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ライバル

結局、10分ほど時間を掛けてロックゴーレム12体すべて打ち倒した。


一見すると短時間で倒したように思えるが、実際にはベルバアルたちの助力が大きい。俺、アテナ、アルマ以外のこっちのメンバーはレベルで負けていたからな。もっとも、負けていたわけでもないし、もうちょっと時間を掛ければ自分達だけで倒せたと思う。・・・言い訳になるかな。


それは良いとして、問題はドロップ品だな。


「まさかマナタイト鉱石がこんなに大量に手に入るとは・・・」


そう、ドロップしたのはゴーレム一体につきマナタイト鉱石10個、合計すると120個にもなる大量であった。案外このトラップ、ボーナスステージも兼ねているのかもしれない。


本体であればウッハウハでノルマ終了、になるのだが、今回はベルバアルたちも一緒だったため、報酬を分ける必要がある。


「・・・本当に半々で分けてもらっていいんですか?アルクさん。人数で考えても9:3で良いんですよ?」


ベルバアルが若干不満・・・ではなく不安そうに確認してきた。何で不安そうなのかは分からん。


「良いんだよ。そっちにも助けてもらったしな。恨みっこなしできっちり折半だ。」


これは俺一人ではなくメンバー全員で決めたことだ。つまり決定事項。反論は認めない。


「・・・分かりました。ありがたく貰っておきます。」


下手にこれ以上揉めるとかえって迷惑だと判断したのか素直に受け取ってもらえた。うんうん、良かった良かった。・・・一応言っとくが本当の元凶が俺であることを誤魔化そうとしたわけじゃないからね?


「さて、あとは脱出なんだが・・・階段があるな。」


この広い空間の奥、ゴーレムたちがやって来た方向に地下へと続く階段があった。


「・・・あそこから出られるのか?」


「そうみたいですね。」


「・・・あの階段もトラップだったりしないよな?」


「・・・さすがにそんなトラップは無いんじゃないですかね?もしそうだったら悪辣すぎますよ。」


・・・そうか、どうも疑心暗鬼に陥っているらしい。とりあえず降りてみるか。


===移動===>地下6階


「・・・どうやら地下6階に出たようですね。」


「・・・なんで分かる?」


「ほら、階段の側面にB6と書いてますし、【転移装置(ポータル)】もあるでしょう?」


・・・本当だ。気づかなかった。【転移装置(ポータル)】に関しては一定階数ごとに設置されているらしい。本当にどこにでも設置されているな【転移装置(ポータル)】。便利だから文句は無いけど。


「本当だな。ちなみにB6FではなくB6と言うのが正しい表記らしいぞ。」


「Fが付くのは地上階だけって急に豆知識を言い出してどうしたんです?」


いやなんとなく。


「・・・さ、さあ、【転移装置(ポータル)】があるなら丁度良い。もう移動と探索で結構な時間だし今日はここまでにするか。」


アテナたちに目をやると全員が頷いた。若干ジト目だったのは気にしない。


「と、いうわけで俺たちは戻るけどお前らはどうするんだ?」


「僕達も戻りますよ。マナタイト鉱石はこれで十分ですし、そろそろレシトリーたちと合流の時間ですしね。」


「・・・そうか、俺たちは【クランホーム】に直接戻るからここでお別れだな。今日は世話に・・・なった?」


「・・・なんで疑問系なんです?鉱石に関してはむしろこちらがお世話になりました。


 ・・・それでは、また。」


「それではほな。」「また会おう。」


そう言って三人は消えていった。今更だが、魔王軍にまた、とか言われて喜んでいいのだろうか?


「それじゃあ俺たちも帰るか!」


「ええ。」「はい。」「了解なのです!」


「クル!」「がお!」「ピュイ!」「キュイ!」「キュア!」


===視点切り替え===>【ディアボロス クランホーム】


「あら、お帰りなさい、三人とも。」


「おっす!」


「レシトリー、ライセーレ。ただいま。」


「お疲れさんどす。」


「ただいま。」


「予定より少し早いのではありませんこと?首尾はどうなりました?」


「ああ、幸運が重なって今日だけでノルマを達成できたよ。」


「幸運?なんだいそりゃ?」


「ああ、実は・・・」


・・・


「へぇ、またあの方たちと遭遇なさりましたのね。」


「ちっ、アタイもそっちに行った方が良かったねー。そっちの方が面白そうだったね。」


「そうどすなー、ベルバアルはんがおっしゃってた方々の実力も見られましたしなー。」


「その中でもあのアルクという男とアーテルという【眷属】は群を抜いていたな。あれでまだゲームを始めて数週間というのが信じられん。」


「おまけに前回使った武器とは違った物を使っていたしね。偶然そうしたのか、こちらに手の内を見せたくなかったのかはわからないけど、それでも相当強くなっているみたいだ。【眷属】も含めて、ね。」


「さらに言いますと、マナタイト鉱石を集めているということは・・・」


「十中八九、装備の更新のため、だろうね。」


「逆に言えば装備が不十分な状態でなお、あの実力と言う事か・・・侮れん。」


「そうどすなぁ。【ディアボロス】としてはあの方々と再戦するつもりなんでっしゃろ?」


「勿論!あの時の決着を着けないとね!!」


「・・・それはいいんだけどさぁ、ベルバアル。アンタ、いつもの口調はどうしたんだい?」


「あ!!!・・・フハハハ、奴等とはいづれ雌雄を決しなければならん。それまでは我々も戦力増強に努めるのだ!!」


「今更取り繕っても遅いですわよ。」


「・・・どうもアルクさんが絡むと調子が狂うなぁ。」


===視点切り替え===>【アークガルド クランホーム】


「ヘックシ!!」


「風邪ですか?アルクさん。」


「おいおいアルマ、ここはゲームの中だぞ。」


「おっとそうでした。・・・どこかで状態異常でも拾ってきたんですか?アルクさん。」


「・・・何だ?その斬新な言いようは。」


クランホームに戻ってきた俺たちは中庭で寛いでいた。と言うのも・・・


「お待たせなのです!特製野菜カレーの出来上がりなのです!!」


「「「おおー!!」」」


そう今回第二の街で手に入れた野菜を使ったカレーをアーニャが作ってくれていたのだ。


「シーフードカレーも考えたのですが、そっちはもうちょっと時間がかかりそうなので、今回は野菜をふんだんに使ったカレーにしてみたのです!!」


「いやいや、これも十分に美味そうだ。ささ、アーニャも座って座って。それでは皆様。」


「「「「頂きます!!」」」なのです!」


「クルル!!」「がお!!」「ピュイ!!」「キュイイ!!」「キュアア!!」


美味い。美味いぞ。肉たっぷりのカレーもいいが野菜モリモリのカレーも美味い。某漫画のように服を脱ぎそうになるぐらい美味い!!


あまりのおいしさに俺たちは暫く無言のまま箸・・・ではなくスプーンを進めるのであった。


・・・


「ふー、満足した。」


結局二回もおかわりしてしまったぜ。皆もおかわりしてたし、これもカレーがおいしすぎるのが悪いんだ。


「そうね。さっきまでアルクにイライラしてたけどどうでもよくなったわ。」


おっとアテナはまだ怒っていたようだ。しかしアテナの怒りを静めるとは・・・カレーは偉大だな。・・・アルマも怒らせてなかったっけ?何でおれだけ?


「まあまあ、それで今日は解散ですか?アルクさん。」


「そうだな。明日は【幻獣界】で衣服の素材の調達だな。それが終わったら、鉱山ダンジョンに戻って採掘だな。」


「行ったり来たり忙しないわね。」


うん、俺もそう思った。


「まあ、今までのは様子見、ルート作りの意味合いが大きかったからな。素材集めとしてはこれからが本番だ。行ったり来たりしてるのは単調作業で飽きないようにするためさ。」


主に俺が、だけどな。


「それが終わったらいよいよミスリルを取りに行くんですよね?」


「ああ、アーテルたちのレベリングも順調だと思うし、俺たちのクラス・スキル取得もそうだろ?海底神殿はレベル高そうだし備えは万全にだな。」


まあ、それも行ってみないと分からないけどな。


「ふむふむ、とりあえず今日終了なのですよね!ならベルバアルさんやべヒーモスの話を聞かせてくださいなのです!!」


・・・そうか。べヒーモス戦のときはアーニャはまだいなかったな。アーテルたちも聞きたそうだし、ここはいっちょ昔話としゃれ込みますか!!


・・・昔っつっても半月も経ってないんだけどな!!


===ログアウト===>お疲れ様でした。

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[一言] すてーたす 状態異常《噂話》 噂話で自身の事を話され、何かしらのフラグがたつと自身に1度のくしゃみを発生させる
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