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ガーディアンデビルズ〜学園治安維持の会〜  作者: トミロン
第3部 サイコなヒロイン、演劇部の松戸彩子(まつどさいこ)編
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第139話 ヒッキーの母親は何処に?

完璧な変装術でヒッキーの母親に成り代わったくのいち。それじゃあ本当のヒッキーの母親は何処にいるのだ?

「おいくのいち。お前もチンチラ、マンチラを期待してやって来たのか。意外とムッツリスケベなんだな」

 強のこの言葉に赤面するくのいち。

「あ、あたしはガーディアンデビルズのリーダーとしてメンバーが健康で文化的な最低限度の生活を送っているか見届けに来ただけだもん!」


「くのいち、憲法の番人みたいだね。もしかして最高裁判所の人なの?」

 とチョコ。

「最高裁判所じゃなくて鬼平でござろう。弁護士、検察、裁判官をすっ飛ばして即処刑でござるから」


「あんたよく分かってるじゃないの」

 そう言って手にする彼女の手裏剣が光る。

「そんな事より拙者の本当の母上は?」

「ああ、それならここよ」

 くのいちはそう言って自分の腹を指差す。一同、凍りつく。


「ここって……まさかヒッキーのお母さんを食べちゃったの?」

「後で猟師さんにお腹を開けてもらわないとな」

「違うわよ。あたしが差し出した睡眠薬入りのお菓子を食べてちょっと台所で眠っているところよ」


 一同慌てて台所に向かう。その時ちょうどヒッキーの母親が目を覚ます。

「あれ、私テーブルで寝ちゃったみたいだね……あらいらっしゃい。ニイちゃんのお友達ね?」

「お母さん、お疲れだったんですね」

 とくのいち。自分で睡眠薬を盛っておいて、しらばっくれるのはいつもの事か。


 チョコがメンバーを紹介する。

「比企新斗君と一緒にガーディアンデビルズで活動している税所千代子と申します。それとメンバーの久野一恵と剛力強です」

「部活動のお友達なのね。今日来てくれたお嬢ちゃんは……えっとくう子ちゃんでしたっけ?」

「はい、沢山くう子です。新斗君とは同じ学年です。ゲーミングラボで彼のお手伝いをさせていただいています」


「あら、そうなの。てっきり私はニイちゃんの彼女かと……」

「母上、恥ずかしいのでそういう話は……」

「そんなんじゃないですけど、新斗さんのお嫁さんになる人って幸せですよね」


 これを聞いて強は苦笑いをする。先日、強がミルクの見事な包丁捌きを見て、『お前を嫁にする奴は幸せモンだ』と言った時、ミルクは『それ、興味のない相手を捨てる時にも使うセリフ』だと言った。今そのセリフをくう子がヒッキーに向けて使っている。くのいちは強の苦笑いの意味を知るはずも無く、少し不思議そうに見つめている。


「せっかく来てくれたんだから、お昼食べてってね。準備しといたから」

「ありがとうございまーす!」

 と真っ先に返事をするくう子。


 ヒッキーの家のダイニングルーム。ヒッキー、くう子、チョコ、強、くのいちが茶を飲みながら雑談をしている。

「今日は『パンチラ』『チンチラ』『マンチラ』という三つの大切な日本語を覚えたぞ」

 と強。


「『マンティラ』って検索しなくちゃダメだよ。間違って『マンチラ』って検索しちゃうと……」

 と含みを持たせるくう子。一同携帯を取り出し検索する。結果を見て赤面。皆はすぐに携帯の画面を消すが、くのいちだけは画面を喰い入るように見つめている。

「こ、これは『チラ』じゃない……」


ヒッキーのチンチラ……「ふん。そんな物見たくもないわよ。でもあんたがどーしても見て欲しいって言うんなら、見てあげるわ。感謝なさい!」……という寛大な読者の方は『みてみん ガーディアンデビルズ』のサイトお願いします。

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