助っ人参上!
「あっぶねえ!!助かったぜ、アーテル!!」
「クルルー!!」
俺は間一髪の所を駆けつけたアーテルによって救出されていた。もっともミサイルの爆発に少し巻き込まれてしまったので、ダメージを食らってしまった。アーテルも爆発に巻き込まれてしまったようだ。翼の先が少し黒ずんでいる。すまん、アーテル。
HPポーションを取り出そうとした所で、敵の司令官ロボの全身がカパッと開いた。あ、嫌な予感。
次の瞬間、司令官ロボの体から大量のミサイルが発射された。
「!?」
俺は拳銃を取り出し、ミサイルを撃ち落とす。しかし、数が多い上に爆発の被害も大きい。アーテルも頑張って避けてくれているが、このままじゃジリ貧だ。
アルマたちはというと。
「【ファイヤーストーム】!」
「【エナジーバリア】展開。」
アルマが炎の嵐の魔法でミサイルを撃墜し、ラグマリアがバリアを張って爆発から身を守っていた。フィオレもアヴァンも一緒だ。あっちは一応大丈夫らしい。
しかし、司令官ロボは次々にバカスカミサイルを撃ちまくっている。向こうも力尽きるのは時間の問題か。
「ウオッと!!」
って人の心配ばかりしてられないな。こっちの方が先にやられてしまいそうだ。何とか反撃したい所だが、さっきの攻撃でもほとんど効いた様子が無いんだよなぁ。
こっちの攻撃が効かないんじゃあ倒しようが無い。いや、正確には【勇天の一撃】で少しダメージは与えられた。魔龍ペガサスの時のように回復&トライを繰り返せば倒せなくも無いかもしれないが・・・
目の前のミサイルの嵐は、とてもじゃないが回復の隙を与えてくれるように思えない。それに少ししかダメージを与えられないんじゃ倒すまでどれだけ掛かるか分かったもんじゃない。ここに来るまでにもアイテムは消費しているし、先にこっちが力尽きるのは目に見えている。
せめてもっと戦力があれば違ったかもしれないのに。・・・素直にアテナたちを待ってれば良かったな。
「ブランちゃん!ノワールちゃん!ブレスなのです!!」
「キュイー!!」「キュアー!!」
・・・あれ?
「レオーネもブレスを!!」
「ガオオオ!!」
幻聴かな。アーニャやアテナの声が聞こえる。ブランたちも。しかし現に目の前のミサイルが各ブレスによってなぎ払われていく。
「怒れる炎よ、渦巻く嵐よ、すべてを焼き払え!【大爆発】!!!」
そして続く大爆発。ミサイルの物ではないそれは司令官ロボの全身を包み込んだ。・・・おまけに司令官ロボが撃とうとしていたミサイルも誘爆して爆発が爆発を呼ぶ連鎖を生んでいた。おかげで耳が痛い。
「アテナ!アーニャ!!みんなも!!」
全員で一旦部屋の入り口にいたアテナたちの所まで集合した。
「どうやら間に合ったようね!」
「ご無事で何よりなのです!」
ナイスなタイミングで現れた頼れる仲間達に感謝感激雨あられですよ。
「アルク、この人たちがそうなのか?なのだ。」
おっとこの場には二人を知らない奴もいたんだった。
「その通りだ、アヴァン。この二人が残りのクランメンバーのアテナとアーニャ。それと二人の【眷属】のレオーネ、ブラン、ノワールだ。」
「話は聞いているわ。ヨロシクね。」
「よろしくなのです!」
「ガオオ!」「キュイ!」「キュア!」
各自手短に自己紹介をしていく。
「・・・強力な魔法を使う天使にドラゴンとは豪華なメンバーなのだ。おっと失礼したのだ。我はアヴァン、こっちはラグマリアなのだ。」
「ラグマリアデス。ヨロシクオ願イシマス。」
こっちも簡潔に自己紹介。まあ、それどころではないからな。
さて問題の司令官ロボなんだが・・・爆発の煙が晴れた。
「・・・ダメージを受けてる・・・か?」
ミサイルが鳴り止んだからそうかと思ったのだが、司令官ロボは体中から煙を出しながらうごめいている。
「俺の剣でもほとんどダメージは無かったのに・・・爆発系の魔法が弱点だったのか?」
「いや、煙の出ている場所をよく見るのだアルク。」
アヴァンに言われ、煙の出ている場所をよーっく観察する。
「煙が出ているのは・・・ミサイルの発射口か!じゃあ、あのダメージは内部でミサイルが誘爆したダメージか!」
なるほどな。外側の装甲は厚いが内側は脆い。それがあの司令官ロボの弱点かな。ちょっと希望が見えたな。今は蓋が閉まるように発射口は見えないが、もう一度あのミサイル攻撃が来れば、同じカウンターができるはずだ。
「と言う事で作戦変更だな。ミサイルを撃ってきた所で内側を狙って・・・と、動き出したぞ司令官ロボ。」
煙はいまだ出ているが、ぎこちなく動き始めた司令官ロボ。また攻撃が来そうだが、こっちも回復は忘れていない。今の会話中にもHPポーションやBPポーションで回復はバッチリだ。
バッチ来い!と言わんばかりに司令官ロボに向き直る。
幸いにもアテナが合流してくれた事で、誘爆を起こしやすい【爆発魔法】が有効なのは先ほど証明された。この調子なら勝てる!
・・・なんて思ってた時期が俺にもありました。
ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュル
「・・・なんだこの音。」
「見てください、アルクさん!下半身の戦車のキャタピラが回っています!!」
本当だー、そういえば下半身戦車だったね。上半身のミサイル攻撃にばっかり気を取られてすっかり忘れてたよ。
・・・ってことは・・・
「「「「「おぅわ!!!」」」なのだ!」なのです!」
うん、突っ込んできた。ただの体当たり。いやひき逃げ。しかしあの巨体で迫られてきたらもうね。トラックよりもでかいし。しかも中々素早い。何とか避ける事は出来たが司令官ロボは部屋の中を縦横無尽に走り回っている。
「戦法変えてきやがったか!ミサイルだけじゃないのかよ!」
キャタピラが付いてるんだからそりゃそうだろう、って話だがあんなに早く動くとは。あの巨体と加速では何時までも逃げ切れないかもしれない。
「全員、またまた作戦変更だ!キャタピラを狙って足止めだ!!」
俺の言葉を合図に魔法やブレス、狙撃で下半身を狙うがイマイチ効果が無い。上半身だけでなく下半身の装甲も厚いようだ。
このままでは非常にまずいな。
「アルク!!今、貴方の【収納箱】に届け物を送ったからすぐに確認して!!」
・・・こんな時に何言ってんですかアテナさん。と、思ったがさすがにこの状況で無意味な事はしないだろうと【メニュー】を開いて【収納箱】の中を確認する。
そこには【名称未定】と表示されている大剣と鎧の文字が。
「おい、アテナ!これって・・・」
「ガットさんからよ!貴方の分がとりあえず出来たからって・・・。きっと役に立つだろうって!!」
マジかよ。あれから二日ぐらいしか経ってないはずなんだが、もう出来たのか!!俺の分だけらしいが・・・この際だ!この状況を打破できるかもしれんし早速使わせてもらおう!!
そう思って【メニュー】から装備を変更する。
『【名称未定】の物は装備できません。名称を決定してください。』
・・・装備できませんでした。




