第165話 第3部(125話〜)のここまでのあらすじ
チョコ、古門劇代先生、彩子、くのいちのAIイラストは「みてみん ガーディアンデビルズ」のサイトで。
第164話までのあらすじです。
ガーディアンデビルズは学園のいじめや暴力沙汰を、必要ならば武力で解決する営利組織である。
孤立する生徒がいるといじめなどの原因になりやすい。そこでメンバーの一人が開発したマッチングアプリで、友達作りを促す事にしたガーディアンデビルズの面々。
リーダーのくのいちは裏では(表でも)『ジャイアン』と呼ばれているきっての武闘派。それが何故かスピリチュアル系陰キャの演劇部員、松戸彩子とマッチングする。彩子もくのいちも演劇に興味があり、音楽の趣味も似ていたのだ。
ある日、彩子からくのいちのLINEにメールが入る。その文面から彩子が自殺をしようとしていると気付いたくのいち。学校をバックれて彩子のマンションに駆けつけ、彼女をすんでのところで救出する。
武力では解決できないトラブルには、学園の関連大学の『SFキャンパス』が開発した『ダイブシステム』が効力を発揮する。被験者は黒いカプセルに入ってもらい、その精神世界が心の中で構築される。白いカプセルに入ったガーディアンデビルズのメンバーの精神がその精神世界の仮想現実を探検するのだ。
『自殺未遂の原因はまだ語りたくない』と言う彩子。しかしダイブシステムの黒いカプセルに入る事は了承してくれた。彩子の精神世界を誰が(白いカプセルに入って)探検するのか? くのいちが真っ先に名乗りをあげるが、がさつで時に攻撃的な彼女は彩子とのコミュニケーションに支障をきたす恐れもある。そこでチョコこと税所千代子も白いカプセルに入って参加する事となった。
チョコはガーディアンデビルズのメンバーで天然パーマ、チョコレート色の肌。小さくて可愛いJK。身長は145cmくらい。一見ただの幼女だが、ソフトボール部所属でバットを奇術師の様に操る。相手がデッドボール狙いで球を投げてきても、彼女は投げられた部位に正確にピッチャー返しを打ち返せる。ダイブの仮想現実の世界でもバットやチョコレート色の剣でくのいちをも武力的に圧倒する。
チョコはもう一つ大切な役割を担っている。彼女は『携帯アーミー』のリーダーを務めているのだ。
いじめや暴力などの証拠をチームを組んで携帯に撮影するチームが携帯アーミー。彼女が結成すると瞬く間に20名以上のメンバーが集まった。
携帯アーミーからの情報やその他の人間関係の情報を管理するチョコ。必要時には武闘派のくのいちなどに出動を促している。
彩子の精神世界の仮想現実空間を探検するくのいちとチョコ。そこで彩子のクラスメイトや彩子の所属する演劇部員達のモンスターが現れる。そのヒソヒソ話から、彩子が演劇部員達からのいじめに遭っていた事が判明する。
とある日曜日に彩子が制服姿でショッピングモールで自撮りをした。その写真を自身のSNSにアップしたのを演劇部顧問の古門劇代先生が見つけたのだ。『休日のショッピングモールで制服でぶらついている。ブラウスの第二ボタンまで外している。ケジメをつけないと』との書き込みを古門先生は自身のSNSにアップしていた。その後で古門先生は演劇部の全国コンクールの出場の辞退を決める。
『これくらいの事で出場辞退を決めるのは横暴だ』と感じる演劇部員も多い一方、『コンクールに出られないのは変な写真をSNSにアップした奴のせいだ』と怒りの矛先は彩子に向かったのだ。
古門劇代先生は『演劇コンクール辞退は部員から流行り病が発生した為』と体裁を繕い、彩子への懲罰である事を隠蔽。
彩子の精神世界の仮想現実で、彩子のクラスメイトや演劇部員のモンスターを全て駆逐したチョコとくのいち。そこにラスボスの古門劇代のモンスターが現れる。彩子が心の中で抱いている古門劇代のイメージがモンスターとなって現れたのだ。モンスターの火の玉攻撃であっという間にくのいちと彩子は気を失い戦闘不能になる。
チョコと古門劇代の一騎打ちになるが、やはり火の玉攻撃に歯が立たないチョコ。神風特攻虚しく敗れ去る寸前の彼女に『浄化モード』が発動する。これはダイブの仮想現実の世界で『曲がった心を真っ直ぐにする』時にだけ発動する矯正攻撃モードなのだ。
(第二部ではくのいちは、ヒロインでありながらこの浄化モードをくらい、拷問を受けて失禁した挙句、懺悔をさせられた。)
第二部の浄化モードは凄惨な中世の魔女裁判さながらであった。この第三部のチョコの浄化モードはどうなるのであろうか?
明日の第166話に続きます。




