日本でお馴染みの
===移動===>第三の街サードン近郊
「【眷属召喚】!おいで!ヒュント!!」
「【眷属召喚】!来なさい!ヒューム!!」
ラングとロゼさんが【眷属召喚】により自らの【眷属】を呼び出す。そこに現れたのは・・・
「「クワー!」」
鳥のような鳴き声をする小型のモンスターが2体。容姿は同じで幼体なのだろうが、その姿は・・・確かに鳥、いや、鷲かな。翼もある。ただし、下半身が猫のように四足の動物のようだ。このシルエットは・・・
「・・・グリフォンか?」
「正解だよ。」
【ヒュント グリフォン Lv.40】
鷲の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ種族
【ヒューム グリフォン Lv.40】
鷲の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ種族
グリフォンは説明文の通りの伝説上の生物のことだ。和名は鷲獅子と呼ばれることもある。ファンタジーのゲームや小説なんかでも良く出てくるので名前ぐらいは聞いた事はあるだろう。
「【幻獣界】のエリア4の奥深くで見つけたんだ。苦労したよ。・・・ただ、そのかいもあって戦力としても申し分ないし、乗り心地も良い。個人的にも良い眷属だと思うよ。」
ふむ、確かに強そう・・・には幼体だと見えないが、高名なモンスターなら期待できるだろう。
「クル?クルルー!」
「「クワー?」」
「クルッ!!」
「「クワワー!!」」
・・・会話の内容は見当も付かないがアーテルが胸を張っていて、グリフォンたちが頭を下げているところを見ると・・・なんだろう?偉そうにふんぞり返る殿様とそれにかしずく家臣のように見える。
「これは・・・仲良くなった、ということで良いんでしょうか?」
若干違う気もするがケンカするよりは良いんじゃないだろうか。・・・もしもアーテルをいじめるような奴らだったら・・・くっくっくっく。
「・・・ま、まあ、これで移動手段は確保できたんだ。早速出発しよう!」
ラングの奴にせかされ、アーテルたちを【成体化】させる。・・・グリフォンたち、結構でかいな。サイズ上はアーテルよりでかく見える。2、3人は余裕で運べそうだ。
おっと、出発の前に【攻鎧アルドギア】を装備しておくか。何があるかわからんし、新しい鎧にも早いうちに慣れておかないとな。
「・・・ふむ、それがガットの作った君の鎧かい?」
「そうだ。前に使ってたのよりかなり強力になったぞ。」
「そうだろうねぇ。鉄の鎧に比べたら見た目も雰囲気も段違いだよ。それに似合いすぎだよ。アーテル君も含めて色を合わせてるんじゃないかっていうくらいぴったりだ。」
そういわれてみれば俺の服もアーテルも基本色が黒で統一されているな。まあ、【攻鎧アルドギア】はアーテルのくれた素材が使われているから、それも当然なのかもしれない。
何はともあれ、準備は整ったということで出発する。・・・果たしてグリフォンたちはアーテルのスピードについてこれるかな?
===移動===>とある山近郊
・・・俺たちは一時間ほど移動を続けていた。空を飛んでいるので一直線に進んで、なおかつアーテルたちのF1カーのようなスピードで一時間も移動している事を考えれば相当な距離を移動している事になるだろう。
なお、グリフォンたちだが、アーテルのスピードには何とか付いてこれているようだった。それでもアーテルはまだ抑え気味なんだが・・・やっぱりうちの子が一番だな!!
また、移動ばかりではなく戦闘も行っている。出てきた敵はこんな感じ。
【イッタンモメン Lv.32】
ヒラヒラと空を飛び、人の首に巻きついて襲うという妖怪
【アオサギビ Lv.35】
サギに似た姿をしているが全身に青い火をまとった妖怪
【ヨスズメ Lv.38】
スズメの姿と鳴き声をしているが、その嘴で突いた相手を盲目にしてしまう妖怪
やはり妖怪モチーフのモンスターで、しかもレベルの高い、空を飛ぶタイプである。しかもマニアックになってきてる気がする。明らかに状態異常を起こしそうなのもいるし。
ラングとロゼさん、グリフォンたちは魔法で迎撃し、俺はというとアヴァンから預かった(返し忘れた)兵器を実戦使用だ。実弾系とエナジー系両方を試してみる。
まずは、スナイパーライフルの狙撃だ。
「【スナイプショット】!」
スキルも併用した遠距離狙撃だが、やはり動いている敵は狙いにくい。それに当てても威力が低いのか、倒しにくい。ヘッドショットを狙えば何とかなるのだが、こちらも動きながらではそれも難しい。
なお、余談だが【銃術】スキルにはハンドガン以外にも適用する事が出来るし、エナジー系の銃にも適用される。と、【銃士ギルド】で教えてもらった。ついでに入手した銃の種類によって【銃術】スキルやクラスが派生して行くことも。他のクラスと違い、クラスやスキルのレベリングだけでなく入手した銃の種類も影響があるらしい。
次にアサルトライフルだが、射程距離はさすがに短くなるが、その分威力が上がる。
「【チャージショット】!」
スキルを使えばさらに威力が上がるな。ただ、両手じゃないと撃ちにくいな。構造の問題なのかこういう仕様なのか、アヴァンに聞いてみるか。
マシンガン。弾が連射されるので扱いやすい。しかし、射程がさらに短くなり、遠距離と言うよりは中距離用になっている。一発一発の威力は低いみたいだが、狙いをつけなくても結構当たる。
「【スピードショット】!」
マシンガンなら威力より、スピードを重視したほうが当てやすいようだ。強敵なら厳しいが雑魚相手には丁度良いな。
ショットガン。完全に近距離武器だ。弾が遠くまでとばない。ただ今までの銃の中で一番威力がある。しかし、反動も大きい。
「【ラピッドショット】!」
あ、駄目だ。連射が出来ない。反動のせいでどうも体勢が崩れるな。次に撃つまでタイムラグが出来るとなると厳しいな。それにここまでの距離になったら、俺の場合は剣や他の武器を使った方が早い気もする。
銃器系はこれぐらいか。エナジー系はMATK、つまり魔法攻撃に分類されるせいか、実弾系より威力が低い。まあ、俺の魔法系のステータスが低いからなんだけど。この辺りもアヴァンと相談だな。
他の兵器は・・・今度で良いか。何故って?絶賛飛行中だからですよ?残りは近距離武器ばっかりだし。まあ、なんにせよ遠距離武器があるのは素直に便利だ。
ホントはラグマリアが使っていた何とかバスターも試してみたかったが、あれはラグマリア携帯用しか数がないらしい。また今度作ってくれるらしいからおとなしく待とう。
「兵器系統の武器も中々だね。といっても彼の腕前ありきだけど。」
「あれで昨日今日使い始めたと言うのは本当ですか?うちのメンバーより使いこなしている気がするんですが・・・」
「彼を基準に考えちゃ駄目だよ。それに彼が使っている兵器も僕達のソレよりも高品質だしね。逆に言えば僕達も上を目指せるってことだよ。」
「そうですね。【機甲界】の調査はあまり進んでいませんでしたが、これなら・・・」
なんかラングとロゼさんがブツブツ言っているが、随分器用だ。グリフォンに乗って高速飛行している最中なのに。
まあ、そんなこんなで道中も有意義に過ごしながら目的地を目指していたんだが。
「「・・・」」
「・・・そう来たか。中々絶景だな。」
目的地に近づくにつれ、ソレが嫌がおうにも目に入る。日本人なら誰でも知っているであろう、それは・・・
「あれは・・・富士山かな?」
「どう見てもそう見えますね。」
悠然と聳え立つ大きな山、頂上付近にある白・・・雪の積り具合といいどう見ても富士山にしか見えない。
俺はゴエモンさんからもらった地図を確認する。・・・確かに目的地は大きな山の麓であり、山の名前は【不死山】になっていた。
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