第4回公式生放送
===ログイン===>【アークガルド】クランホーム
おはようこんにちこんばんは。
俺はクランホームの練習場で、
バキューン!!
絶賛射撃練習中です。
「ふむ、中々便利だな。照準合わせるのが面倒だけど。」
「・・・普通、スナイパーライフルを初めて持った人間がど真ん中に当てるなんてできないのだ・・・」
現在、アヴァンが持っていた兵器の数々を練習場で試し撃ちさせてもらっている所だ。【機甲界】の【マーズ前線基地】で大量のパーツが手に入ったので、早速何か作ってもらおうと色々相談中のためである。なお、俺たちが半壊させた【マーズ前線基地】だが俺たちが基地の外に出た途端、何事も無かったかのように元に戻ったのでご安心を。ゲームご都合主義万歳。
まあ、それは置いておいて練習場にて案山子をターゲットにして試し撃ち中である。実際に試してみて気に入った物をまず作ろうと言う話になったのだ。俺以外にもアテナやアルマ、アーニャもお試し中である。
そして・・・
「ふむ、中々良い腕前だね。」
見学におまけが一名。
「ラング、何でお前がここにいる?」
いつの間にか練習場に入りこんでいたおまけに問いかける。
「やだなぁ、例の放送を見るために集まろうって言ってたじゃないか。【クランメカロイド】の話も聞きたかったしね。」
同じく兵器その他を試しているラグマリアとカイザーに目をやる。若干ラグマリアの方に目が行っている気がするが【クランメカロイド】はカイザーの方だぞ。
「確かに言っていたが、予定の時間よりかなり早く来たお前を庭に通しておいたはずだが?」
ついでにお菓子やらジュースも置いておいたはずだ。
「まあまあ、僕も兵器には興味あったし見学させてよ。」
「・・・本音は?」
「・・・一人だと寂しいし・・・」
・・・ちなみにだが、ラングは元々、クランの副リーダーであるロゼさんと一緒に来る予定だったのだが、最近クランの方が忙しいらしく、今日は逃げて・・・ではなくロゼさんに押し付けて・・・でもなく何とか時間を作ってきたらしい。後でロゼさんに処刑されるかもしれないが、俺たちは優しく見守る事に決めている。
なお、ガットにも連絡はしたのだが音信不通だ。なんでも工房に篭ったまま出てこないらしい。メールなんかもガン無視である。ヴィオレからは生存報告は来ているので生きてはいるらしい。が、俺からのお礼メールも当然スルーされているので今度会ったらシメる予定だ。今日はヴィオレとオカマが来る予定だ。
「アルクよ。【アークガルド】の情報が駄々漏れな気がするのだが大丈夫なのだ?」
「あー、気にするな。アイツは情報系クランのリーダーだが、俺たちに不利になる情報を出すヘマはしないし、情報提供料がもらえることもあるからな。」
俺たちが行った各世界の情報や取得したスキル、アイテムなどはちょこちょこラングの奴に連絡し、その見返りとしての情報提供料を貰っている。これもなかなか侮れない収入になっているので中々邪険にしづらい・・・なーんてことは無く、邪魔だったら即蹴りだす予定だ。
「なんだか扱いが酷くないかい?」
「お前は図々しくしすぎだ。」
「ふむ、よく分からないのだが、良い関係のようなのだ。それで兵器の感想はどうなのだ?」
おっとそうだった。おまけなんてほっといてその話をしないとな。
「そうだな、銃系統の兵器は中々使い勝手が良い。俺のメイン武器は剣だけど、遠距離用の武器としては申し分ない。」
このゲームでは風は重力による弾道の計算なんてものは基本必要ない。なので撃てば弾はまっすぐ飛んでいく。ただし、銃の種類によって射程距離があり、それを超えると弾はフッと消えてしまう。また、スキルによる風やその他の影響は受けるので注意が必要だ。逆に言えばスキルと射程距離さえ気をつけていれば扱いやすい武器と言う事でもある。
「逆に近接系の武器は俺は使わないかな。正直な所、ガットが作った武器の方が使いやすい。」
エナジーブレードを始めとする近接系の武器は、実体剣などの武器の方が強いし、使いやすい。一番の理由としてはエナジー系の武器はエネルギー切れの懸念があるのと、強度的に実体剣のほうが強いからだ。
「ふむ、それはしょうがないのだ。武術系のスキルの使用者には物足りないと思うのだ。」
「あら、私は面白いと思うわよ?」
そう言うアテナはエナジーブレードを手に笑っている。なお、刀身の形は刀になっている。エナジー系の近接武器は刀身部分の形状を自由に変えられるらしい。刀や長剣には勿論のこと大きくも小さくもできるとのこと。確かにそれはそれで面白いと思うのだが、近接系の武器の使用者の意見としては武器の大きさが変わると間合いも変わってしまい、かえって戦いにくいのだ。メインではなくサブウェポンと考えるのならまだ良いのかもしれないが。
「ふむ、カイザーはどうだ?」
ラグマリアに色々教わりながら兵器の数々を試していたカイザーに声をかける。俺たちのもそうだが、一番のメインはカイザーの【ヒューマロイド】形態での武器の選択だったりする。
「ドノ兵器モ問題ナク使用デキマス。シカシ、本機ノスキルレベルガ低イノデ戦闘力トシテハ不足カト。」
【ヒューマロイド】の状態のカイザーは眷属という扱いになり、レベルが存在する。そしてカイザーは種族が【クランメカロイド】、クラスが【ヒューマロイド】、レベルが1と言う状態だ。【メカロイド】形態ならともかく、今の状態では戦力としては不足だろう。
「レベルに関しては仕方ないだろう。レベリングには行くとして丸腰では話しにならないからな。まずはどんな兵器が使えるか分かればそれで良い。」
いくらなんでも最初から何でもできるとは思っていない。と言ってもラグマリア曰く、近接、遠距離問わずどんな兵器もそこそこ扱えているらしいが。レベルが追いつけば頼もしい戦力になってくれるのだろう・・・多分。
「まあ、直ぐに決められないと思うのだ。色々試してみて自分に合うのを見つけるのが一番なのだ。」
まったくその通り、ということで俺たちは色々試してみる。個人的にはラグマリアが使っていた何とかバスターがカッコいいと思うんだ。
「おっと、そろそろ時間だよ?」
おまけからの口出しで(酷い)、時間が来たのが分かったので全員練習場から庭に出る。
庭に出たところでロゼさん、ヴィオレ、オカマ・・・ヒューナスがやってきた。
「お邪魔します。」
「お邪魔するよ!ガットをつれて来れなくて悪いね!」
「あらーん!素敵なお庭ねーん!」
やって来た客人たちに新顔を紹介していく。
「あれ?僕には?」
おまけ、もといラングが不満顔だ。
「・・・お前にはそれよりも先にやることがあるんでないかい?」
さっきからロゼさんがお前の事を睨んでいるんだが?何故お前はロゼさんのほうにかたくなに顔を向けない?揉め事をうちに持ち込むんじゃねぇ。
まあ、いがみ合う二人はほっといて全員庭に用意した席に座る。お菓子もジュースも用意されていて完璧だ!・・・アーテルたちが早速お菓子をむさぼり食ってるが・・・ラグマリアとカイザーもだ。アンドロイドやロボットでもこのお菓子の味が分かるとは・・・。うちの眷属は漏れなくアーニャに餌付けされてるな。
ま、まあ、それはともかく、庭に設置された大型スクリーンを起動する。
「・・・贅沢なのだ。」
フハハハ、ゲームの中でしか出来ない贅沢だ!
画面をつけたところで番組が始まった。
オープニングが始まり、次に男女二人組みによるテーマソングの熱唱が始まる。【オルフェウス】というクランに所属しているポロン(イケメン)とミューズ(美少女)だ。公式アイドルであり、ちゃんとしたプレイヤーでもあり、公式番組のMCでもある。なお、このテーマソングもリアルでは中々好評らしい。byラング
熱唱が終わるとMCの二人とスーツ姿の渋い人間の男性が席に座っている画が映る。この人間の男性がSeven World Online運営室の室長である。プレイヤー名も室長である。
『さあ、Seven World Online公式生放送、今回が第4回目となるわけですが室長さん。前回のべヒーモスのレイドクエスト。常設になってから好評のようですね。』
あ、そういえばべヒーモス、常設クエストになったんだったっけ。すっかり忘れてた。
『ええ、参加人数の制限が無いので、クランやパーティに囚われず自由に参加できるのが好評のようです。ただ、不満や要望も多数出ておりますので、必要な変更は随時行っていく予定です。』
『なるほど、それで今回の放送では何を?』
『ええ、かねてより考えておりました、PvP大会、プレイヤーによるバトルトーナメントを開催したいと思います!!』
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