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強すぎ

搭乗席は3人がけの席が2列に並んでいる感じだった。そして前列の真ん中には操縦桿や操作パネルが並んでいる。どうやらこの席が操縦席らしい。そして何故か俺がその席に座っていた。


「何で俺?ここはアヴァンが担当じゃないのか?ロボットの操縦なんて出来ないぞ。」


「我だって操縦なんて出来ないのだ。それに戦闘になるのなら我が操縦していても仕方ないのだ。」


「本機ノ操縦ハ、操縦桿ヲ握ッテイレバ思ッタ通リニ動カセマス。細カイ動作ハAIガサポートシマス。」


あ、そうですか。随分親切設計なんですね。各自席に着くと胸のハッチが閉まり、そこに大画面で外の様子が映し出された。ちなみに席の配列は前席はアテナ、俺、アルマ。後席はアーニャ、アヴァン、ラグマリアである。


「ロボットなのですー。操縦席なのですー。」


アーニャは無邪気にはしゃいでいる。その純粋さを俺にも分けて欲しい。いや、俺もドッキドキなんだけどね。


「操縦桿を握れば後は思った通りに動くんだよな。」


操縦席の左右にある操縦桿を握りながら立ち上がるよう念じる。するとわずかに振動しながら立ち上がる様子がモニター越しにも分かる。


「ふむ、思ったよりスムーズに動くのだ。これなら問題ないのだ。」


アヴァンの言うとおり思ったほど操縦は難しくないようだ。立ち上がれとは思ったが具体的に手や足の動作まで細かく思い描いたわけではない。しかし【アークカイザー】はしっかり地面に足を付け、ゆっくりと確実に立ち上がる動作をして見せた。どうやら俺が細かくアレコレ考える必要はなさそうだ。


「なら、早速脱出、と行きたいところですがどこから出るのでしょう。」


アルマの疑問ももっともでこの部屋は四方壁に囲まれていて、唯一俺たちが入ってきた扉も人型サイズだ。巨大ロボットが潜れるようなスペースは無い。


「壁をぶち破るしかないんじゃない?」


過激だな、アテナ。


「サーチ完了、天井ガ最モ薄イ壁ト判断シマス。」


お前もか、ラグマリア。まあそれしかないっぽいんだが。


「・・・よし、天井をぶち破るぞ、カイザー!!」


「了解。スラスター全開。」


カイザーの背中のスラスターが開き、勢いよく天井へと向かっていく。同時に俺は拳を天井に向けるよう念じる。天井を殴るような形になったカイザーはいともたやすく基地の天井をぶち破った。


・・・


天井をぶち破って基地の外に出た俺たちが見たのは驚愕の光景であった。


「・・・あれってさっき倒した司令官ロボか?」


「・・・どう見てもそうですね。」


「・・・しかも()()()いるように見えるわね。」


そう基地の外にいるのは先ほど苦労して倒したはずの司令官ロボだった。しかも5体・・・いや、6体になった。


「増えたですー!」


「空から降ってきたのだ!!」


さっきからドシンドシン煩いと思っていたら、空から降ってきた司令官ロボが着地する音だったらしい。しかもまだ降って来る。


「何故司令官ガ何体モイルノデショウ?」


ラグマリアさん、そこは俺も疑問だが問題はそこじゃないんだ。


最終的に10体となった司令官ロボットは一斉にミサイルを撃って来た。


「おうわ!」


「「「きゃー!」」なのですー!」


なんとか避けようとするが、数が多すぎる。数発食らってしまった。ダメージはあんまり無いようだが・・・あ、操縦席についてるコンソールにバーが。これがカイザーのHPバーかな。って少しずつだが確実に減ってくぞ!


「おいおい、なんか武器はないのか!人間サイズの時は使ってただろ!!」


「アレラノ装備ハ【ヒューマロイド】時ノ物デス。【メカロイド】時ノ武装ハコンソールデ選択シテクダサイ。」


コンソールで選択!?・・・あ、武器選択がある内容は・・・なんだこれ?


「・・・これ、俺たちが使ってる武器名じゃないか?【豪剣アディオン】まであるぞ?」


「・・・よく分からないのだが、早くするのだ!さっきから攻撃を食らいっぱなしなのだ!!」


おっと悩んでいる暇はないか。そのまま【豪剣アディオン】を選択する。


するとカイザーの右手に光の粒子、ナノマシンが集まってくると次第にその形を形成していく。その形は・・・巨大な【豪剣アディオン】だった。


「ナノマシンニヨル武器生成システムデス。搭乗者ノ持ツ武器ヲ本機ノサイズデ再現サセルコトガデキマス。性能モ同等ノ物ニナリマス。」


おいおい、何でも出来るな、ナノマシン。自己修復だけじゃないのか。しかし、これなら・・・


「確か俺たちのスキルも使えるんだったな、【俊天の疾走(アーク・アクセル)】!!」


俺が持つスキルを使うよう念じるとカイザーの体が輝きながら高速で司令官ロボの一体へと向かっていった。


「【バスタースラッシュ】!!」


そしてそのまま一撃を食らわせる。生身ではあれだけ苦労した司令官ロボをいともたやすく真っ二つにする。


「・・・我々の苦労はなんだったんだと言いたくなる性能なのだ・・・」


・・・確かに。だがサイズ的には互角以上になっているのだから当然と言えば当然のような気もする。大きいは正義だ。


「・・・えーっと、他の武器は・・・」


今度はラグマリアの持っていた兵器を選択する。再び光の粒子が集まり、武器を形成していく。・・・うん、【眷属】の装備でも問題ないようだ。


「【グランディスバスター】・・・発射!」


いつもラグマリアが言っていたセリフを代わりに俺が言わせてもらう。・・・ラグマリアさんが無言でこちらを睨んでいる気がするが気にしない。


【グランディスバスター】から放たれた光は、司令官ロボの一体を覆い隠し、その装甲を溶かしながら破壊していく。こちらも一撃で決まったようだ。


「ふむ、性能は同じとは言っていたのだが、巨大になった分、威力が底上げされているように見えるのだ。これは面白いのだ。」


アヴァンが愉快そうに笑っている。そのうちとんでもない兵器を作り出しそうで実に楽し・・・おっかないな。


「次は魔法だな。【ファイアボール】!」


武器をしまい、手のひらを司令官ロボに向けながら魔法を使う。本来であれば威力の低い初級魔法だが・・・司令官ロボの腕を吹っ飛ばした。さすがに倒すまではいかなかった様だが、生身の時はビクともしなかったのに。


「やはり、魔法も巨大サイズになっていますね。同じ【ファイアボール】でもカイザーのサイズで使うと大きさが桁違いです。」


そう、普通に俺たちが使用する【ファイアボール】はバスケットボールサイズの火の玉なのだが、カイザーが放った【ファイアボール】はどう見てもその十倍以上ある。人間が食らったら跡形も無く吹っ飛びそうだ。


「初級魔法でこの威力ならもっと上位なら凄い威力になるんじゃない!?ねぇ、アルク!!」


アテナが興奮気味に俺の肩を揺さぶっている。・・・地味に痛いんだが。


「わかった、わかったって!・・・魔法の詠唱は俺がやらなくても良いみたいだ。それじゃあ、アテナ、どうぞ。」


「分かったわ!怒れる炎よ、渦巻く嵐よ、すべてを焼き払え【大爆発(エクスプロージョン)】!!」


チュドーーーン!!!!


超巨大爆発が司令官ロボ4体をまとめて吹き飛ばし、さらに【マーズ前線基地】の半分を消し飛ばした。


「「「「「・・・・」」」」」


・・・やりすぎじゃね?魔法がもはや戦略兵器レベルにまで到ってる気がするんだが?


クイックイッと服の袖が引っ張られる。


「ん?・・・わかったよ。・・・どうぞ。」


俺の言葉にアルマが頷くと・・・


「我が敵対者よ、凍れる時の中でその身、その命を散らしめよ【凍結氷山フローズンアイスバーグ】!!!」


残りの司令官ロボ4体をまとめて氷漬けにした。


・・・


『緊急特別クエストをクリアしました。【クランメカロイド】のチュートリアルを終了します。』


あ、やっぱりこれって【クランメカロイド】の使い方を教えるクエストだったのね。どうりで司令官ロボがミサイルしか撃ってこないと思った。・・・まあ、何かする前に全滅させてしまったような気がするけど。


「・・・強すぎじゃないか?【クランメカロイド】。」


「うむ、おそらくいつでも使用できるわけではなく使用制限があると思うのだ。でないとゲームバランスが崩れてしまうのだ。」


多分、普段は【ヒューマロイド】形態で使用して、いざとなったら【メカロイド】形態になる感じかな。ほら、戦○ロボだって最初からいきなり登場したりしないだろ?・・・関係ないか?


「本機ノ性能ハ搭乗者ニヨッテ左右サレマス。搭乗者二力ガ無ケレバ本機ノ性能ハ十二分ニ発揮サレマセン。」


まあ、確かに使ってる武器やスキルは俺たちの物だけどな。まあ、詳しくはラングの奴にでも聞いてみよう。アイツ絶対知ってて黙ってただろうし。


「まあ、良いや。ホームに帰ろうぜ。」


俺の言葉に全員が頷いた。


===ログアウト===>お疲れ様でした。



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