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ミスリルの攻略法

「ところでアルクさん。」


凍結魔法で攻撃を続けているアルマが話しかけてきた。ながら作業とは余裕だな。


「何気に新しいスキルを使っていましたけどあれはなんですか?ナイフではアレには歯が立たないと思いますが・・・」


「【スティールエッジ】は敵を倒すための物じゃない。攻撃と同時に低確率で敵の所持品を盗める【盗賊(シーフ)】のスキルだ。」


といってもモンスターに所持品なんて無いので変わりに素材が盗めるようになるのだが。


「なるほど。敵を倒せなくても素材が手に入る保険と言う事ですか。」


「そのつもりだったんだが、スキルレベルがまだ低いからな。期待は出来ない。それより魔法の手ごたえは?」


見た感じそんなに効いてるようには見えないが。


「駄目ですね。ほとんどありません。この調子では時間がかかりそうです。」


やはりそうか。それはきついな。1体相手にこの調子じゃあ先が思いやられるぞ。これじゃあレオーネたちを召喚しても焼け石に水だろうな。おまけに水かさはヒザ下まで迫ってきてるし。


となると何か弱点を探すべきだろうな。


「アルマ!属性を変えて攻撃してみてくれないか?弱点となる属性があるかもしれないからな。」


「分かりました!!」


「他はアルマの援護だ!!」


「わかったわ!!」「了解なのです!!」「クルル!」「キュア!」


そうして火、水、風、雷、光、闇、氷と属性魔法を行ってもらったがやはり効果はいまひとつだった。弱点となる属性が無いのか、それとも今使った属性以外なのか・・・。


次に思いつくのは・・・そうだ!ステータス異常なんてどうだろう!例えばゴーレムを毒状態にして徐々にHPを削るとか、スタン状態にしてたこ殴りにするとか・・・。


「誰かステータス異常を引き起こす攻撃手段とかもって無い?」


「すいません、そんな魔法はまだ・・・。」


「私、それを回復させる役なんですけど。」


「クルルー。」


駄目だ、俺も含めて持っていないらしい。この脳筋どもめ!(俺も含めて)


「フッフッフッフ」


アーニャが不敵に笑っているだと・・・まさか!?


「こんな時こそノワールちゃんの出番なのです!!」「キュア!」


なに!?ノワールが・・・まさか!?


「ノワールちゃん、【ダークミスト】なのです!!」「キュアアアアア!!」


アーニャの叫びと同時にノワールは口から黒い霧を吐いた。何時ものブレスではない。黒い霧は消えることなくゴーレムの頭部を覆い隠している。


「アーニャ、・・・あれは?」


「ノワールちゃんの【ダークミスト】は敵をブラインド状態にする状態異常攻撃なのです!!」


ブラインド・・・要するに敵の眼を見えなくする攻撃か。なるほど。これで敵の攻撃があたりにくくなる訳だ。


「・・・それでどうやってあのゴーレムを倒すんだ?」


「「「「「・・・・」」」」」


いや、役には立つよ?役には立つスキルなんだが・・・ああ!ノワール、落ち込まないで!!


「ま、まあこれは攻撃のチャンスですよ。私とアテナの最大魔法で一気に勝負を掛けましょう。」


凍結魔法と爆発魔法か。確かに火力では一番なんだが・・・いや、待てよ?


「・・・そうか、なら同時に撃つんじゃ無くて先にゴーレムを凍らせてから爆発させてくれ。」


脳裏にツチグモさんの哀れな最後を思い出してしまう。


「よく分かんないけど・・・分かったわ!」「分かりました!」


二人は了承してくれた。俺たち?退避だよ、退避。


「・・・我が敵対者よ、凍れる時の中でその身、その命を散らしめよ!!【凍結氷山フローズンアイスバーグ】!!!」


ゴーレムを丸ごと包み込む巨大な氷山が、敵をカチカチに凍らせた。


「・・・怒れる炎よ、渦巻く嵐よ、すべてを焼き払え!!【大爆発(エクスプロージョン)】!!!」


そして氷山を木っ端微塵に砕く大爆発がゴーレムを襲う。


・・・


「相変らず凄い威力だが・・・どうだ?」


大爆発による蒸気と煙が徐々に晴れ、問題のゴーレムが姿を現す。


「・・・そんな!あれでもまだ倒せないって言うの!?」


「・・・いや。」


俺は槍を取り出し・・・


「【スピアディスチャージ】!!」


投げる。一直線に飛んでいった槍は、ゴーレムの体を貫通した。そのままゴーレムは光となって消えて行った・・・。


「た、倒せた・・・。」


安心したようにアテナがへたり込む。


「倒せたのは良かったですが・・・最後だけいやにあっさり倒せましたね?」


アルマは今の戦闘に疑問を抱いているようだ。まあ、その前までの攻撃はほぼ効かなかったからな。


「急激な温度変化だ。」


「え?」


疑問に思うアルマに対し、先ほど思いついたことを伝える。


「聞いた事が無いか?急激に冷やした物を一気に熱くすると壊れやすくなるってやつ。熱膨張と熱収縮による崩壊の結果だな。ゲームの中でも有効だとは思わなかったが。」


イメージはメド○ーア、分からない人は自分で調べてみよう!!


「なるほど。本当に良くできてますね、このゲーム。」


確かにな、海の中の浮力や水の抵抗もちゃんと再現されているから、多分とは思ったが効果は絶大だな。


「それは良かったけど、1体倒すだけでこんなに苦労するとは思わなかったわよ・・・」


それは俺も思った。このままじゃあアテナとアルマに頼りっぱなしになってしまう。何か考えないとな。


「お、水が引いてきた。どうやらゴーレムを倒すと水攻めはなくなるらしいな。」


そして、奥に地下へと向かう階段が見える。どうやら地下一階はこれだけらしい。もしやこのダンジョンって一階一階にボスが出るタイプなのだろうか。なかなか厳しそうだ。


「おっと、ドロップ品の確認をしなきゃな。」


確認の結果、一人1個ずつミスリル鉱石を手に入れていた。ノルマは一人10個だからあと9体倒せば良いことになる。


それくらいならアテナとアルマに任せるっていう手もあるが・・・いや、任せっぱなしなんて俺のプライドが許さないな。


「・・・よし、じゃ二人はMPポーションでMPを回復させてくれ。それとレオーネたちを召喚してくれ、水が溜まりきる前なら十分に役立ってくれるはずだからな。それと・・・二人は長剣は使って無かったよな。どっちでもいいから一本貸してくれ。」


「「?」」


「試したいことがあってな。」


アルマから長剣を借り、自前のと合わせて二刀流の状態にする。次にミスリルゴーレムが出た時はリベンジしてやるつもりだ。


「「「【眷属召喚】!!」」」


他の三人はホームから眷属たちを召喚していた。


「がお!」「ピュイ!」「キュイ!」


3体は嬉しそうに主の下に駆け寄っていく。微笑ましいのだが・・・口元にお菓子のカスが・・・見なかったことにしよう。


パーティを編成しなおし、回復と準備を終えて、次のフロアへと足を進めた。


===移動===>海底ダンジョン B2


「今度は2体か・・・」


たどり着いたのは先ほどと同じく広い空間、違いがあるとすれば前後からそれぞれミスリルゴーレムが近づいてきている事だ。


「よりによって挟み撃ちですか・・・」


「せめて固まっていてくれていればまとめて倒せたのに!」


多分、それを見越した挟み撃ちだと思うぞ。


「嘆いても始まらんだろ、俺とアーテルで後ろの奴をやるから、お前らは前のを頼む」


そう言い残して駆け出す。後ろで何か言っているような気がするが無視だ。


「クルルー。」


アーテルが心配そうに俺を見ている。


「大丈夫だ、アーテル。勝算はある。」


そう、俺自身すっかり忘れていた(笑)手が。


「【火属性魔法】を【魔法付加(エンチャント)】!」


右手に持ってる長剣の剣先が炎に包まれる。


「さらに【氷属性魔法】を【魔法付加(エンチャント)】!」


今度は左手に持っている長剣の温度が下がり、剣先の氷の結晶が現れる。


「さあ、行くぜ!【ダブルスピードスラッシュ・ファントム】!!」


炎と氷を纏い、さらに二刀流でさらに手数を増した斬撃を叩き込んだ。

作者のやる気とテンションを上げる為に


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