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遂に揃う

ミスリルゴーレムを滅多斬りにすること十分ほど。


斬って斬って斬りまくったところでようやく倒す事ができた。


・・・正直疲れた。1体倒すのに掛けるような苦労じゃない。


「お疲れー。」「お疲れ様です。」「凄いのです!」


どうやらあちらも倒し終わったようでこちらに向かってくる。


「まさか一人で倒してしまうなんて・・・。」


「というかナイフに投げ槍、二刀流ってホントに多芸ね。」


「【魔法付加(エンチャント)】まで使えるなんて凄いのです!」


使えるのは良いんだがなぁ。アルマたちに比べるとMNDが低いせいか威力が低い気がするんだよねぇ。まあ、これからの頑張り次第か。


「まあ、ハードルは高いが倒せないことは無いんだ。この調子で進んで行こう。」


手ごたえを得た俺たちはさらに地下三階まで進み、3体のミスリルゴーレムを倒したところで今日はお開きとなった。


===ログアウト===>おつかれさまでした


翌日


===ログイン===>海底遺跡


「よっし、今日で全部素材が集まるだろう!気合入れていくぞー!」


「「「おー!」」なのです!」


「クルル!」「がお!」「ピュイ!」「キュイ!」「キュア!」


・・・


はい、と言うわけで揃いましたよ素材が、必要数分。え?道中の描写?昨日の焼き直しなので省略ですよ。


===移動===>【アークガルド】クランホーム


「とうとう揃いましたね。」


「ここまで長かったわー!」


「さっそく、ガットさんのところに持っていくのです!!」


皆興奮気味だ。無理も無い。道中色々あったが苦難・・・はあんまりなかったか、険しく・・・と言うほども無かったが長い道のりだったからな。だがそれも一段落だ。だがその前に。


「まあ、待て皆、最後の素材を忘れていないか?」


「最後の素材?なのです?」


「Lv30以上のモンスターの牙か爪、魔石ですね?でもみんなの分を合わせて【共有倉庫】にあるので数は十分なのでは?」


【共有倉庫】とはクランホームの機能の一つである。クランメンバーなら誰でも素材や装備を出し入れできるというものだ。俺たちは自分で確保しておきたいもの以外は、全部そこにブッ混んでおいて使いたい奴が自由に使えるようにしてある。


例えば、道中手に入れた肉なんかは【共有倉庫】に全部入れ、必要とする奴、主にアーニャが好きに取り出して使うようにしている。そしてアーニャが作った料理なんかも【共有倉庫】に入れ、俺たちが自由に取り出して使っていいことになっているのだ。


話がそれたが【共有倉庫】に素材関係は全部入れてあるのでLv30以上のモンスターの牙か爪、魔石は必要数分、全部揃っているのだ。


「数は十分に揃っているのでは?後は中から適当な物を持っていくだけではないのですか?」


確かにアルマの言うとおり、それで間違い無い。無いのだが・・・


「その通りだが、この場合の適当っていうのは、どれでも良いから適当な素材を、ではなく武器・防具用として最適な素材を選ぶ必要があると思うんだ。」


「最適な素材?なのです?」


「そう、出来るだけ同じ種類で、同じ属性で、出来るだけレアな素材を選ぶってことだ。」


これに関しては掲示板含めて色々調べた。素材集めが大変なだけに早々何度もできる物ではないってことで失敗しないよう事前に情報収集しておいたのだ。


色々検証している連中が結構いるみたいだが、良い装備にするにはやはりレアリティの高い素材を使うのが一番。あとは、属性を付けたいのであればその属性系のモンスターの素材を、攻撃力や防御力を上げたい場合はボス系のモンスターの素材を、という具合だ。


多分、ガットはわざとその辺りの明言を避けた。人任せにするんじゃなく自分達でも考えろってことだ。第一、ガットだってプレイヤーなんだからどんな素材が一番かなんてあいつ自身も研究中なはずだ。そう言う意味ではあいつも俺たちが持ってくる素材には期待してるんじゃないかな。


「なるほど、それぞれ欲しい装備を考えて吟味して選べってことですね?」


「そういうこと、ちなみに俺は既に選択済みだがな。」


「え?そうなの?何を選んだの?教えなさいよ!?」


アテナが食い気味に近づいてくる。自分の参考にしたいのだろう。アルマにアーニャもだ。俺は【メニュー】の中にある【共有倉庫】のリストから目的の物を指差す。


「「「あ~~。」」なのです。」


納得してくれたらしい。読者の皆さんにはまだ内緒(はあと)


「といっても数はあんまりないから、足りない分は他を使うけどな。」


もっと高レベルのモンスターを狩りにいこうかとも考えたが、上を目指せばきりが無いからな。どうしてもとなったらまた素材を集めればいいんだし。


「なるほどねー。これは確かにそうね。と言うか私もそうするわ。」


「私も。」「アーニャもなのです!」


やはり皆もそうするらしい。どんな素材かって?もう直ぐ分かるさ。


「じゃあ、素材を選んで【アイゼンガルド】に行くぞ。」


===移動===>【アイゼンガルド】クランホーム


「ちわーっす。」


「む、アルクたちか。」


【アイゼンガルド】のクランホーム兼店のカウンターにガットがいた。


「よう、ガット。眷属探しはどうした?」


確か前回は眷属を探しているとかでいなかったはずだ。


「まだ、探し中じゃ、本業も疎かにできんしなかなかのぅ。」


まだ探してるらしい。優柔不断な奴め。


「まあ、わしのことは良いじゃろう。今日はどうしたんじゃ?」


「どうしたじゃないだろう。武器と防具分の素材を集めたから製作の依頼に来たんだよ。」


「・・・ヴィオレの奴から聞いておったがもう集めたのか。ずいぶんと早いのう。」


ヴィオレも言ってたな。俺としてはもっとサクッと集めたかったんだがな。


「あの・・・ヴィオレさんは大丈夫ですか?店には出ていないようですが・・・」


アルマが心配そうにヴィオレのことを聞いている。心配しているのは作業の進捗ではなく、ヴィオレの体調というのがなんともな。・・・まさか何日も徹夜してないよな?


「ん?あ奴ならおぬしらの戦闘服を作るのに没頭しっぱなしじゃよ。ああ、無理も無茶もしてないから安心せい。時間をもらえたからじっくり作れると言っておったぞ。」


どうやら大丈夫そうだ。・・・仲間内からも心配されているのか・・・


「それじゃあ素材を渡すぞ。ミスリル鉱石にウルタイト鉱石、マナタイト鉱石っと。あとはモンスター素材だな・・・」


「むう、これだけ鉱石がそろうと壮観じゃわい。腕が鳴るのう。・・・ん?この素材は・・・」


気づいたか。ガットが引っ掛かっている素材はこれだ。


【天龍馬の牙 ☆12】

【天龍馬の爪 ☆12】

【天龍馬の鱗 ☆12】


「これはもしや・・・お主の眷属の?」


「ああ、アーテルが生み出した素材だな。」


アーニャ曰く、【成体化】を覚えた眷属は定期的に素材を落とすらしい。イメージ的には生え変わり的な?魔石はさすがにないみたいだが・・・気づいたら【収納箱(アイテムボックス)】に素材が溜まっていたのだ。他にも


【白竜の牙 ☆10】【白竜の爪 ☆10】【白竜の鱗 ☆10】

【黒龍の牙 ☆10】【黒龍の爪 ☆10】【黒龍の鱗 ☆10】

【金獅子の牙 ☆10】【金獅子の爪 ☆10】【金獅子の体毛 ☆10】

【不死鳥の嘴 ☆10】【不死鳥の爪 ☆10】【不死鳥の羽毛 ☆10】


などなど、ブラン、ノワール、レオーネ、フィオレたちの素材も溜まっている。これらの素材を使ってそれぞれの装備も作ってもらうつもりだ。


なお、ロックゴーレムやミスリルゴーレムを眷属にできれば鉱石とり放題!?かと思ったが鉱石はあくまで()()()()()らしく眷属にしても入手できないらしい。残念。


「・・・むぅ、また眷属の重要性が上がったのう。」


悩ましいと言わんばかりに頭を抱えるガット。あんまり欲張るといつまでたっても眷属を入手できないぞ。世の中には物欲センサーというものもあるしな。


「数がないから残りの素材や魔石はできるだけレアリティの高いので揃えてるから、頼むぞ。」


「・・・まかせておけい。これだけ良質の素材があれば相当のものが作れるじゃろう。」


ほう、それは期待しちゃうな。


「全員分作るのに一週間というところかのう。急ぐ者がいるなら、優先して作るがどうじゃ?」


普通、剣や鎧を作るのに一週間じゃ足りないと思うんだがな。しかも人数分。


「いや、全員まとめてで良い。その代わり最高の出来を期待する。」


「任せておけい。」


自信があるようで何よりだ。


作者のやる気とテンションを上げる為に


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