謎は謎のまま先へ進む
===ログイン===>【武術界】ウルティム鉱山ダンジョン
おはようこんにちこんばんは。
さあ!今日はウルティム鉱山で採掘だ!!
「おりゃああああ!!」
===ログアウト===>お疲れ様でした。
翌日。
===ログイン===>【魔法界】マナティア鉱山ダンジョン
おはようこんにちこんばんは。
さあ!今日はマナティア鉱山で採掘だ!!
「うらああああああ!!」
===ログアウト===>お疲れ様でした。
翌日。
===ログイン===>【アークガルド】クランホーム
ふぅー。ようやくウルタイト鉱石とマナタイト鉱石を人数分集めきったぜ!!!
・・・え?道中の説明はないのかって?
ひたすら採掘を繰り返すばっかりだったからなぁー。正直話すようなことは何も・・・。
強いて言えば、ツチグモの群れに囲まれて腰を抜かした誰かさんがいたとか、ヌルヌルトラップに引っかかって痴態を晒してしまった誰かさんがいたぐらいだけど本人たちに脅され・・・口止めされているからなぁ。語れる話がないのですよ。
あ、ダンジョンに関しては最後まで攻略することは出来なかったよ。なんせ途中でLv.40オーバーの敵が普通に出てきたんで無策で奥に進むのは危険と判断した。装備を整えたらまた挑戦したいね。
そうそう、地道な努力のおかげで俺、アテナ、アルマの三人はLv.40超え、他はLv.35くらいにまでなった。順調にレベリングできているとは思うんだが一つ気になることが。
Lv.40を超えた時点でこんなメッセージが届いたんだよね。
『プレイヤーのLv.40到達を確認しました。ワールドエネミー【ガティアス】が出現するようになります。』
・・・ワールドエネミーとは何か?【ガティアス】とは何なのか?
当然気になるし、調べようと思ったがここで俺の心に待ったがかかった。まだ遭遇もしていないのにネタバレ的に先に調べても良いものか、と。サプライズ、ではないだろうがLv.40超え向けの敵らしいし、ここは一つ未知なる敵、ということで遭遇するのを待ってもいいんじゃないかと。
そんな風に思い至った俺は様子見を決め込むことに決めた。アテナたちにも調べるのは個人の自由だがネタバレはするなよ、と釘を刺しておいた。さてはてどこで遭遇するのやら。
まあ、それは置いておいて、俺たちは最後の素材であるミスリルを手に入れるべく冒険者ギルドへと向かった。
===移動===>【人間界】冒険者ギルド
「はい、【海底遺跡調査】をお受けになるんですね。それではクエストを発注します。」
ワールドクエスト【海底遺跡調査】
海底フィールドで海底遺跡を発見、【転移装置】に登録する
必要スキル:【潜水】
『ワールドクエスト【海底遺跡調査】を受注しました。』
ワールドクエストというのは新しいフィールドやダンジョンなどに入るための特殊クエストだ。これまではフリーパスでフィールドやダンジョンに入れたが今後はこういうクエストも増えていくんだろう。なお、【潜水】スキルは全員分ショップで購入・取得済みである。
「それでは【港街】に冒険者ギルドのクルーザーが停泊していますのでそちらに向かってください。操縦者はこちらで手配しておきます。」
なんと、クルーザーで目標地点まで送ってくれるそうだ。
「分かりました、では早速向かいます。」
はやる気持ちを抑えながら俺たちは【港街】へと向かった。
===移動===>【港街】
「お!アンタたちかい?【海底遺跡調査】を受けた冒険者さんたちは?」
港に停泊しているクルーザー、その前にNPCのおっちゃんがいた。見た目はずばり、海の男だ。
「はい、よろしくお願いします。」
「おう、じゃあ早速向かうとするか、さあ、乗った乗った!!」
豪快に笑いながら俺たちを向かいいれてくれるおっちゃん。自己紹介しなくていいんかいと思わなくもないが、多分、これっきりのモブキャラなんだろう。
「よし、行くぞ皆。」
「ええ。」「はい。」「了解なのです。」
「クルル!」「キュア!」
ああ、言い忘れたが現在俺たちは4人プラス2体のパーティだ。俺、アテナ、アルマ、アーニャ、アーテル、ノワールの6名だ。ブラン、レオーネ、フィオレはホームでお留守番してもらっている。
何でかって?・・・レオーネはライオンで、フィオレは鳥だ。そして向かう先は海底、あとは察してくれ。ブランには年長者として留守番をお願いした。遊び道具とお菓子をしこたま用意しておいたので今頃遊び倒しているんじゃないだろうか。いざとなったら召喚できるしね。
アーテル、ノワールは海底でも平気らしい。【潜水】スキルも普通に覚えたし。ただし、海底でも地上と同じように動けるかどうかは未知数だ。まあ、それは俺たちも同じなんだが。
全員乗り込んだ所でクルーザーが動き出す。何気に初めて乗るクルーザーにテンション上がりっぱなしだ!
そして何より、皆さんお待たせしました。海に潜るといったらこれでしょ!水着!!
クルーザーで移動する中、早速着替える俺たち。といっても【メニュー】から衣装を切り替えるだけだから一瞬なんだが・・・。
アテナ・・・アルマ・・・、相変らず素晴らしいスタイルですね。お兄さん直視できないよ。そのスタイルでビキニなんて反則じゃないですかね。
アーニャ・・・、何でスク水なんだ。いや、お約束なんだろうけどさ。何でゼッケンをつけてあーにゃとひらがなで名前が書いてあるんだ。その水着を用意したのは一体誰なんだ。
ちなみに俺は普通のトランクスタイプ。なに?興味ないって?俺だって男の水着に興味ねぇよ!!
んん?海底に潜るのにダイバースーツじゃないのかって?細かい事は気にすんなよ!【潜水】スキルがあればどうとでもなるんだよ!!
ふぅーふぅー、・・・失礼、どうやら興奮で我を失ってしまったようだ。許して欲しい。クールダウン、クールダウン、と。
ぺたぺたぺた。
「・・・人の体を無遠慮に触るのは止めてくれませんかね、アテナ。」
「え!?ああ、ゴメン。意外と筋肉質だなぁっと思って・・・」
意外ととは失礼な。第一、アクア・アイランドで一回見てんだろうに。もう忘れてしまったのか?ほれ、もっとよく見ろ!!・・・なんか変態っぽいな。何でもありません。
「・・・なにか二人とも、この前、二人で森に行ってから仲良くなってません?」
む?アルマさんがジト目で俺とアテナを見てらっしゃる。
「そ、そんな事無いわよ?ねぇ?」
ねぇ?って言われても。
「そうだぞアルマ、ここはゲームの世界なんだから二人で森に入ったからってあんな事やこんな事なんて出来るわけないだろ・・・グフゥッ!!」
む、無防備なボディーに強烈な一撃が!見るとアテナさんの正拳が俺の体にめり込んでいる。おかしい、このゲームではフレンドリーファイヤなんて無いはずなのになぜダメージが・・・
「まったく・・・バカなこと言ってるんじゃないわよ!!」
プリプリ怒っているアテナさん。コイツ実はツンデレ属性もあったのか?
「大丈夫だ、アテナ。お前が森の虫を見てキャーキャー叫んでたことはちゃんと内緒に・・・」
「嘘の過去を捏造しないで!!!」
「ガフゥッ!!」
手刀が頭に・・・頭が割れるように痛い・・・割れてないよね、大丈夫だよね?
「・・・確かにお二人とも仲良くなっているような気がするのです。」
「クルルー。」「キュア!」
お前らもか。いつもどおりのつもりなんだがな。
「大丈夫だ、アーニャ。アルマもな。ちゃんと二人にも俺の筋肉を触らせてあげるから・・・」
「要りません」「要らないのです。」
・・・そんな冷たい返事をしなくても。いや、触りたい!って言われても困るけどね?
「おーい!兄ちゃんたち!!いちゃついてる所悪いんだがそろそろ目標ポイントだよ!!」
・・・え?俺たちいちゃついてる様に見えたの?いやー、照れるなぁー。
・・・アルマ、その凍てつきそうな目は止めてくれ。アテナ、何恥ずかしそうにモジモジしてんだ。
ま、まあ着いたようだし早速ダイビングと行こうか!!




