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豪剣と攻鎧

「あ、アルク!ガットさんからの伝言で、『名前を決めんと装備できんからな』だって!!」


「この状況で!?」


今、司令官ロボと絶賛鬼ごっこ中なんですけど!?アイツに追いかけられながら名前考えろってか!?


つか名前が必要なら前もって言っとけよ!?考える時間はたっぷり有ったのに!?


あー駄目だ・・・装備の名前より、ガットへの文句ばかり浮かんでくる。


落ち着け、落ち着くんだ、俺。


「アイムクール。」


「冷やしましょうか?」


・・・いや、違うんだアルマ。そう言うことじゃない。っていうか君も余裕だね。一緒になって追いかけまわされてんのに。


・・・ん?追いかけ?・・・そうか。


「全員空中に避難しろ!相手はキャタピラで移動してんだ、空中まで追いかけて来れないはずだ。」


そう叫びつつ、アーテルの背に飛び乗る俺。


「クルル!!」


俺の言葉を理解し、司令官ロボの魔の手が届かない空中まで避難してくれるアーテル。アルマ、アテナ、レオーネもフィオレの背に乗り空中へ避難している。アーニャもブランの背に乗りノワールと共に避難。アヴァンはラグマリアが抱えて飛んでいる。


・・・アヴァンだけ何故か子供っぽいと思ってしまうのは失礼だろうか?


と全員が避難したのを確認したのか司令官ロボが動きを止めた。そして再び全身のミサイル発射口をカパッと開く。


「チャンスだ!アテナ!!」


「分かってるわ! 怒れる炎よ、渦巻く嵐よ、すべてを焼き払え!【大爆発(エクスプロージョン)】!!!」


再度、部屋中を巻き込むような大爆発が起こる。


俺にとっても今がチャンスだ。【メニュー】を開き、【収納箱(アイテムボックス)】の中にある【名称未定】の2つのうち、大剣のほうをクリックする。名称入力画面が現れる。


・・・剣の名前か・・・中二病がうずくな。やっぱここはカッコいい名前がいい。漢字で攻めるべきか横カナにすべきか。他の剣の名前と被りたくないな。いや、いっそエクスカリバーとか?・・・無いな。恥ずかしい。


おっと、そうだ。外見も見てみないと決められないな。どんな見た目なのかはガットのセンス次第だが・・・ほうほう、なるほど。ヴィオレが作った【黒天の戦闘服】に合わせてきてるな。鎧の方もそうだ。全体に統一感があって素晴らしい。


って感動している場合じゃない。名前名前・・・考えろ、考えるんだ、俺。過去の黒歴史を呼びさませ。漫画やアニメやゲームの知識でも良い。何かカッコいい名前を・・・


「ちょっとアルク!急いで!もう動き出しそうよ!!」


え?もう?もうちょっと考えさせて!あと2時間ぐらい。


「急いでくださいアルクさん!また何かしてきそうです!!」


そげんこと言われても・・・えーい!名前は・・・これで・・・入力完了っと!鎧の方も・・・よしっ!これで・・・


「危ないのです!!」


アーニャの声でようやく司令官ロボを見た。正確には司令官ロボの腕だったが。


「うおう!?」


「クルル!?」


アーテルは何とか避けてくれたが、バランスを崩してしまい、俺は地面に落ちてしまった。ダメージは無かったが・・・あのロボ野朗、腕を飛ばしてきやがった。ロケットパ○チかよ、ガ○タンクじゃないのか。


出鼻を挫かれたがアーテルも無事のようだ。この隙に名前を入力した大剣と鎧を装備っと。


「ヤバイのだ!!」


今度はアヴァンの叫び声が響く。・・・おやあ?あの司令官ロボの胸の部分が大きく開いているぞ?その旨からデッカイ砲台のようなものが?しかも砲台がバチバチ言ってるぞ?


「敵、キャノン、発射サレマス。」


ラグマリアの冷静かつ機械的な声と共に俺は光に包まれた・・・


・・・


敵、司令官ロボが放った()()は部屋どころかこの基地に大穴を空ける勢いで発射された。現に部屋に開いた大穴からは外の空の光景が見えるほどだ。


アーテルが放つ【レーザーブレス】や、以前見たラグマリアのレーザーのような兵器をはるかに超えている。直撃したら大惨事は免れないだろう。


え?直撃したはずの俺が何で暢気に解説しているのかって?


無事だからですよ?


「アルク!大丈夫!?・・・その鎧は!?」


アテナたちが全員俺の下に集まってくる。


そう、俺は今、ガット特製の鎧を身に纏っている。


【黒天の戦闘服】の上にさらに、グリーブ(すね部分の鎧)、バンブレース(前腕部分の鎧)、ブレスト(胸部分の鎧)を身に纏っている。全身に纏うフルプレートアーマーとは異なる部分的な鎧だ。重量を減らし、動きを阻害することなく、防御力を向上させるための鎧。守るための鎧でありながら攻めるための鎧でもあるそれを【攻鎧アルドギア】と名付けた。


【攻鎧アルドギア】の見た目は漆黒、各所に金色の装飾が施されている。黒に金色のラインが入った【黒天の戦闘服】によく合う。見た目も素晴らしいが、何よりもその防御力だ。司令官ロボのエネルギーキャノンを受けてもビクともしないこの鎧が俺を守ってくれたのだ。


そしてもう一つの装備。


俺は手に持った大剣を見る。


身の丈を超えそうな巨大な剣。鎧と同じく全身が漆黒だ。刀身まで黒い。そしてやはり金色の装飾が施されている。これまで使っていた【鉄の大剣】よりも大きく、重量は増しているのに何故かしっくり来る。その刃は比べ物にならないほど鋭く研ぎ澄まされているように見える。


俺はこの大剣を【豪剣アディオン】と名付けた。威力は・・・これから確かめる!


「俺は大丈夫だ。それより見ろ。キャノン発射の反動かなんか知らないが動きが鈍い。畳み掛けるなら今だ!」


俺の言葉に全員が頷く。


「さあ、この剣の威力、確かめさせてもらおうか。【俊天の疾走(アーク・アクセル)】!」


加速した俺、・・・何故か今までよりさらに速い気がするが、一気に司令官ロボにまで駆け寄り、【豪剣アディオン】を振るう。


「・・・切れた!」


スキルを使った攻撃にもビクともしなかった司令官ロボの装甲は【豪剣アディオン】のスキルを使用しない一振りによってあっけなく切り裂く事ができた。


この剣ならミスリルゴーレムだって真っ二つに出来るかもしれないな。


なんて余計な事を考えながら、


「【ジャンプ】!【ハイスピードスラッシュ】!!」


司令官ロボの全身を切り刻んでいく。今までの苦戦が嘘のようだ。


「アルクさん!!」


アルマの声が響き渡る。どうやらあちらの準備も出来たようだ。俺は一旦司令官ロボから距離を取る。


「我が敵対者よ、凍れる時の中でその身、その命を散らしめよ【凍結氷山フローズンアイスバーグ】!!」


「怒れる炎よ、渦巻く嵐よ、すべてを焼き払え【大爆発(エクスプロージョン)】!!」


「みんな!!ブレス一斉発射なのです!!」


「クル!」「ピュイ!」「ガオ!」「キュイ!」「キュア!」


「ラグマリア!」


「了解デス、【グランディスバスター】・・・発射。」


魔法、ブレス、兵器の全力攻撃によりかつて無い爆発が起こる。


・・・自分で指示していてなんだが恐ろしい威力だ。さっきの司令官ロボのキャノンといい勝負じゃないか?というかこの基地大丈夫なのか?倒壊しない?


大量の爆煙が晴れた所でスクラップ同然の司令官ロボの姿が見えてきた。しかし、まだ息がある(ロボットに対して正しい表現か知らんが)ようだ。しつこい。だが・・・


「今度こそ終わりだ!【勇天の一撃(アーク・ストラッシュ)】!!!」


今度こそ、【豪剣アディオン】によって司令官ロボは真っ二つになってその姿を消した。


ふぅー、今度こそ本当に終わった。やれやれだ。正直やばかった。


【豪剣アディオン】と【攻鎧アルドギア】が無ければ少なくとも、俺はやられていた。


あ、最後に二つの装備のステータスだが、こんな感じだ。


【豪剣アディオン ☆12】

特性:ATK+500 MATK+300 STR+70 属性:無 消耗度:0%

SLOT1:--- SLOT2:--- SLOT3:---

ミスリルタイト製の大剣、強大なモンスターの素材により性能が極限にまで向上している

製作者:アイゼンガルド:ガット 転売不可

アルク専用


【攻鎧アルドギア ☆12】

特性:DEF+300 MDEF+300 SPD+70 属性:無 損傷度:0%

SLOT1:--- SLOT2:--- SLOT3:---

ミスリルタイト製のグリーブ、バンブレース、ブレストがセットになった鎧、強大なモンスターの素材により性能が極限にまで向上している

製作者:アイゼンガルド:ガット 転売不可

アルク専用


・・・うん、色々おかしいと思うんだ。ガットの奴やりやがった。


今まで使ってきた大剣や鎧より10倍以上強いんですが!?

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