ガティアス
===ログイン===>【アークガルド】クランホーム
おはようこんにちこんばんは。
今日はいよいよ海底神殿!となる所なのだが、その前にやりたい事があったので何時もより早めにログインしております。なのでアテナたちはまだいません。
「クルルー♪」
おっとアーテル、お前がいたな。よしよし、じゃあ一緒に行こうか。
===移動===>【武術界】第三の街サードン
やってきたのは【武術界】、目的はカンストしたスキルやクラスのランクアップである。ちなみにカンストしたスキルは【槍術】【斧術】【刀術】、クラスは【槍士】【斧士】【刀士】である。
何時の間にって?こう見えて見えないところで努力してるんよ?まあ、初級スキルと初級クラスだからそんなに手間だったわけじゃあないんだけどね。
と言うわけで各ギルドを周り、スキルについては【中級槍術】【中級斧術】【中段刀術】【投擲槍術】【双斧術】【戦斧術】【双刀術】を取得、クラスについては【中級槍士】【投擲槍士】【中級斧士】【双斧士】【戦斧士】【中位刀士】【双刀士】が解放された。
・・・増えたなぁー。スキルはともかくクラスに関してはいちいち切り替えないと経験値が入らないから地味に大変なんだよなぁー。クラス全部カンストしようと思ったらどんだけかかんだろう?
まあとりあえず、いくつか分かりにくいのから見ていこう。
【投擲槍士】及び【投擲槍術】というのはいうなれば槍投げだ。近・中距離用の武器である槍を遠距離用に使えるようにしたものらしい。しかも一度投げた槍は自動で手元に戻ってくる便利機能付きで普通に投げるのとは違うとのこと。銃や弓矢に比べたら射程は短いが威力は投擲槍のほうが上らしい。
【戦斧士】及び【戦斧術】、戦斧は両手持ち用のデッカイ斧のことだ。【ディアボロス】のライセーレが使っていたがあいにく俺が持っているのは片手持ち用の斧だけだ。これに関してはすぐには確認できんな。まず武器から調達しないといけない。
残りは大体分かるだろう。今もっているスキルとクラスの進化版、及び両手装備した場合のスキルとクラスだ。・・・【中段刀術】と【双刀士】だけ他と毛色が違う気がするが何故だろうな。まあ、デュアルサムライとか言うのは変な気もするし良いんだけど。
まあ、いいか。軽く取得したスキルを確認したら戻ろう。特に槍系のスキルは海中でも有用だったしな。手札が増えるのは良いことだ。
===移動===>第三の街サードン周辺フィールド
というわけで街を出て野良モンスター、もしくは野良盗賊を求めて適当に歩き回る。
「・・・何だあれ?」
歩き出して程なく、ソレはいた。
黒い煙のようなソレ。いや良く見ると煙の中に赤く光る玉のような物が見える。もしやゴースト系のモンスターか?すかさず【看破】を発動。
【ガティアス Lv.??】
???????????????????
・・・ガティアス?これがワールドエネミーって奴か?しかしレベルや説明文が?とはどういうことだ?スキルレベルが足りないせいか?いや、それなら【看破】自体が弾かれるはずだ。文面が出てきた以上、スキル自体は効いているはずだ。となると原因はまったく不明だな。
とりあえず倒せば良いのだろうか?煙のような見た目からして武器系の攻撃は効かなそうだが、魔法系ならいけるか?もしくはあの赤い玉みたいなものが弱点とか?あるいは無視して戻るって言うのも手かもしれん。今のところ動く気配も襲ってくる気配もないし。
そういえばコイツ、モンスターなのか?ワールドエネミーって言うくらいだから違う気がするな。敵なのは変わらないっぽいけど。
「クルルルルルルッ!!」
アーテルがこれまでに無く敵意むき出しだ。これまで自分のレベルより上のモンスターを前にしても余裕だったのに。目の前の奴がそんなにヤバイ奴だと言う事だろうか?
色々思案しているとまた別のモンスターが現れた。
【バケネコ Lv.10】
バケネコだ。レベルは低いし一匹しかいないから大した問題じゃない。問題なのはバケネコがドンドンこちらに向かってきているということだ。それもガティアスとやらの真後ろから。このままガティアスとやらと合流して襲ってくる気か?と思ったその時、
「あ・・・!?」
バケネコが近づいた時、ガティアスに変化が起こった。バケネコに襲い掛かるように黒い煙がバケネコの体に覆いかぶさり、赤い玉がバケネコの体の中にずぶずぶと入っていく。
「・・・何をやっているんだ?」
異様な光景に息を呑む。そしてバケネコの体に赤い玉が完全に入り込むと・・・
「キシャアアアアアア!!」
姿こそ変わらないが全身から黒い煙、いやオーラを放ちながら明らかに凶暴化したその眼でこちらを睨みつけてきた。
「・・・取り憑かれた?」
そうとしか思えない変貌ぶりである。そして・・・
「キシャアア!!」
襲い掛かってきた。それもとてつもないスピードで。何とか避けたが、とてもじゃないがレベル10のモンスターのスピードじゃない。再度【看破】を発動。
【バケネコ(ガティアス) Lv.45】
???????????????????
「なん・・・だと・・・?」
レベル45だと・・・俺より上じゃないか!?
「やばいな。アーテル!【成体化】だ。全力でいくぞ!!」
「クルル!!」
余裕なしと判断した俺はスキルのテストを止め、大剣を取り出し、一気に決めることにした。
「【俊天の疾走】!!」
一気に間合いを詰め、
「【勇天の一撃】!!!・・・!?」
一気に倒すつもりだったが・・・倒しきれなかった。
「クルルー!!」
アーテルが【レーザーブレス】で足止めしてくれている。その隙俺はBPポーションを飲んで回復、特攻を繰り返した。
・・・
「ハァ、ハァ、・・・なんとか・・・倒したか。」
結局、30分ほど時間を掛けて倒したのはいいが・・・これほど手こずったのは魔龍ペガサス以来だ。しかもコイツはボスでもなんでもない通常モンスターなのに。
これがガティアスってやつか。モンスターに取り憑いて強大化させる。厄介だな・・・今回は1体だけだったから助かったが後もう2、3体いたら死に戻ってたぞ。まあ、その時は逃げの一手だっただろうけど。
今回が初エンカウントだったが、これからはこんな奴まで出てくるのか・・・。注意が必要だな。今度ラングの所に情報を買いに行こう。あとはアテナたちに気をつけるようにだけは言っておくかな、ネタバレにならない程度で。すでに遭遇しているかもしれないが、
・・・レベル10がレベル45まで引き上げられるんだったら、元々のレベルが40とかだったらどうなるんだろうか?あるいはボスモンスターとかだったらどうなるのだろうか?・・・ゾッとするな。
「クルルー。」
おっとアーテル、すまないな。今回も助かったよ。そろそろ戻ろうか。
「クルッ!」
===移動===>【アークガルド】クランホーム
クランホームまで戻ってくるとアテナたちがログインしていたので、早速ガティアスについて話しておいた。
「既存のモンスターに取り憑いて強大化させる、ですか・・・厄介ですね。」
「掲示板でも騒がれているみたいね・・・一部では、だけど。」
どうやらアテナたちは俺と違って事前に色々調べていたらしい。
「一部?」
「レベル40以上じゃないと出現しないそうなので必然的にそれ以上のプレイヤー間でしか話が出ないようです。と言っても詳細は謎みたいですけど。こんなのが出て倒した、負けた、っていう話ぐらいですかね。」
「あんまりエンカウント率は高くないみたいね。それにそんなに理不尽に強いのが出たって話もないみたい。ま、今は様子見するしかないんじゃない?」
・・・気にしてもしょうがないってことか。
まあ、楽しみが増えた。そう思うことにしておこう。




