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そして新たな

「凄いのだ!素晴らしいのだ!!」


アヴァンがじろじろと俺のことを見ている。正確には俺が装備している【豪剣アディオン】と【攻鎧アルドギア】だが。


「確かに素晴らしい出来ですね。私達の装備もこれぐらいになるのでしょうか・・・」


アルマの奴もまだ見る自分の新装備に思いを馳せている。


「そうだな。もっともアルマの装備は魔法攻撃力優先のはずだがら、剣とはまた違うはずだが。」


つまりあのやばい氷漬けの魔法がさらに凶悪に・・・ガクガク(((;゜Д゜)))ブルブル


「それにしてもアテナ。何で俺の新装備を?ガットに言われて持ってきたのか?」


てっきり一週間後に全員分の装備を一緒に渡されると思ってたのに。


「ええ、【機甲界】に来る前にガットさんがホームに顔を出してきたの。曰く『アルクの奴はいつも考えなしに色んな所に無茶して突っ込んでいくだろうから最優先で装備を作った』だそうよ。」


もうその通り過ぎてぐうの音も出ねぇ。


「ま、まあ、確かに助かったのは事実だ。仕上がりもいい出来だ。この装備なら途中で止まっていた各世界の鉱石ダンジョンや海底神殿ダンジョンの攻略も出来るだろう。全員分の装備が揃ったら行ってみるのも良いかもな。」


ぶっちゃけ調子に乗りすぎな感は否めないが、そう思わせるのに十分なほどパワーアップしてしまった。というか強くなりすぎてないか?装備が☆5から一気に☆12まで上がったからそう思うだけか?


今になって思えば途中途中の装備更新を思いっきりすっ飛ばしてるな。もっと段階を踏めばいい物を初級から一気に上級まで上がってしまった感じ。・・・もしかして、鉱石ダンジョンや海底神殿で苦戦したのってそのせいか?・・・いまさらだな。・・・こういうところを考えなしって言われるんだろうな。


しかし、これならアルマたちの装備も十分に期待できるものだろう。戦力アップ間違いなし!


そして戦力アップと言えばもう一つ。


アヴァンとラグマリアだ。


アヴァンの兵器開発とラグマリアの戦力はかなりの物だ。特にラグマリアのなんとかバスターはアテナやアルマの魔法にも引けをとっていなかった。


強力な兵器を開発できる【ジーニア】と戦闘力大の【ヴァルマキナ】。是非うちのクランに入れたい。もしくは【アイゼンガルド】に紹介してもいいかもしれない。ガット辺りは喜びそうだ。


まあ、クランに入れなくても普通に依頼しても良いのだが・・・どこかのクランに入った方が充実した設備が手に入るだろう。アヴァン自身もそう思っているに違いない。


そして俺たちに対するアヴァンたちの印象も悪くないと思う。俺たちの実力は見たとおりだし、強力な装備を作成できる【アイゼンガルド】に伝手もある。そして俺が何気に他の世界の情報を喋っているのをこっそり聞き耳立てて聞いているのも分かっている。他の世界にも興味があるのだろう、情報と言う意味でも役に立てる。


そして何より、俺たち【アークガルド】のモットーは、『好きなこと、やれば良いじゃん、何にでも。』だからな!(今考えた)


というわけでアヴァンたちを【アークガルド】に誘おうと思うのだが、ここで少し考える。アーニャは素直な女の子だから、素直にクランに誘ったら素直に応じてくれた。しかしアヴァンの場合はどうだろう。


天才肌のアヴァンは頭が良い分、相手の裏を考えてしまうクセがあるように思う。頭の良い奴ほどこじらせている場合が多いのだ!(偏見)


なのでクランに誘うには慎重に、作戦を立てて望まねばならない。


「アルクさん?どうしたのです?」


考え込んでいる俺を心配そうに覗き込むアーニャ。


・・・そうだ、アーニャがいるんだったな。


「いや、さすがにちょっと疲れたからな。ちょっと休憩しようと思ってな。」


「休憩なのですか!それは良いのです!それなら準備するのです!!」


俺の言葉を聞いたアーニャは【収納箱(アイテムボックス)】からテーブルとイスを取り出している。いつぞやにもダンジョンの中でやったお茶会セットだ。


「・・・こんな所でお茶会なのだ?暢気すぎないか、なのだ。」


アヴァンが呆れ気味だ。


「大丈夫、アテナが【守護結界(タリスマンサークル)】を張ってくれるからモンスターは寄ってこないから。」


「・・・この基地に出現するのはモンスターではなく、機械兵なのだ。」


・・・


「・・・アテナ、お前の【守護結界(タリスマンサークル)】って機械兵にも有効なのか?」


「え?さ、さあ?モンスターを寄せ付けない魔法だから無効なんじゃないかしら?」


・・・アウチッ!思わぬ落とし穴が。


「・・・仕方ないのだ。これを使うのだ。」


「・・・それは?」


「【簡易バリア発生装置】なのだ。設置した場所の周囲をバリアで覆うのだ。機械兵が寄ってきても攻撃を防ぐ事が出来るはずなのだ。」


なんと、そんな便利な装置があったとは。色んな物を持ってるなアヴァンくん。ドラ○もんか。


「それは良いな。じゃあ、その装置をお借りして・・・よし、出来たな。半透明のバリアか。襲撃がきてもすぐに気づけそうだ。それじゃあちょっと休憩ってことで。アーニャ、料理を頼む。アヴァンとラグマリアも遠慮せずに食べてくれ。」


二人は困惑気味(ラグマリアは無表情だったが)に席に着いた。・・・クックック、アーニャの料理を食べた時のリアクションが楽しみだな。


「今日は新作料理をお持ちしたのです!!」


しかも新作料理か、アーニャのことだから何が出てきても美味いんだろうが・・・期待が高まるな。


「これは・・・シチュー・・・なのだ?」


そう、いつもはカレーが入っていた皿に入っていたのは、優しく暖かい匂いを漂わせる・・・シチューだった。


「良い匂いね。」


「そうですね。カレーの時は食欲を刺激してお腹が空く匂いをしていましたが、このシチューは心が安らぐような不思議な匂いがしてきますね。」


なんか匂いだけで満足してしまいそうな雰囲気になってきたが、シチューなんだから食べなきゃ駄目だろう。


「それじゃあ全員、アーニャに感謝して、頂きます。」


「「「「頂きます。」」なのだ。」なのです。」


「クルー!」「ピュイ!」「がお!」「キュイ!」「キュア!」


「イタダキマス。」


全員がまず一口。


「・・・ほう。」


なんというか・・・美味い。カレーの時のように美味い!と叫ぶようなことは無いのだが、カレーに負けないぐらい美味く、そして心が安らぐ美味さだった。


「「「・・・」」」


全員が無言で、しかし急ぐ事は無く、一口一口味を確かめるようにゆっくりと、確実に箸を、じゃ無かったスプーンを進めていく。


「クルー♪」「ピュイー♪」「がおー♪」「キュイー♪」「キュアー♪」


アーテルたちも緩みまくった鳴き声をあげながらシチューをほお張っていた。気持ちは凄いよく分かる。


そして肝心のアヴァンとラグマリアだが。


「「・・・」」


・・・涙流しちゃってるよ。涙流しながら幸せそうにシチューを食べてるよ。いつも無表情なラグマリアでさえ頬が緩んでいるように見える。・・・というかラグマリアさん、涙流せるんだね、アンドロイドなのに。素晴らしい。


「なあ、アヴァン。うちのクランに入ればこんな料理が毎日・・・」


「是非入らせて欲しいのだ!!!」


食い気味に答えるアヴァンに俺は親指を立てて了承した。


こうしてアヴァンとラグマリアの【アークガルド】加入が決定した。


作者のやる気とテンションを上げる為に


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― 新着の感想 ―
そういえばラグマリアってアンドロイドなのにご飯食べられるんだ。銅鑼な右衛門みたいな感じで体内で消化出来るのかな?
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