏剣〟!!」


 何もない空中に、金属製の『刃』が現れた。レイはそれを掴み、シモンに投げる。

 シモンは軽く躱し、レイを睨んだ。


「エピックスキル……」

「ご名答。ま、レベル1だし、大した物は造れないし、魔力ごっそり持っていかれる。でも、なかなか使えるわね」

「おいおい、オレだって『全体強化』だぜ? エピックスキルだぞエピックスキル」

「……ガキが」


 シモンはローブを投げ捨てた。

 鍛え抜かれた肉体がさらけ出され、シモンの両手が『硬化』する。

 身体を金属にするレアスキル、『鋼鉄化』だ。


「ギガントマキアに盾突く愚かなガキめ。このシモンが断罪してくれるわ!!」

「やってみろよ、おっさん」

「断罪するのはあたしたちよ」


 リンドブルムが構成員たちを皆殺しにしている中、レイ、レノ、アピア、サリオの戦いが始まった。

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お読みいただき有難うございます!
脇役剣聖のそこそこ平穏な日常。たまに冒険、そして英雄譚。
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